第101回(H30) 助産師国家試験 解説【午前51~55】

 

次の文を読み50、51の問いに答えよ。
 Aさん(41歳、初産婦、会社員)。夫(45 歳、会社員)と2人暮らし。妊娠39 週で体重3,180 gの男児を吸引分娩で出産した。会陰切開部の痛みが強いため、産褥3日まで鎮痛薬を内服し日中のみ母児同室をしていた。「母乳で育てたいが、傷が痛くて授乳をするのがつらい」と話す。夫の両親は既に死亡し、A さんの実母は実父の介護のため多忙で、退院後の育児のサポートは得られない状況である。

51 Aさんは市内の助産所で産後ケアを受けた。夫はAさんの退所に合わせて1週間の休みを取ることとなった。退所前日、A さんは「夫が仕事に戻れば日中は1人で育児をしなければならず、授乳について相談できる人もいないので不安です」と訴えた。助産所の助産師はA さんに、困ったことがあれば連絡するように伝えた。
 退所後の早期の支援についての提案で最も適切なのはどれか。

1.「保健センターの新生児訪問を受けましょう」
2.「インターネットから情報を得ましょう」
3.「地域の育児サークルに参加しましょう」
4.「育児講演会に参加しましょう」

解答

解説

 

 

 

 

 

次の文を読み52、53の問いに答えよ。
 Aさん(33 歳、1回経産婦)は、妊娠39週3日に陣痛が発来したため午前5時に総合病院の産婦人科病棟に入院した。その後、順調な経過で分娩室に入室した。午前8時10 分に震度6弱の地震が発生した。一時的に分娩室の照明が消えたが、非常用電源が作動して再度照明が点灯した。この時点で、病棟内には助産師5名と医師1名が勤務していた。分娩室で付き添っていたB助産師が分娩進行を確認したところ、子宮口全開大、Station+2まで進行していた。Aさんは不安な様子であったが、3分ごとに強い陣痛を感じていきみを抑えきれない状態であった。B助産師は、病棟内のリーダーから、分娩室でAさんに継続的に付き添うように指示を受けた。

52 B 助産師の対応で正しいのはどれか。

1.インファントラジアントウォーマーを分娩台の近くに寄せる。
2.A さんをストレッチャーに移動する。
3.分娩室の入口の扉を開放する。
4.分娩台の固定を解除する。
5.分娩室の照明を消す。

解答

解説

 

 

 

 

 

次の文を読み52、53の問いに答えよ。
 Aさん(33 歳、1回経産婦)は、妊娠39週3日に陣痛が発来したため午前5時に総合病院の産婦人科病棟に入院した。その後、順調な経過で分娩室に入室した。午前8時10 分に震度6弱の地震が発生した。一時的に分娩室の照明が消えたが、非常用電源が作動して再度照明が点灯した。この時点で、病棟内には助産師5名と医師1名が勤務していた。分娩室で付き添っていたB助産師が分娩進行を確認したところ、子宮口全開大、Station+2まで進行していた。Aさんは不安な様子であったが、3分ごとに強い陣痛を感じていきみを抑えきれない状態であった。B助産師は、病棟内のリーダーから、分娩室でAさんに継続的に付き添うように指示を受けた。

53 午前8時50 分、A さんは正常分娩で出産した。児はよく泣し皮膚色は良好で、A さんと児はB助産師とともに分娩室で待機していた。初回の強い揺れのあと2回の弱い揺れが発生した。午前11 時にB助産師は上階で火災が発生したとの連絡を受け、A さんと児を分娩室から避難させることになった。Aさんは軽度の後陣痛を感じているが、意識清明で自立歩行が可能である。分娩室は6階建ての病院の3階に位置している。
 B 助産師の避難時の対応で正しいのはどれか。

1.屋上を目指して避難する。
2.児を保温できる物品を携行する。
3.児をAさんより先に避難させる。
4.避難のためにエレベーターを確保する。

解答

解説

 

 

 

 

 

次の文を読み54の問いに答えよ。
 Aさん(28歳、初産婦)。産婦人科病院にて妊婦健康診査を受けていた。合併症はなく、妊娠経過および胎児の発育は順調であった。妊娠32週以降、胎位は骨盤位であった。経腟分娩と帝王切開術のそれぞれに関する胎児および母体のリスクについて主治医からの説明を受けて、A さんと夫は帝王切開術を選択し、文書による同意をした。妊娠38 週5日、脊髄くも膜下麻酔にて帝王切開術が実施された。体重3,210gの男児を出産し、術中出血量は羊水を含め800 mLで、手術経過は順調であった。手術後8時間までA さんの全身状態に異常を認めていなかった。手術翌日の朝7時、助産師がAさんの病室を訪れたところ、心肺停止の状態であった。助産師からの連絡で主治医が駆けつけ蘇生が開始されたが反応せず、A さんの死亡が確認された。Aさんの死亡原因は特定できていない。死亡の連絡を受けたAさんの夫が病院に到着した。当初、夫は混乱した様子であったが主治医と助産師からの状況の説明後に少し落ち着きを取り戻した。

54 この時点で、夫に対して伝える内容として適切なのはどれか。

1.「A さんの司法解剖が必要です」
2.「産科医療補償制度の対象になります」
3.「帝王切開術の合併症による死亡ではありません」
4.「医療事故調査の実施について病院内で検討を行います」

解答

解説

 

 

 

 

 

次の文を読み55の問いに答えよ。
 Aさん(17歳、高校生)。無月経を主訴に、母親とともに病院を受診した。妊娠反応は陰性で、思春期やせ症による無月経と診断された。その後、定期的に病院を受診し、月経は再開した。2回目の受診時からは、交際中の男性がついてくるようになった。ある日、A さんは1人で受診し、相談室で助産師に話し始めた。A さんは「友達の紹介で、3か月前から彼と付き合い始めた。彼はとてもいい人。でも、最近私が待ち合わせに少し遅れると、イライラして腕を引っ張ったり、大声で怒鳴ったりするようになった。昨日は殴られそうになった。その後はいつもの優しい彼に戻って、二度としないと謝ったから許した。彼を怒らせる私も悪いと思う。でも、ちょっと怖かった」と話した。

55 Aさんと交際中の男性との関係を説明する理論で適切なのはどれか。

1.適応理論
2.ストレス対処理論
3.暴力のサイクル理論
4.愛着<アタッチメント>理論

解答

解説

 

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