第103回(R2) 助産師国家試験 解説【午後51~55】

 

次の文を読み51〜53の問いに答えよ。
 Aさん(37 歳、初産婦、正社員)。夫と2人暮らし。6か月前にB 市に引っ越してきた。B 市では、子育て世代包括支援センターに助産師の母子保健コーディネーターを配置し、妊娠初期から育児期まで継続して支援を行っている。Aさんは、妊娠30週の時に、育児準備教室を受講するために子育て世代包括支援センターを訪れた。受講後、Aさんは母子保健コーディネーターと面談し「私の母は父の看病をしているので、産後の手伝いは頼めません。出産後は夫と2人で頑張って子育てをする予定です」と話している。

51 母子保健コーディネーターがAさんの子育て支援ケアプランを作成するにあたり、優先して情報収集する項目はどれか。

1.育児用品の準備状況
2.夫の職場の子育て世帯への協力体制
3.保育所への入所に関する疑問の有無
4.B 市の母子保健サービスの把握状況

解答

解説

1.× 母子保健コーディネーターとは、妊娠・出産・育児のさまざまな疑問・悩み・相談に対応する相談員である。助産師・保健師等の専門職で妊娠中・出産後の身体のことや母乳、成長発達など専門的な相談にも対応する。今回Aさんは育児準備教室を受講するために訪れただけであり、子育ての発言として両親に頼れないという情報の方が重要であり、子育て支援ケアプランを作成に育児用品の準備状況は優先して情報収集すべき項目ではない。
2.× 出産後、Aさんは夫と2人で育児をする予定であり、夫の職場の子育て世帯への協力体制も必要な項目ではあるが、それよりもB市で利用できるサービスをどの程度理解しているかを優先して情報収集すべきである。
3.× 保育所への入所に関する疑問の有無はAさんは正社員のため今後必要になるかもしれないが、子育て支援ケアプランを作成するにあたって現在優先して情報収集すべき項目ではない。
4.〇 正しい。Aさんは両親に産後の手伝いは頼めないため、夫と2人で子育てをする予定と話しており、社会資源としてどの程度B市の母子保健サービスを把握しているのかを優先して情報収集すべきである。

 

 

 

 

 

次の文を読み51〜53の問いに答えよ。
 Aさん(37 歳、初産婦、正社員)。夫と2人暮らし。6か月前にB 市に引っ越してきた。B 市では、子育て世代包括支援センターに助産師の母子保健コーディネーターを配置し、妊娠初期から育児期まで継続して支援を行っている。Aさんは、妊娠30週の時に、育児準備教室を受講するために子育て世代包括支援センターを訪れた。受講後、Aさんは母子保健コーディネーターと面談し「私の母は父の看病をしているので、産後の手伝いは頼めません。出産後は夫と2人で頑張って子育てをする予定です」と話している。

52 Aさんは、妊娠34週から産前休業を取得した。Aさんは子育て世代包括支援センターを訪問し「産前休業に入る時に、上司から他の人を雇いたいので産後休業が終わったら早めに辞めてもらいたいと言われました。それ以来、気持ちが落ち込んでいます。私は、仕事を辞めたくありません」と話している。
 この時の母子保健コーディネーターのAさんへの対応で適切なのはどれか。

1.産婦人科医に相談するよう勧める。
2.婦人相談所に相談するよう勧める。
3.法律上仕事は辞めさせられないことを伝える。
4.仕事と育児を両立するための講演会への参加を勧める。

解答

解説

1.× 産婦人科医は婦人科疾患や妊娠出産に関わる医療が主な業務であり、今回のような相談するよう勧めるのは適さない。
2.× 婦人相談所とは売春を行うおそれのある女子や配偶者間の暴力に関する相談、指導、一時保護などを行う施設であり、婦人相談所への相談するよう勧めるのは適さない。
3.〇 正しい。労働基準法では、6週間(多胎妊娠の場合にあっては、14週間)以内に出産する予定の女性および産後8週間を経過しない女性は、産前産後休業することができると定めている。さらに産前産後休業中とその後30日間は労働者を解雇することはできない。また男女雇用機会均等法では、労働者が妊娠、出産、産前産後休業を取得したことを理由として解雇することは禁止されているため、法律上仕事は辞めさせられないことを伝える。
4.× Aさんは仕事を続けたい希望があるにも関わらず上司から辞めてもらいたいと言われたことに落ち込んでいるため、仕事と育児を両立するための講演会への参加を勧めるのは適さない。

 

 

 

 

 

次の文を読み51〜53の問いに答えよ。
 Aさん(37 歳、初産婦、正社員)。夫と2人暮らし。6か月前にB 市に引っ越してきた。B 市では、子育て世代包括支援センターに助産師の母子保健コーディネーターを配置し、妊娠初期から育児期まで継続して支援を行っている。Aさんは、妊娠30週の時に、育児準備教室を受講するために子育て世代包括支援センターを訪れた。受講後、Aさんは母子保健コーディネーターと面談し「私の母は父の看病をしているので、産後の手伝いは頼めません。出産後は夫と2人で頑張って子育てをする予定です」と話している。

53 Aさんは、妊娠38週に帝王切開術で男児を出産した。産後は母子ともに順調に経過した。1か月健診の1週後、Aさんから母子保健コーディネーターに電話があり「出産後1か月は夫が育児休業を取って手伝ってくれたのですが、今は、夫は仕事が忙しくて帰りが遅く、私人で赤ちゃんの世話と家事をすべてやらなければなりません。夜もほとんど寝ることができません」と話している。
 母子保健コーディネーターの対応で最も適切なのはどれか。

1.産婦人科の受診を勧める。
2.地区担当の保健師と連携する。
3.実母へ家事支援を依頼するよう促す。
4.ファミリーサポートセンターの利用を勧める。

解答

解説

1.× Aさんの産後は母子ともに順調に経過しており、1か月健診の1週後であることから産婦人科の受診を勧めるのは適さない。
2.〇 正しい。保健師は産後の訪問事業などでAさんと関わる機会があるため、地区担当の保健師と連携してサポートできるようにAさんの情報共有しておく。
3.× Aさんの母は看病をしているため産後の手伝いは頼めないという発言もあり、実母へ家事支援を依頼するよう促すのは適さない。
4.× ファミリーサポートセンターとは、育児の援助を受けたい人(依頼会員)と育児の応援をしたい人(援助会員)がお互い会員となって一時的に子どもを預かる会員組織である。今回子どもを預かりを希望しているわけではなく、まずは地区担当の保健師と連携して必要なサービスへと繋げるべきである。

 

 

 

 

 

次の文を読み54、55の問いに答えよ。
 Aさん(16 歳、女子)。高校1年生の1月に月経異常を主訴に母親と産婦人科を受診した。
 現病歴:4か月前(9月頃)から月経がない。
 月経歴:初経13歳、1年前までの月経周期27 日、期間4〜5日。
 既往歴:なし。
 生活歴:高校入学後憧れていた新体操部に入部し、試合のメンバーに選ばれることを目標に早朝と放課後に練習を続けている。学校の欠席はない。朝夕の食事は家族と摂り、昼食は学生食堂を利用している。
 家族歴:父、42 歳、会社員、健康。母、40 歳、会社員、健康。妹、13 歳、中学1年生、健康。
 身体所見:第二次性徴の発現年齢は正常。
身長160 cm、体重41 kg(高校入学時から10 kg 減少)。妊娠反応陰性。

54 現在のAさんの状態で考えられるのはどれか。

1.過少月経
2.希発月経
3.遅発月経
4.続発性無月経

解答

解説

1.× 過少月経とは、1周期あたりの総出血量が20mL以下と非常に少ない月経である。出血が2日以内で終わってしまう場合を過短月経という。
2.× 希発月経とは、39日以上たっても次の月経が始まらない状態である。正常な月経周期に重要な役割を果たすホルモンのバランスが崩れることが原因である。
3.× 遅発月経とは、初めての月経が15歳以上で訪れるものであり、遅発月経は女性の思春期遅発症の1つと考えられている。
4.〇 正しい。続発性無月経とは、これまであった月経が3カ月以上停止したものをいう。妊娠、産褥期、閉経後などの生理的無月経は除く。子宮や卵巣に先天的な異常があり、平均12歳で初経が始まる初経が18歳になっても発来しない場合を原発性無月経という。

 

 

 

 

 

次の文を読み54、55の問いに答えよ。
 Aさん(16 歳、女子)。高校1年生の1月に月経異常を主訴に母親と産婦人科を受診した。
 現病歴:4か月前(9月頃)から月経がない。
 月経歴:初経13歳、1年前までの月経周期27 日、期間4〜5日。
 既往歴:なし。
 生活歴:高校入学後憧れていた新体操部に入部し、試合のメンバーに選ばれることを目標に早朝と放課後に練習を続けている。学校の欠席はない。朝夕の食事は家族と摂り、昼食は学生食堂を利用している。
 家族歴:父、42 歳、会社員、健康。母、40 歳、会社員、健康。妹、13 歳、中学1年生、健康。
 身体所見:第二次性徴の発現年齢は正常。
身長160 cm、体重41 kg(高校入学時から10 kg 減少)。妊娠反応陰性。

55 診察室でA さんは「部活の練習は楽しいです。先輩たちはみなスタイルがよく、太りたくないので食事の量を減らしています」と話した。
 Aさんの月経異常の要因をアセスメントするために最も重要な情報はどれか。

1.現在のボディイメージ
2.部活動の人間関係
3.部活動の日数
4.睡眠時間

解答

解説

1.〇 正しい。Aさんは周囲の人たちと比べた現在のボディイメージにより食事量を減らしているという発言があり、高校入学時から体重も10 kg 減少しており、その影響によりホルモンバランスが乱れていると考えられる。
2.× 学校の欠席はなく、部活動の人間関係についての発言も見られていないため適さない。
3.× 部活動の日数についても多い少ないなどの発言は見られていないため適さない。
4.× 睡眠時間も少ないと原因になる可能性はあるが、今回は睡眠についての発言は見られていないため適さない。

 

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