第105回(H31) 保健師国家試験 解説【午後36~40】

 

次の文を読み36〜38の問いに答えよ。
 Aさん(56歳、女性)。隣接する市に所在する警察署から、B町の保健師に「町に住む無職のAさんが、泥酔して路上で寝ていたところを保護している。先ほど目を覚ましたので事情を聴いたが、本人は『何も覚えていない』と言う。1か月前も同じ状況で保護した。Aさんは、1人暮らしで親族と連絡が取れなかったことから、その時は1人で帰している。今回は、保健師の支援をお願いできないか。B町の保健師に連絡することは本人が同意している」と連絡があった。保健師は、住民基本台帳でAさんがB町に居住し、他県に姉のC さんがいることを確認した。

36 保健師は上司に報告および相談し、警察署でAさんと面接することになった。
 この面接の際に把握する情報で、優先度が高いのはどれか。

1.飲酒歴
2.所持金
3.就労の有無
4.今回の飲酒の理由

解答

解説
1.〇 正しい。飲酒歴
2.× 所持金
3.× 就労の有無
4.× 今回の飲酒の理由

 

 

 

 

 

次の文を読み54、55の問いに答えよ。
 A さん(62歳、女性)。夫(67歳)と次男夫婦(ともに30代、会社員)の4人暮らしである。起立時にふらつきが見られたため、専門病院を受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。難病の医療費助成の申請書が保健所に届き、保健師は家庭訪問を実施した。Aさんは起立時にふらつくことはあるが、日常生活動作(ADL)は自立、専門病院に月1回、一人で受診している。既往歴に特記すべきことはない。脊髄小脳変性症については医師より病名の告知、説明は受けている。A さんは料理が好きで、食事の準備はA さんが行っている。

37 面接時、Aさんは保健師に「疲れているので、早く家に帰りたい。話は明日にして欲しい」と言い、保健師とともに家に戻った。その際に、Aさんには手指の振戦がみられていた。保健師は翌日に再度家庭訪問することを伝え、Cさんの連絡先を教えてもらった。保健師はB町役場に戻り、Aさんが直近の3か月間には医療機関の受診がないことを確認し、Aさんに医療機関の受診を勧めることをC さんに連絡して了解を得た。
 翌日の保健師の対応で最も適切なのはどれか。

1.複数の保健師による家庭訪問を行う。
2.警察官に家庭訪問時の同席を依頼する。
3.家庭訪問を町役場での面接に変更する。
4.精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づいて保健所に通報を行う。

解答

解説
1.〇 正しい。複数の保健師による家庭訪問を行う。
2.× 警察官に家庭訪問時の同席を依頼する。
3.× 家庭訪問を町役場での面接に変更する。
4.× 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づいて保健所に通報を行う。

 

 

 

 

 

次の文を読み54、55の問いに答えよ。
 A さん(62歳、女性)。夫(67歳)と次男夫婦(ともに30代、会社員)の4人暮らしである。起立時にふらつきが見られたため、専門病院を受診したところ、脊髄小脳変性症と診断された。難病の医療費助成の申請書が保健所に届き、保健師は家庭訪問を実施した。Aさんは起立時にふらつくことはあるが、日常生活動作(ADL)は自立、専門病院に月1回、一人で受診している。既往歴に特記すべきことはない。脊髄小脳変性症については医師より病名の告知、説明は受けている。A さんは料理が好きで、食事の準備はA さんが行っている。

38 その後、A さんは精神科医療機関を保健師が同伴して受診した。診察室で精神保健指定医に「誰と来たか」と問われると、A さんは「清掃センターの人」と答え、出身地を尋ねられると、答えに詰まった。「今、困っていることはありますか」の問いに対して「若い女性の声が聞こえてくる」、「夜、眠れない」と答えた。医師からAさんに入院による治療が必要であると説明されると、Aさんは理解できていない様子であった。医師からAさんと保健師に「Aさん本人の同意による入院はできない」と説明があり、C さんに連絡したところ、入院の手続きを進めて欲しいとの意思表示があった。
 Aさんの入院に向けた対応で適切なのはどれか。

1.保健師からA さんに入院の必要性を説明する。
2.精神保健指定医が成年後見人の選定を申し立てる。
3.精神科病院の管理者が医療保護入院の手続きを行う。
4.精神科病院の管理者が措置入院に必要な届出を行う。

解答

解説
1.× 保健師からA さんに入院の必要性を説明する。
2.× 精神保健指定医が成年後見人の選定を申し立てる。
3.〇 正しい。精神科病院の管理者が医療保護入院の手続きを行う。
4.× 精神科病院の管理者が措置入院に必要な届出を行う。

 

 

 

 

 

 

次の文を読み39、40の問いに答えよ。
 Aさん(20歳、専門学校生)。3か月前から咳が続き、市販薬を服用していたが、改善しなかった。そこで内科を受診したところ、胸部エックス線写真で空洞性病変があり、喀痰塗抹陽性、結核菌PCR陽性で結核病床へ入院した。結核の既往歴はない。入院前、A さんは居住地のB 市内にある専門学校に休まず通学していた。

39 情報収集を踏まえ、B市を管轄する県のC保健所で接触者健康診断の対象者が決定された。対象者は全員18 歳以上である。
 C保健所保健師が接触者健康診断の対象者に説明する内容で正しいのはどれか。

1.「ツベルクリン反応検査を行います」
2.「2年間にわたり健康診断を行います」
3.「3か月後に初回の健康診断を行います」
4.「B 市の保健センターで健康診断を行います」

解答

解説
1.× 「ツベルクリン反応検査を行います」
2.〇 正しい。「2年間にわたり健康診断を行います」
3.× 「3か月後に初回の健康診断を行います」
4.× 「B 市の保健センターで健康診断を行います」

 

 

 

 

 

40 接触者健康診断の結果、潜在性結核感染症と診断された専門学校生が3名おり、治療を開始することになった。C保健所保健師は、専門学校の教員から「潜在性結核感染症の病気の特徴や対応がよくわからないので教職員に説明して欲しい」と言われた。
 保健師の説明で適切なのはどれか。

1.感染者が使用した部屋は消毒する必要がある。
2.感染者にはN 95 マスクの着用を義務付ける。
3.感染者は入院治療が必要である。
4.他者への感染の恐れはない。

解答

解説
1.× 感染者が使用した部屋は消毒する必要がある。
2.× 感染者にはN 95 マスクの着用を義務付ける。
3.× 感染者は入院治療が必要である。
4.〇 正しい。他者への感染の恐れはない。

 

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