第105回(H28) 看護師国家試験 解説【午前1~5】

 

※注意:著者は看護師で、解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究・自己研鑽のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。またコメントにて解き方等教えてくださると幸いです。

 

問題引用:第102回保健師国家試験、第99回助産師国家試験、第105回看護師国家試験の問題および正答について

 

 

1 日本の平成25年(2013年)の生産年齢人口の構成割合に最も近いのはどれか。

1.52%
2.62%
3.72%
4.82%

解答2

解説

平成26年10月1日現在の人口推計(総務省統計局HP様より引用)によれは、生産年齢人口は7785万人で、その構成割合は61.3%となっている。実数・構成割合とも減少傾向にある。よって、選択肢2.62%が正しい。

年齢構成指数

・年少人口:0~14歳
・生産年齢人口:15~64歳
・老年人口:65歳以上
・年少人口指数:年少人口/生産年齢人口×100
・老年人口指数:老年人口/生産年齢人口×100
・従属人口指数:(年少人口+老年人口)/生産年齢人口×100
・老年化指数:老年人口/年少人口×100

 

 

 

 

 

2 運動習慣が身体機能に与える影響で正しいのはどれか。

1.筋肉量の減少
2.体脂肪率の増加
3.最大換気量の減少
4.基礎代謝量の増加

解答4

解説

 一般的に定期的な運動習慣は、糖尿病や高血圧症など生活習慣病の予防に有効であり、また、心肺機能を高め、全身の新陳代謝を促進できる。

 

1.× 筋肉量の減少ではなく増加する
2.× 体脂肪率の増加ではなく減少する
3.× 最大換気量の減少ではなく増加する
4.〇 正しい。基礎代謝量の増加する。なぜなら、運動により筋肉量が増加するため。基礎代謝量とは、心も身体も安静にしているときに、生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー量のことである。

 

 

 

 

 

3 日本の平成25年(2013年)における業務上疾病で発生件数が最も多いのはどれか。

1.振動障害
2.騒音による耳の疾患
3.負傷に起因する疾病
4.じん肺症及びじん肺合併症

解答3

解説

1.× 振動障害は3件で、1%にも満たない。チェンソーなどを長く使う仕事で発生することが多い。
2.× 騒音による耳の疾患はは6件で、1%にも満たない。工事や工場などでの仕事で発生することが多い。
3.〇 正しい。負傷に起因する疾病は5,445件(73.4%)で、最も多い。負傷に起因する疾病の大半は、腰痛(災害性腰痛)である。
4.× じん肺症及びじん肺合併症は、263件(3.5%)である。製造業や建設業、鉱業などでの発生が多い。

平成26年業務上疾病発生状況等調査(厚生労働省)より引用。

 

 

 

 

 

4 介護保険の給付はどれか。

1.年金給付
2.予防給付
3.求職者給付
4.教育訓練給付

解答2

解説

1.× 年金給付は、国民年金・厚生年金から給付されるものである。
2.〇 正しい。予防給付は、介護保険の給付である。予防給付は、支援が必要と認められた介護保険の被保険者に対して給付されるもので、介護予防サービスなどが利用できる。
3.× 求職者給付は、雇用保険の被保険者が失業した時に給付されるものである。雇用保険の失業等給付は4つに分類されその一つである。
4.× 教育訓練給付は、雇用保険の労働者や離職者が厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を修了した場合、本人が支払った経費の一部が支給されるものである。つまり、失業等給付のうち、自主的教育訓練受講者への給付が教育訓練給付である。

介護保険の給付とは?

介護保険の主な給付には、①介護給付と、②予防給付がある。介護給付は、要介護1~5に認定された場合に介護サービスの利用額負担として行われ、予防給付は、要支援1~2に認定された場合に介護予防サービスの利用額負担として行われる。

 

 

 

 

 

5 臨床研究を行うときに、研究対象者の立場を擁護するために審査を行う組織はどれか。

1.教育委員会
2.倫理委員会
3.医療事故調査委員会
4.院内感染対策委員会

解答2

解説

1.× 教育委員会は、教育に関する事務を管理執行するために、地方自治体に置かれる行政委員会である。また、病院内での教育委員会は、新人看護師教育や中堅看護師教育など、看護師の経験年数や実践レベルにおいての教育を行っていく組織である。
2.〇 正しい。倫理委員会は、臨床研究を行うときに、研究対象者の立場を擁護するために審査を行う組織である。人を対象とする研究を行う場合、それが医の倫理に基づき、また、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針などに沿って適正に行われるよう、倫理に関する審議を行う委員会のことである。
3.× 医療事故調査委員会は、医療事故が発生した場合に、その原因を明らかにするために必要な調査(医療事故調査)を、速やかに行う目的で設置される委員会のことである。
4.× 院内感染対策委員会は、院内感染の予防を目的として、感染予防を啓蒙していく病院感染対策部門の委員会であり、病院感染関連部署の管理者や責任者から構成される。

 

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