第105回(H28) 看護師国家試験 解説【午後61~65】

 

61 日本の平成24年(2012年)の高齢者の健康に関する意識調査において最期を迎える場に関する希望で最も多いのはどれか。

1.自宅
2.医療施設
3.福祉施設
4.高齢者向けのケア付き住宅

解答1

解説

1.〇 正しい。自宅で最期を迎えることを希望する人は、54.6%で最も多い。
2.× 医療施設で最期を迎えることを希望する人は、27.7%で2番目に多い。
3.× 福祉施設で最期を迎えることを希望する人は、4.5%である。ちなみに、3番目に多い回答が「わからない」である。それに次いで、福祉施設が4番目に多い。
4.× 高齢者向けのケア付き住宅で最期を迎えることを希望する人は、4.1%で5番目に多い。

平成24年度高齢者の健康に関する意識調査(内閣府)から引用。

 

 

 

 

 

62 レスパイトケアの主な目的について適切なのはどれか。

1.高度な治療を集中的に行う。
2.家族へ介護方法の指導を行う。
3.居宅サービス料金を補助する。
4.介護を行う家族のリフレッシュを図る。

解答4

解説

レスパイトケアとは?

 利用者と家族が活用できる資源として、レスパイトケアがある。レスパイトケアとは、在宅介護の要介護状態の方(利用者)が、福祉サービスなどを利用している間、介護をしている家族などが一時的に介護から解放され、休息をとれるようにする支援のことである。

1.× 高度な治療を集中的に行うのは、急性期病院の役割である。レスパイトケアでは高度な治療を集中的には行わない。
2.× 家族へ介護方法の指導を行うのは、主な目的ではない。レスパイトケアとは、在宅介護の要介護状態の方(利用者)が、福祉サービスなどを利用している間、介護をしている家族などが一時的に介護から解放され、休息をとれるようにする支援のことである。
3.× 居宅サービス料金の補助はしない。ちなみに、居宅の一部を要介護などの程度に応じて使いやすく改修しようとする要介護認定者などには、改修費用の一部を介護保険の法定給付に加えて助成する制度はある。
4.〇 正しい。介護を行う家族のリフレッシュを図る。これを利用することで、家族が介護から一時的に解放されることにより、身体恒的・精神的負担の軽減を目指すものである。

 

 

 

 

 

63 訪問看護サービスの提供の仕組みで正しいのはどれか。

1.主治医の意見書が必要である。
2.計画外の緊急訪問の費用は徴収できない。
3.サービスの導入の決定は訪問看護師が行う。
4.主治医の特別指示書による訪問看護は医療保険サービスとして提供する。

解答4

解説

1.× 訪問看護サービスを提供するときに必要なのは、主治医の意見書ではなく、主治医からの訪問看護指示書である。なぜなら、訪問看護制度には、主治医の指示のもとに看護を提供するとあるため。ちなみに、主治医の意見書が必要なのは要介護認定を受けるときである。
2.× 計画外の緊急訪問の費用も徴収できる。計画外の緊急訪問についての費用は、緊急時訪問看護加算として申請できる。ただし、利用者やその家族の緊急の求めに対して、事前の利用者の同意が必要である。
3.× サービスの導入の決定は、訪問看護師ではなく主治医が行う。その後、利用者との契約によりサービスが開始される。
4.〇 正しい。主治医の特別指示書による訪問看護は、医療保険サービスとして提供する。急激に症状が悪化したときやターミナル期に頻回の訪問看護が必要と主治医が判断したときに、特別指示書が発行され、医療保険制度の訪問看護となる。医療保険での訪問看護は週3日利用できるが、病状等により頻回の訪問が必要と主治医が認めて特別指示書を出した場合は、医療保険サービスとしてほぼ毎日訪問看護を提供できる。

 

 

 

 

 

64 看護基準の目的で最も適切なのはどれか。

1.看護の質の保証
2.個別的な看護の促進
3.看護業務の負担の軽減
4.高度な看護技術の提供

解答1

解説

1.〇 正しい。看護基準は、病棟に応じた看護師の数を確保することで、看護の質の保証を目的としている。提供するケアの内容を対象者に保証し、その標準を疾患別・症状別に成文化したものである。
2.× 個別的な看護の促進とは、患者の身体的・精神的・社会的状況を踏まえ、その患者にあった看護を展開することである。個別的な看護の促進と看護基準は、直接的にはつながらない。
3.× 看護業務の負担の軽減と看護基準は、直接的にはつながらない。
4.× 高度な看護技術の提供と看護基準は、直接的にはつながらない。

 

 

 

 

 

 

65 新生児標識について正しいのはどれか。

1.沐浴時には児の標識を外す。
2.標識は1個装着すればよい。
3.装着する時期は母児同室を開始する直前である。
4.母親に児を引き渡すときは母子の標識を照合する。

解答4

解説

1.× 沐浴時でも児の標識は外さない。なぜなら、標識を付け間違える可能性があるため。基本的には入院中に脱着はせず、退院まで外さない。ちなみに、新生児標識とは、新生児の取り違いを防ぐために、2か所以上に母親の氏名をネームバンドを用いたりして標記するものである。
2.× 標識は1個ではなく、2か所以上装着する。なぜなら、標識の脱落に備えるため。第2、第3の標識をつける必要がある。
3.× 装着する時期は、母児同室を開始する直前ではなく、娩出直後に速やかに装着する。なぜなら、主に母児が離れている場合の取り違えを防止することが標識の役割であるため。
4.〇 正しい。母親に児を引き渡すときは、母子の標識を照合する。なぜなら、母親にも識別標識を装着し、母子の照合ができるようにすることが望ましいため。

 

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