第106回(H29) 看護師国家試験 解説【午後1~5】

 

※注意:著者は看護師で、解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究・自己研鑽のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。またコメントにて解き方等教えてくださると幸いです。

問題引用:第103回保健師国家試験、第100回助産師国家試験、第106回看護師国家試験の問題および正答について

 

 

1 日本の平成26年(2014年)の死亡数はどれか。

1.約47万人
2.約87万人
3.約127万人
4.約167万人

解答3

解説

 平成27年の人口動態統計によれば、死亡数は 126 万 9000 人、死亡率(人口千対)は 10.1 と推計されている。よって、選択肢3.約127万人が正しい。

 

 

 

 

 

2 平成25年(2013年)の国民健康・栄養調査による40歳代男性の肥満者の割合に最も近いのはどれか。

1.15%
2.35%
3.55%
4.75%

解答2

解説

肥満とは、BMI<Body Mass Index>=体重(kg)/身長(m)2によって判定され、BMI:25以上を「肥満」、BMI:18.5未満を「やせ」としている。平成25年(2013年)の国民健康・栄養調査によれば、40~49歳男性の肥満者の割合は、35.3%である。ちなみに、男性で肥満者の割合が最も多いのは、50~59歳である。女性は70歳以上である。したがって、選択肢2.35%が正しい。

 

 

 

 

 

3 光化学オキシダントの原因物質はどれか。

1.ヒ素
2.フロン
3.窒素酸化物
4.ホルムアルデヒド

解答3

解説

1.× ヒ素は、ヒ素中毒症の原因物質である。
2.× フロンは、オゾン層破壊の原因物質である。
3.〇 正しい。窒素酸化物は、光化学オキシダントの原因物質である。光化学オキシダントとは、大気汚染物質である窒素酸化物と炭化水素類が太陽光(紫外線)エネルギーに反応して発生するもので、光化学スモッグを引き起こす。
4.× ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質のひとつである。ホルムアルデヒドは合成樹脂や接着剤、塗料などに用いられている化学物質で、発がん性がある。現在では使用が制限されている。

 

 

 

 

 

4 後期高齢者医療制度が定められているのはどれか。

1.医療法
2.健康保険法
3.高齢社会対策基本法
4.高齢者の医療の確保に関する法律

解答4

解説

1.× 医療法は、医療提供施設を定めるとともに、医療を提供する体制の確保を図ることを目的とする法律である。
2.× 健康保険法は、労働者とその被扶養者について業務災害以外の疾病、負傷もしくは死亡または出産に関して保険給付を行うことを目的とする法律である。
3.× 高齢社会対策基本法は、高齢化対策に関する基本理念を定めることなどを目的とする法律である。
4.〇 正しい。高齢者の医療の確保に関する法律は、後期高齢者医療制度が定められている。他にも、特定健康診査、特定保健指導を定めている。

 

 

 

 

 

5 国際看護師協会<ICN>による看護師の倫理綱領における看護師の基本的責任はどれか。

1.疾病の回復
2.医師の補助
3.苦痛の緩和
4.薬剤の投与

解答3

解説

国際看護師協会(ION:International Council of Nurses)とは、1899年に設立された保健医療専門職団体である。専門看護実践、看護規制、社会経済福祉の各領域に関する様々な活動を行う組織である。2017年1月時点、133協会が加盟している。本部はスイスのジュネーブにあり、日本は日本看護協会の名称で加入している。「看護者の倫理綱領」(平成15年)の前文に「看護は、あらゆる年代の個人、家族、集団、地域社会を対象とし、健康の保持増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和を行い、生涯を通してその最期まで、その人らしく生を全うできるように援助を行うことを目的としている。」と述べられている。

 

1.× 疾病の回復ではなく、疾病の予防である。
2.× 医師の補助は、看護師の基本的責任に含まれていない。
3.〇 正しい。苦痛の緩和である。国際看護師協会 (ICN)による看護師の倫理綱領の中に、看護師の4つの基本的責任(健康の増進、疾病の予防、健康の回復、苦痛の緩和)が示されている。
4.× 薬剤の投与は、看護師の基本的責任に含まれていない。

 

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