第106回(H29) 看護師国家試験 解説【午前21~25】

 

21 オートクレーブによる滅菌法はどれか。

1.乾熱滅菌
2.プラズマ滅菌
3.高圧蒸気滅菌
4.酸化エチレンガス滅菌

解答3

解説

1.× 乾熱滅菌は、乾熱滅菌器を用いる方法(160~200℃で30分~2時間加熱すること)である。耐熱性はあるが耐水性のない器材に適している。
2.× プラズマ滅菌は、低温ガスプラズマを用いる方法である。低温、低湿度、短時間で滅菌が可能で、手術器具などの医用器材を滅菌するのに用いられる。
3.〇 正しい。高圧蒸気滅菌は、高圧蒸気滅菌法で使われる装置あるいは高圧蒸気滅菌法自体(オートクレーブ)を指す。安全、低コスト、短時間で滅菌が可能である。
4.× 酸化エチレンガス滅菌は、有毒のエチレンオキサイドガス(酸化エチレンガス)を用いる方法である。熱、湿度に弱い器材や複雑な構造の器材に適している。エアレーション(滅菌後空気にさらし、残留したガスを除去する)が必要である。

 

 

 

 

 

22 点滴静脈内注射中の刺入部位の腫脹を確認したときに、最初に実施するのはどれか。

1.体位を変える。
2.注入を中止する。
3.刺入部位を挙上する。
4.周囲のマッサージを行う。

解答2

解説

1.3~4.× 体位を変える/刺入部位を挙上する/周囲のマッサージを行う必要はない。なぜなら、血管外漏出が考えられるため。
2.〇 正しい。注入を中止する。なぜなら、点滴静脈内注射中に刺入部位に腫脹や発赤、痛みを伴う場合、薬剤が血管外に漏れている可能性が高いため。

 

 

 

 

 

23 成人患者の気管内の一時的吸引における吸引圧で正しいのはどれか。

1.-100〜-150mmHg
2.-200〜-250mmHg
3.-300〜-350mmHg
4.-400〜-450mmHg

解答1

解説

 気管内吸引をする吸引圧は-150mmHg以下に設定する。なぜなら、気道粘膜の損傷や低酸素状態肺胞の虚脱などを防ぐためである。したがって、選択肢1.-100〜-150mmHgが正しい。

 

 

 

 

 

24 包帯法の原則として適切なのはどれか。

1.患部を強く圧迫する。
2.屈伸可能な関節は固定する。
3.中枢から末梢に向けて巻く。
4.使用部位によって包帯を使い分ける。

解答4

解説

1.× 患部を強く圧迫するのではなく、適度な圧迫に留める。なぜなら、血行が障害されるため。患部の圧迫を避けるため、包帯の巻き始めや巻き終わり、結び目も患部の上に来ないようにする。
2.× 屈伸可能な関節は固定するのではなく、関節の動きを妨げないようにして巻く。
3.× 中枢から末梢に向けてではなく、末梢から中枢に向かって巻く。なぜなら、静脈の還流を補助するため。
4.〇 正しい。使用部位によって包帯を使い分ける。使用する部位によって、包帯の材質、形状、幅など適切なものを選択する。

 

 

 

 

 

25 経腟分娩の正常な経過で最初に起こるのはどれか。

1.発露
2.排臨
3.胎盤の娩出
4.児頭の娩出
5.子宮口の全開大

解答5

解説

1.× 発露(はつろ)とは、陣痛が増強し児頭先進部が下降し、陣痛発作時・問欠期にかかわらず児頭先進部が陰裂から見えるようになる状態をいう。分娩第2期(娩出期)排臨の後に起こる。
2.× 排臨(はいりん)とは、児頭が陣痛発作時に大きく下降し、陰裂の間から見えるが、陣痛間欠期に産道抵抗によって膣内に後退し見えなくなる状態をいう。分娩第2期(娩出期)に起こる。
3.× 胎盤の娩出(べんしゅつ)は、分娩第3期(後産期)に起こる。分娩第3期は、胎児娩出から後産期陣痛が起こり、胎盤と卵膜が娩出されるまでをいう。
4.× 児頭の娩出は、分娩第2期(娩出期)に起こる。子宮口全開大から胎児娩出までを分娩第2期(娩出期)という。
5.〇 正しい。子宮口の全開大は、経腟分娩の正常な経過で最初(分娩第1期:分娩開始から子宮口が全開大するまで)に起こる。子宮口全開大とは、子宮頚部が成熟し、頚管が消失して、子宮口が完全に開大した状態をいう。

 

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