第106回(H29) 看護師国家試験 解説【午後31~35】

 

31 施行日が最も新しい法律はどれか。(※解答なし)

1.高齢社会対策基本法
2.高齢者の医療の確保に関する法律
3.高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律
4.地域における医療及び介護の総合的な確保を促進するための関係法律の整備等に関する法律

解答(※解答なし)
理由:選択肢に誤りがあり正解が得られないため

解説

1.× 高齢社会対策基本法は、平成7年12月16日施行された。
2.× 高齢者の医療の確保に関する法律は、旧『老人保健法(昭和58年2月1日施行)』を、平成18年に改題・改正したもので、平成20年4月1日施行である。
3.× 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律は、平成18年4月1日施行された。
4.× 『地域における医療及び介護の総合的な確保を促進するための関係法律の整備等に関する法律』は、存在しない。『地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(医療・介護総合確保推進法)』が正しい法律名である。本法は、公布日(平成26年7月)に施行された。

 

 

 

 

 

32 保健師助産師看護師法に定められているのはどれか。

1.免許取得後の臨床研修が義務付けられている。
2.心身の障害は免許付与の相対的欠格事由である。
3.看護師籍の登録事項に変更があった場合は2か月以内に申請する。
4.都道府県知事は都道府県ナースセンターを指定することができる。

解答2

解説

1.× 免許取得後の臨床研修の義務はない。処分を受けた看護師等に対する再教育研修の規定はあるが、一般的な臨床研修の規定や義務づけられていない。また、新たな業務に従事する看護師の臨床研修の責務について述べられているのは、「看護師等の人材確保の促進に関する法律」である。
2.〇 正しい。心身の障害は、免許付与の相対的欠格事由である。心身の障害で業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定める者には、免許を与えないことがある。ちなみに、相対的欠格事由(場合により免許を与えない)として、心身の障害により業務を適正に行えないの他に、罰金以上の刑に処せられたなどがある。
3.× 看護師籍の登録事項に変更があった場合は、2か月以内ではなく30日以内に(厚生労働大臣に)申請する。
4.× 都道府県知事は、都道府県ナースセンターを指定することができるが、これは『看護師等の人材確保の促進に関する法律』である。

 

 

 

 

 

33 患者の情報の取扱いについて正しいのはどれか。(※解2つ)

1.看護師の守秘義務は医療法で規定されている。
2.統計的に処理された情報から患者個人を特定できる。
3.利用目的が明確であっても患者の情報の活用は制限される。
4.転院先の病院と患者の情報を共有する場合は患者の同意が必要である。

解答3/4(複数の選択肢が正解)
理由:複数の正解があるため。

解説

患者情報の取り扱いは、守秘義務があることから、法律等に規定がある場合を除き、個人の特定につながる情報は本人等の同意がない限り原則として提供できない。

 

1.× 看護師の守秘義務は、医療法ではなく、保健師助産師看護師法で規定されている。
2.× 統計的に処理された情報から患者個人を特定するのは困難である。なぜなら、連結不可能匿名化などの統計的処理を行っているため。
3.〇 正しい。利用目的が明確であっても、患者の情報の活用は制限される。なぜなら、特定された目的の達成に必要な範囲を超えて無断で個人情報を取り扱ってはならないため。
4.〇 正しい。転院先の病院と患者の情報を共有する場合は、患者の同意が必要である。なぜなら、転院先の病院のような第三者と情報を共有する場合は、事前に患者の同意が必要であると「個人情報保護法(同法28条1項)」で規定されているため。

 

 

 

 

 

34 車椅子による移送で適切なのはどれか。

1.エレベーターの中で方向転換する。
2.急な下り坂では前向きに車椅子を進める。
3.ティッピングレバーを踏み、段差を乗り越える。
4.移乗する前にフットレスト<足のせ台>を下げる。

解答3

解説

1.× エレベーターの中で方向転換する必要はない。なぜなら、エレべーター内は十分な広さがなく危険であるため。方向転換はエレべーター乗車前に行い、後向きで進入するため。
2.× 急な下り坂では前向きに車椅子を進める必要はない。なぜなら、患者の安全のため。下り坂の場合は後向きで、ゆっくりと蛇行しながら下る。
3.〇 正しい。ティッピングレバーを踏み、段差を乗り越える。なぜなら、ティッピングレバーを踏むと前輪が上がり段差を乗り越えることができるため。段差を乗り越えるときは、患者の背が背もたれから離れないように声をかけると良い。
4.× 移乗する前にフットレスト<足のせ台>を、下げるのではなく上げる。移乗前にフットレストを下げると乗る人の足に当たり転倒の危険もあるため、移乗後に下げる。

 

 

 

 

 

35 病室環境に適した照度はどれか。

1.100〜200ルクス
2.300〜400ルクス
3.500〜600ルクス
4.700〜800ルクス

解答1

解説

JIS(日本工業規格)照明基準によれば、病室内の照度は100~200ルクスが推奨される。したがって、選択肢1.100〜200ルクスが正しい。

 

2.× 300〜400ルクスは、病室の読書灯の推奨照度である。
3.× 500〜600ルクスは、ナースステーションの推奨照度である。
4.× 700〜800ルクスは、処置室・診察室などである。

 

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