第107回(R3) 保健師国家試験 解説【午前11~15】

 

11 うつ病で休職中の人が活用できるのはどれか。

1.リワーク支援
2.就労移行支援
3.就労継続支援
4.就労定着支援

解答

解説

1.〇 正しい。リワーク支援は、うつ病で休職中の人が活用できる。リワーク支援とは、うつ病などの精神疾患により休職した人を対象として職復帰支援を行うプログラムである。
2.× 就労移行支援は、一般企業への就労を希望する障害者を対象とした必要な知識・能力の向上のために必要な訓練をいう。
3.× 就労継続支援は、一般企業での就労が困難な障害者を対象とした働く場の提供および知識・能カの向上のために必要な訓練をいう。
4.× 就労定着支援は、一般就労へ移行した障害者を対象とした就労継続のための、事業所や医療機関との連絡調整などの支援をいう。

 

 

 

 

 

12 健康危機の発生の未然防止に該当するのはどれか。

1.緊急相談窓口の設置
2.感染症サーベイランス
3.避難行動要支援者の把握
4.心的外傷後ストレス障害(PTSD)のある人への支援

解答

解説
1.× 緊急相談窓口の設置は、健康危機発生後に行われる。緊急相談窓口の設置とは、「救急要請すべきか」、「医療機関へ行くべきか」などの市民の救急相談にこたえるため、消防機関と医療機 関とが連携して医師、看護師等の相談員を24時間365日体制で配置する救急相談窓口を設置し、共通の短 縮ダイヤル(#7119)により市民からの救急相談に対応するものである。
2.〇 正しい。感染症サーベイランスは、健康危機の発生の未然防止に該当する。感染症サーベイランスとは、感染症患者の把握や病原体の検出報告を行うものである。
3.× 避難行動要支援者の把握は、健康危機発生前に行われる。避難行動要支援者の把握とは、健康危機発生時に適切な避難ができるように準備することである。
4.× 心的外傷後ストレス障害(PTSD)のある人への支援は、健康危機発生後に行われる。

 

 

 

 

 

13 地域における結核の個別患者支援計画で週1、2回の服薬確認が適切と判断する患者特性はどれか。

1.結核の既往がある。
2.要介護4の独居高齢者である。
3.アルコール依存症患者である。
4.診断時、住所不特定者であった。

解答

解説

DOTS(直接服薬確認療法)とは?

DOTS(直接服薬確認療法)とは、医療従事者が患者の服薬を確認することによって、確実に治療を行うことをいう。治療期間が長い疾患の場合、患者が自己判断で服薬を中断することは少なくない。そのため、退院後は保健師や訪問看護師による定期的な家庭訪問や電話連絡、あるいは患者の医療機関受診や保健所来所などによって、患者の服薬状況を確認する必要がある。また設問にある「個別患者した支援計画」とは、治療開始から終了に至るまでの一連の患者支援について示したもので、退院後の具体的な服薬支援方法を計画する。

1.× 結核の既往がある場合(再発患者:治療中断リスクが高い患者)は、原則毎日の服薬確認が必要である。
2.〇 正しい。要介護4の独居高齢者(介護を必要とする在宅高齢者や独居高齢者)は、服薬支援が必要であり、週1~2回以上の服薬確認が必要である。
3.× アルコール依存症患者である場合(再発患者:治療中断リスクが高い患者)は、原則毎日の服薬確認が必要である。
4.× 診断時、住所不特定者であった場合(再発患者:治療中断リスクが高い患者)は、原則毎日の服薬確認が必要である。

退院後・通院中の地域DOTSの実施

①原則毎日:治療中断リスクが高い患者
例:住所不定者、アルコール依存者、治療中断歴のある者、薬物依存者、再発患者など

②週1~2回以上:
例:高齢者など(要介護、独居など)

③月1~2回以上:①、②以外の患者

 

 

 

 

 

14 保健師は市の防災担当部署と協力して避難訓練を行うこととした。
 訓練の対象として優先的に声をかけるのはどれか。

1.子育てサークルのメンバー
2.転入して1年以内の住民
3.高齢者施設の入居者
4.被災経験のある住民

解答

解説

1.× 子育てサークルのメンバーより優先度が高いものが選択肢の中にある。ただし、子育てサークルのメンバーの参加も必要である。
2.〇 正しい。転入して1年以内の住民が最も優先度が高い。なぜなら、転入して1年以内の住民が避難訓練に参加することは地域の実情に合わせた避難方法を把握できるだけでなく、他の住民とのつながりをもつ機会になるため。
3.× 高齢者施設の入居者に対しては、施設での防災訓練が行われるため優先度は低い。
4.× 被災経験のある住民は、災害時の状況を理解できていることが多いため、優先度は低い

 

 

 

 

 

15 学校環境衛生について正しいのはどれか。

1.検査には下水道に係る項目がある。
2.学校医は環境衛生検査に従事する。
3.学校保健委員会は環境衛生の管理に責任を持つ。
4.感染症の発生の恐れがあるときは臨時検査を行う。

解答

解説

1.× 検査には、下水道はなく上水道に係る項目がある。上水道に関する検査項目(飲料水の遊離残留塩素大腸菌の検出の有無 等)や雨水の排水設備に関する検査項目はある。
2.× 環境衛生検査(定時・臨時)に従事するのは、学校医ではなく学校薬剤師が行う。
3.× 環境衛生の管理に責任を持つのは、学校保健委員会ではなく学校の設置者である。
4.〇 正しい。感染症(または食中毒)の発生の恐れがあるときは臨時検査を行う。または、発生したときも臨時検査を行う。

詳しくまとめました。参考にしてください。

【保健師国家試験】学校保健について完全解説

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)