第107回(H30) 看護師国家試験 解説【午前1~5】

 

※注意:著者は看護師で、解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究・自己研鑽のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。またコメントにて解き方等教えてくださると幸いです。

 

※問題引用:第104回保健師国家試験、第101回助産師国家試験、第107回看護師国家試験の問題および正答について

 

1 平均寿命で正しいのはどれか。

1. 0 歳の平均余命である。
2.20歳の平均余命である。
3.60歳の平均余命である。
4.死亡者の平均年齢である。

解答1

解説

平均寿命は、生まれたばかりの人たちが、今後平均して何年生きられるかを示したものである。すなわち、0歳の平均余命のことである。平均余命とは、ある年齢の人々が、今後平均して何年生きられるかを示したもので、生命表に基づいて計算される。よって、選択肢1. 0 歳の平均余命が正しい。

 

 

 

 

 

2 平成27年(2015年)の病院報告による一般病床の平均在院日数はどれか。

1. 6.5日
2.16.5日
3.26.5日
4.36.5日

解答2(採点対象外:問題としては適切であるが、必修問題としては妥当ではないため)

解説

平均在院日数とは、入院患者の入院(在院)期間の平均値を表す指標である。平成28年の病院報告(厚生労働省)による病院の平均在院日数は28.5日となっている。平均在院日数を病床の種類別に見ると、一般病床は16.2日となっている。よって、選択肢2.16.5日が正しい。

 

MEMO
平成28年の病院報告(厚生労働省)による他の病床の種類の平均在院日数は、精神病床269.9日、感染症病床7.8日、結核病床66.3日、療養病床152.2日、介護療養病床314.9日となっている。

 

 

 

 

 

3 シックハウス症候群に関係する物質はどれか。

1.アスベスト
2.ダイオキシン類
3.放射性セシウム
4.ホルムアルデヒド

解答4

解説

シックハウス症候群は、室内空気汚染により引き起こされる健康障害である。建材や内装材から揮発する有機化合物が原因とされ、ホルムアルデヒドやトルエンなどが原因物質となる。目やのどの刺激症状、息苦しさ、吐き気、頭痛、めまい、皮膚のかゆみや湿疹などの症状が起きる。よって、選択肢4.ホルムアルデヒドが正しい。

 

1.× アスベスト(石綿)は、以前には建材にも使用された物質で、長期間の曝露により中皮腫肺癌を引きは起こす。
2.× ダイオキシン類は、炭素・酸素・水素・塩素が熱せられるような過程で意図せず生成される内分泌かく乱物質のひとつであり、発がん性、催奇形性、生殖毒性、免疫毒性が報告されている。
3.× 放射性セシウムは、放射性物質の一種で、放射性ヨウ素と比べ、その半減期が長いことが特徴である。福島原発事故で問題となった。

 

 

 

 

 

4 介護保険法に基づき設置されるのはどれか。

1.老人福祉センター
2.精神保健福祉センター
3.地域包括支援センター
4.都道府県福祉人材センター

解答3

解説

1.× 老人福祉センターは、『老人福祉法』に定める老人福祉施設である。老人に関する相談、健康増進、教養の向上及びレクリエーション等を行う。
2.× 精神保健福祉センターは、『精神保健福祉法』に定める精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進を図るための機関で、都道府県および指定都市が設置する。
3.〇 正しい。地域包括支援センターは、『介護保険法』に定める介護予防事業や包括的支援事業を行う施設で、市町村が設置することができる。また、市町村から委託を受けた者も設置することができる。
4.× 都道府県福祉人材センターは、『社会福祉法』によって定められ、社会福祉事業等の啓発活動や従事者確保の調査・研究、研修、無料職業紹介事業等を行う。都道府県知事が社会福祉法人の中から指定することができる

 

 

 

 

 

5 QOLを評価する項目で最も重要なのはどれか。

1.高度医療の受療
2.本人の満足感
3.乳児死亡率
4.生存期間

解答2

解説

QOL(qualityoflife)とは、個人を主体としたその人自身の生命と生活の質のこと。

1.× 高度医療の受療は、患者の生命と生活の質のひとつの要素とはいえるが、選択肢の中から最も重要な評価項目とはいえない。
2.〇 正しい。本人の満足感は、自分の価値観に沿って、自己実現がどの程度達成されるかによって判断される。本人の満足感が最も重要となる。
3.× 乳児死亡率とは、生後1年未満に死亡した乳児の死亡率のことである。患者の生命と生活の質のひとつの要素を評価する項目とはいえない。
4.× 生存期間とは、ある個体が誕生してから死に至るまでの期間のことである。患者の生命と生活の質のひとつの要素とはいえるが、選択肢の中から最も重要な評価項目とはいえない。

 

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