第107回(H30) 看護師国家試験 解説【午前21~25】

 

21 経腸栄養剤の副作用(有害事象)はどれか。

1.咳嗽
2.脱毛
3.下痢
4.血尿

解答3

解説

1.× 咳嗽は副作用とはいえない。胃内の経腸栄養剤が食道に逆流し、気管に入って誤嚥を起こすと咳嗽がみられるが可能性が低く副作用とはいえない。
2.× 脱毛は起こらない。抗がん剤やインターフエロン製剤などの使用により、脱毛を生じることがある。
3.〇 正しい。下痢が副作用として最も可能性が高い。主な原因として、①栄養剤の浸透圧が体液より高い、②投与速度が速い、③温度が低い、④栄養剤容器内の細菌増殖などが挙げられるため。
4.× 血尿は起こらない。抗がん剤や免疫抑制剤、抗生物質などの使用による薬剤性の膀胱炎により生じやすい。

 

 

 

 

 

22 静脈内注射を行う際に、必ず希釈して用いる注射液はどれか。

1.5%ブドウ糖
2.15% 塩化カリウム
3.0.9%塩化ナトリウム
4.7%炭酸水素ナトリウム

解答2

解説

静脈内注射を行う際、高濃度の電解質溶液は重篤な合併症を起こすため、使用する注射液は電解質濃度などに注意する。

1.× 5%ブドウ糖は、身体とほぼ同じ浸透圧の注射液であり、安全に静脈内注射できる。体内に入った5%ブドウ糖液のうちブドウ糖はエネルギーに変換され、水は細胞内に2/3、細胞外に1/3の割合で分布される。
2.〇 正しい。15% 塩化カリウムは、静脈内投与する際に40mEq/L以下に必ず希釈する必要がある(50倍以上に希釈)。15%塩化カリウムは、2.000mEq/Lときわめて高濃度であり、希釈せずに静脈内に注射した場合、心停止を招く。
3.× 0.9%塩化ナトリウムは生理食塩水である。投与すると細胞外液にのみ分布する。出血、ショック、手術および脱水症の治療に使用されるほか、さまざまな薬剤の希釈液としてよく用いられる。
4.× 7%炭酸水素ナトリウムは、アシドーシスの補正、めまいの治療などに使用される。

 

 

 

 

 

23 充塡された酸素ボンベの保管方法で正しいのはどれか。

1.横に倒して保管する。
2.保管場所は火気厳禁とする。
3.バルブを開放して保管する。
4.日当たりの良い場所で保管する。

解答2

解説

充填・充塡は、「じゅうてん」と読む。意味は、物を詰めて欠けた所や空所を満たすことである。

1.× 横に倒して保管する方法は必ずしもそうする必要はない。地震などに備え、専用のボンベスタンドかカートに乗せて、ロープかチェーンで転倒を防止するのが一般的である。ただし、転倒防止の道具がない場合には、酸素ボンべを横に倒して転がらないように固定しておく方法もある。
2.〇 正しい。保管場所は火気厳禁とする。酸素は支燃性(ほかのものの燃焼を助ける性質)である。ボンべ内の圧縮酸素が急に火気にふれると、爆発発火のおそれがある。そのため、火気厳禁である。保管場所の周囲2メートル以内では火気の使用を禁じ、引火性・発火性のものを置かないようにする。
3.× バルブを開放して保管すると、酸素が漏れる可能性があり危険である。必ず、バルブは閉めて保管する。
4.× 酸素ボンべは直射日光を避け、温度が40℃以下の場所で保管する。

 

 

 

 

 

24 褥瘡発生の予測に用いるのはどれか。

1.ブリストルスケール
2.Borg(ボルグ)スケール
3.Braden(ブレーデン)スケール
4.グラスゴー・コーマ・スケール

解答3

解説

1.× ブリストルスケール(Bristol Stool Form Scale)は、イギリスのブリストル大学のヒートン教授が提唱した大便の性状分類であり、便の形状を客観的に7段階で評価する指標である。
2.× Borg(ボルグ)スケール(Borg Scale)は、スウェーデンの心理学者グンナー・ボルグが考案した運動中の自覚的強度を測る指標であり、運動負荷試験や運動療法の現場で活用されている。
3.〇 正しい。Braden(ブレーデン)スケール(Braden Scale)は、日本でよく使用される褥瘡のリスクアセスメントツールである。知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とずれの6項目で褥瘡の発生リスクを予測する。
4.× グラスゴー・コーマ・スケール(Glasgow Coma Scale)は、国際的に広く利用されている意識障害の評価方法であり、開眼(5)、言語機能(V)、運動反応(M)の3つの要素を用いて評価する、

 

 

 

 

 

25 平成26年(2014年)の国民健康・栄養調査において、運動習慣のある女性の割合が最も高い年齢階級はどれか。

1.30〜39 歳
2.40〜49 歳
3.50〜59 歳
4.60〜69 歳
5.70歳以上

解答5

解説

運動習慣のある者とは、1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上持続している者のことである。

1.× 30〜39 歳は14.3%である。
2.× 40〜49 歳は17.6%である。
3.× 50〜59 歳は21.3%である。
4.× 60〜69 歳は35.9%である。
5.〇 正しい。70歳以上は37.5%である。

 

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