第108回(H31) 看護師国家試験 解説【午後26~30】

26 嗅覚の一次中枢はどれか。

1.嗅球
2.嗅上皮
3.後頭葉
4.上鼻甲介

解答1

解説

1.嗅球は、嗅覚の一次中枢である。嗅神経は、嗅上皮の嗅細胞から始まり、一次嗅覚中枢である嗅球でシナプスを形成する。
2.嗅上皮は、上鼻甲介上方と鼻中隔の間の上部(嘆裂の上部)を覆っている粘膜である。嗅上皮は嗅細胞が集まる臭いの感覚受容器である。
3.後頭葉は、一次視覚野がある。嗅覚に関係するのは前頭葉である。
4.上鼻甲介は、左右それぞれの鼻腔の側壁から出ているヒダ状の突起である。空気と触れる鼻腔粘膜の表面積を大きくするためにあるとされる。

 

 

 

 

 

27 標的細胞の細胞膜に受容体があるのはどれか。

1.男性ホルモン
2.甲状腺ホルモン
3.糖質コルチコイド
4.甲状腺刺激ホルモン

解答4

解説

 ホルモンの受容体は、細胞膜上細胞内核内に存在する。ホルモンの種類によって受容体の存在する場所が異なる。

 

1.× 男性ホルモン(テストステロン)は、ステロイド骨格をもつステロイドホルモンである。ステロイドホルモン受容体は、細胞質内に存在する。
2.× 甲状腺ホルモン受容体は、核内に存在する.
3.× 糖質コルチコイドは、ステロイド骨格をもつステロイドホルモンである。ステロイドホルモン受容体は、細胞質内に存在する。
4.〇 正しい。甲状腺刺激ホルモン(下垂体前葉ホルモンはペプチドホルモン)受容体は、細胞膜上に存在する。ちなみに、他にも膵臓から分泌されるインスリン、グルカゴンもペプチドホルモンであり、同様にホルモン受容体は細胞膜上に存在する。

 

 

 

 

 

28 開心術後の心タンポナーデで正しいのはどれか。

1.徐脈
2.心音増強
3.心拍出量の増加
4.中心静脈圧の上昇

解答4

解説

 心タンポナーデは、心膜腔に大量の血液が貯留し、著明な心室拡張障害から静脈還流障害が生じ、血圧低下およびショック状態に至る病態である。開心術後の合併症として生じ得る。

 

1.× 徐脈ではなく、頻脈である。なぜなら、心タンポナーデでは1回心拍出量が減少するため。心拍出量を維持しようとする生体の反応によって頻脈になる。
2.× 心音増強ではなく、微弱となる。なぜなら、心膜腔に大量の血液が貯留するため。
3.× 心拍出量の増加ではなく、減少する。なぜなら、著明な心室拡張障害のため。したがって、血圧も低下し、放置すればショックに至る。
4.〇 正しい。中心静脈圧の上昇する。なぜなら、静脈還流が障害されているため。中心静脈圧が上昇する頚静脈怒張もみられる。

 

 

 

 

 

29 介護保険の第1号被保険者で正しいのはどれか。

1.介護保険料は全国同額である。
2.介護保険被保険者証が交付される。
3.40歳以上65歳未満の医療保険加入者である。
4.介護保険給付の利用者負担は一律3割である。

解答2

解説

1.× 介護保険料は、全国同額ではなく、市町村ごとに保険料は異なる。第1号被保険者(65歳以上)の保険料は、政令で定める基準に従い、各市町村の条例で定めるところにより算定される。
2.〇 正しい。介護保険被保険者証が交付される。第1号被保険者(65歳以上)になると、介護保険被保険者証が交付される。第2号被保険者(40歳以上65歳未満の医療保険加入者)は、要支援・要介護の認定を受けた者に交付される。
3.× 40歳以上65歳未満の医療保険加入者は、第1号被保険者(65歳以上)ではなく、第2号被保険者である。
4.× 介護保険給付の利用者負担は、一律3割ではなく、原則として1割ある。だだし、65歳以上で一定額以上の収入がある者は、2~3割負担である

 

 

 

 

 

30 発達障害者支援法で発達障害と定義されているのはどれか。

1.学習障害
2.記憶障害
3.適応障害
4.摂食障害

解答1

解説

 『発達障害者支援法』の「発達障害」とは、自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群・その他広汎性発達障害・学習障害・注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとしている(2条1項,同令1条)。よって、選択肢1.学習障害である。学習障害は、発達障害者支援法で発達障害と定義されている

2~4.× 記憶障害/適応障害/摂食障害は、摂食障害は発達障害者支援法で定義されていない

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