第108回(H31) 看護師国家試験 解説【午後51~55】

51 介護保険制度における地域密着型サービスはどれか。

1.介護老人保健施設
2.介護老人福祉施設
3.通所リハビリテーション
4.認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)

解答4

解説

 地域密着型サービスとは、高齢者が住み慣れた地域でサービスを受けられるようにするものである。原則として、その市町村の被保険者しか利用できない。

 

1.× 介護老人保健施設は、施設サービスである。要介護者に対し、看護・医学的管理の下に介護及び機能訓練そのほか必要な医療・日常生活上の世話を行うものである。
2.× 介護老人福祉施設は、施設サービスである。特別養護老人ホームに入所する要介護者に対し、入浴・排泄・食事等の介護その他の日常生活上の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行うものである。
3.× 通所リハビリテーションは、居宅サービスである。いわゆるデイケアで介護老人保健施設、病院等に通い、その心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために行われる。
4.〇 正しい。認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)は、地域密着型サービスである。認知症である者に対し、共同生活をする住居で、入浴・排泄・食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うものである。

 

 

 

 

 

52 平成27年(2015年)の人口動態調査で、5〜9歳の死因における不慮の事故の原因で最も多いのはどれか。

1.窒息
2.交通事故
3.転倒・転落
4.溺死および溺水

解答2

解説

1.× 窒息は、5~9歳の不慮の事故死の約8.3%を占めている。
2.〇 正しい。交通事故は、5~9歳の不慮の事故死の約51.7%を占め、最も多い原因となっている。
3.× 転倒・転落は、5~9歳の不慮の事故死の約5%を占めている。
4.× 溺死および溺水は、5~9歳の不慮の事故死の約25%を占めている。10〜14歳では最も多くなっている。

※参考データ:平成29(2017年)の人口動態調査より

 

 

 

 

 

53 小児慢性特定疾病対策における医療費助成で正しいのはどれか。

1.対象は5疾患群である。
2.対象年齢は20歳未満である。
3.医療費の自己負担分の一部を助成する。
4.難病の患者に対する医療等に関する法律に定められている。

解答3

解説

 小児慢性特定疾病医療支援は、公費での医療費助成を柱とする制度である。

 

1.× 対象は、5疾患群ではなく、16疾患群756疾病である。
2.× 対象年齢は、20歳未満ではなく、18歳未満ある。ー定の場合には、20歳未満まで治療継続が認められる。
3.〇 正しい。医療費の自己負担分の一部を助成する。なぜなら、患児家庭の医療費の負担を軽減するため。医療保険の給付が優先して適用され、残りの自己負担分(3割)の一部(原則1割)が公費で助成される。対象患者の自己負担は、原則2割となる。
4.× 小児慢性特定疾病の医療費助成は、難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)ではなく、『児童福祉法』に定められている。難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)には、指定難病の医療費助成が規定されている。小児慢性特定疾病医療支援での医療費助成は、おもに都道府県が実施する。

 

 

 

 

 

54 乳幼児の正常な言語発達で正しいのはどれか。

1.生後1か月で喃語が出始める。
2.生後6か月で意味のある1語が言える。
3.1歳2か月で2語文を話す。
4.4歳で4つの色を正しく言える。

解答4

解説

乳幼児の言語発達について

喃語(「アー」や「ウー」などの声)を話す時期は、生後2か月頃。
意味のある1語が言える時期は、1歳頃。
2語文を話せるようになる時期は、2歳頃。
自分の名前を言えるようになるのは、2歳半頃。
簡単な文章を話せるようになるのは、3歳以降である。

1.× 喃語が出始めるのは、生後1か月ではなく、生後2~3か月頃である。
2.× 意味のある1語が言えるのは、生後6か月ではなく、1歳頃である。
3.× 2語文を話すのは、1歳2か月ではなく、2歳頃である。
4.〇 正しい。4つの色を正しく言える(色の区別ができるようになる)のは、3~4歳である。

 

 

 

 

 

55 離乳の開始で正しいのはどれか。

1.離乳食は1日2回から開始する。
2.人工乳はフォローアップミルクにする。
3.哺乳反射の減弱が開始時の目安のひとつである。
4.離乳食は歯ぐきでつぶせる硬さのものから始める。

解答3

解説

1.× 離乳食は、1日2回ではなく、1日1回1さじずつから開始する。1か月を過ぎた頃から1日2回にする。
2.× 人工乳は、フォローアップミルクにする必要はない。なぜなら、フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替品ではないため。フォローアップミルクとは、食事が1日3回となった生後9か月以降、離乳食が進まない場合などに補助の栄養として使用するものである。
3.〇 正しい。哺乳反射の減弱が、開始時の目安のひとつである。哺乳反射は、乳首を探す探索反射、口に入ったものを吸う吸啜反射、飲み込もうとする嚥下反射を一連のものとして含めたものである。哺乳反射は、生後4~5か月頃から少しずつ消え始め、生後6~7か月頃には乳汁摂取も乳児の意思による動きによってなされる。哺乳反射が減弱し、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなるのは離乳開始の目安のひとつである。
4.× 離乳食は、歯ぐきでつぶせる硬さのものではなく、なめらかにすりつぶした状態のものから始める。なぜなら、歯ぐきでつぶせる固さのものは、9か月~11か月頃で食べられるようになるため。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。