6 業務に従事する看護師は、( )年ごとに保健師助産師看護師法に定める届出をしなければならない。
( )に入る数字はどれか。
1.1
2.2
3.3
4.4
解答2(業務に従事する看護師は、2年ごとに保健師助産師看護師法に定める届出をしなければならない。)
解説
業務に従事する看護師は、2年ごとの12月31日現在における氏名・住所などの事項を、翌年1月15日までに、その就業地の都道府県知事に届け出なければならない。
7 胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れているのはどれか。
1.肺動脈
2.肺静脈
3.臍動脈
4.臍静脈
解答4
解説
胎児のガス交換(血液の酸素化)は、胎盤で行われる。肺循環の必要性が低いため、右心房の血液は卵円孔を、肺動脈の血液は動脈管を通って体循環へ流入する。
1.× 肺動脈での酸素含有量は減少している。なぜなら、胎盤で酸素化された血液は、下大静脈で静脈血と混ざり右心系へ流入するため。
2.× 胎児の肺静脈血は、酸素を豊富に含まない。なぜなら、胎児における肺でのガス交換機能は未発達のため(成人の肺静脈には酸素を最も多く含む動脈血が流れるが)。
3.× 臍動脈は、酸素を豊富に含まれているとはいえない。なぜなら、膳動脈は胎児から胎盤に血液を送る動脈であるため。胎児の体内で発生した二酸化炭素や老廃物を多く含む静脈血が流れる。
4.〇 正しい。臍静脈は、酸素を最も豊富に含む。なぜなら、臍静脈は胎盤から胎児に血液を送る静脈であり、胎児は胎盤で主にガス交換を行うため。
8 母乳中に含まれている免疫グロブリンで最も多いのはどれか。
1.IgA
2.IgE
3.IgG
4.IgM
解答1
解説
1.〇 正しい。IgAは、母乳中に含まれている免疫グロブリンで最も多い。IgAは、新生児ではほとんど産生されていないが、母乳中には母親由来のIgAが豊富に含まれている。母乳とともに摂取されたIgAは、消化管からの微生物侵入の防御に役立っている。
2.× IgEは、母乳には含まれていない。IgEは、肥満細胞や好塩基球の細胞表面に存在している。ヒスタミン遊離によりアレルギー疾患を引き起こす。生後6か月以降の乳幼児では、しばしばアトピー性アレルギー疾患の進行に伴って血清中のIgE抗体が上昇する。
3.× IgGは、母乳には含まれていない。IgGは、分子量が最も小さい抗体であるため、唯一、胎盤を通過する免疫グロブリンである。IgGは、血中で最も多く存在する抗体である。
4.× IgMは、母乳には含まれていない。新生児由来であり、児に感染が起きたときに産生される免疫グロブリンである。しかし、感染防御力は低い。出生直後の新生児の血中IgMが高値の場合は、胎内または分娩時の感染が示唆される。
9 思春期にある人が親密な関係を求める対象はどれか。
1.教師
2.祖父母
3.友人
4.両親
解答3
解説
思春期には、友人に親密な関係を求めるようになる。よって、選択肢3.友人が正しい。
学童期までの親に依存する状態から脱却して親から、心理的に自立するようになる第二次反抗期と呼ばれるように、親からの干渉を嫌い、親の言動を批判するようになる親だけでなく、その他の家族・教師も含めた大人の言うことを素直には受け入れなくなる。それよりも、同性同年輩の友人との関係が親密となり、そのなかで自己像を見つめなおし、アイデンティティを確立させていく。
エリクソン発達理論
乳児期(0歳~1歳6ヶ月頃) | 基本的信頼感vs不信感 |
幼児前期(1歳6ヶ月頃~4歳) | 自律性vs恥・羞恥心 |
幼児後期(4歳~6歳) | 積極性(自発性)vs罪悪感 |
児童期・学童期(6歳~12歳) | 勤勉性vs劣等感 |
青年期(12歳~22歳) | 同一性(アイデンティティ)vs同一性の拡散 |
前成人期(就職して結婚するまでの時期) | 親密性vs孤立 |
成人期(結婚から子供が生まれる時期) | 生殖性vs自己没頭 |
壮年期(子供を産み育てる時期) | 世代性vs停滞性 |
老年期(子育てを終え、退職する時期~) | 自己統合(統合性)vs絶望 |
10 平成28年(2016年)の国民健康・栄養調査の結果で、該当年代の男性における肥満者(BMI≧25.0)の割合が最も高い年代はどれか。
1.15〜19歳
2.30〜39歳
3.50〜59歳
4.70歳以上
解答3
解説
1.15〜19歳は、10.6%となっている。
2.30〜39歳は、28.6%となっている。
3.50〜59歳は、36.5%となっている。
4.70歳以上は、28.6%となっている。
※参考データ:平成28(2016)年の国民健康・栄養調査
BMI(Body Mass Index)とは、ボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数である。
体重(kg)+[身長(m)]2で算出される。
18.5未満が低体重(やせ)、18.5以上25未満が普通、25以上が肥満と判定される。