第108回(H31) 看護師国家試験 解説【午前81~85】

81 ネグレクトを受けている児の一時保護を決定するのはどれか。

1.家庭裁判所長
2.児童相談所長
3.保健所長
4.警察署長
5.市町村長

解答2

解説

2.〇 正しい。ネグレクトを受けている児の一時保護を決定するのは、児童相談所長である。児童相談所長は、虐待を受けた児童などに対して、児童福祉施設への入所措置を採るに至るまで一時保護を行うことができる。また、児童相談所には、必要に応じ、児童を一時保護する施設を設けなければならない。

 

1/3~5.× 家庭裁判所長/保健所長/警察署長/市町村長は、ネグレクトを受けている児の一時保護を決定することができない

 

 

 

 

 

82 新生児の殿部の写真を下図に示す。
 考えられるのはどれか。

1.ポートワイン母斑
2.サーモンパッチ
3.ウンナ母斑
4.太田母斑
5.蒙古斑

解答5

解説

1.× ポートワイン母斑(毛細血管奇形、単純性血管腫)とは、出生時からみられる血管奇形で、境界明瞭な赤色斑である。
2.× サーモンパッチ(正中部母斑)とは、ポートワイン母斑の特殊な病変で、新生児の顔面などにみられる赤色斑である。
3.× ウンナ母斑とは、ポートワイン母斑の特殊な病変で、新生児の項部(うなじ)などにみられる淡い紅斑である。
4.× 太田母斑とは、顔面(三叉神経第1枝、第2枝領域にみられる青色斑である。
5.〇 正しい。蒙古斑とは、新生児の腰殿部や仙骨部に青色斑を呈する真皮メラノサイト系母斑である。日本人などの黄色人種のほとんどの新生児にみられる母斑で、10歳前後に消失する。

 

 

 

 

 

83 排便反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。

1.下腸間膜神経節
2.腹腔神経節
3.骨盤神経
4.腰髄
5.仙髄

解答3/5

解説

 直腸内に便が貯留すると、腸壁の伸展と内圧の亢進が起こり、その情報が仙髄にある排便中枢から大脳皮質に伝わる。排便中枢は、骨盤神経を介して、内肛門括約筋を弛緩させる。大脳皮質で便意を感じると、腹筋を収縮させて腹圧を上昇させるとともに、陰部神経を介して外肛門括約筋を弛緩させることで、排便が起こる。よって、選択肢3.5.骨盤神経/仙髄が正しい。

 

1.× 下腸間膜神経節は、交感神経の神経節である。
2.× 腹腔神経節は、交感神経の神経節である。
4.× 腰髄ではなく、仙髄である。

 

 

 

 

 

84 アセチルコリンで収縮するのはどれか。2つ選べ。

1.心筋
2.排尿筋
3.腓腹筋
4.立毛筋
5.瞳孔散大筋

解答2/3

解説

 アセチルコリンは、運動神経終末副交感神経終末で神経伝達物質として働く。したがって、運動神経に支配される骨格筋あるいは、副交感神経によって収縮する筋肉を選択する。よって、選択肢2.3排尿筋/腓腹筋が正しい。排尿筋(膀胱平滑筋)は、副交感神経によって収縮し、排尿が促される。腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)は、運動神経終末から放出されるアセチルコリンにより収縮する。

 

1.× 心筋は、自動性があり、洞房結節から始まった興奮によって収縮が引き起こされる。
4.× 立毛筋は、交感神経の支配を受けており、ノルアドレナリンの作用で収縮する。
5.× 瞳孔散大筋は、交感神経の支配を受けており、ノルアドレナリンの作用で収縮する。逆の働きをする瞳孔括約筋が副交感神経支配筋であり、アセチルコリンで瞳孔は収縮(縮瞳)する。

 

 

 

 

 

85 内臓の痛みを引き起こすのはどれか。2つ選べ。

1.虚血
2.氷水の摂取
3.48℃の白湯の摂取
4.平滑筋の過度の収縮
5.内視鏡によるポリープの切除

解答1/4

解説

1.〇 正しい。虚血による疾患は、心筋梗塞や虚血性大腸炎などであり心臓や大腸に痛みを伴う。
2~3.× 氷水の摂取/48℃の白湯の摂取により、消化管の伸展・拡張、痙攣といった動きは伴うが、痛みを伴うことはない
4.〇 正しい。平滑筋の過度の収縮は、下痢などでよくある症状の1つで、腸管平滑筋の過度の収縮で痛みを伴う。
5.× 内視鏡によるポリープの切除時に痛みは感じない。なぜなら、胃や腸の粘膜には痛覚がないため。

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