第108回(H31) 看護師国家試験 解説【午前86~90】

86 心電図検査における肢誘導はどれか。2つ選べ。

1.Ⅰ
2.V1
3.V2
4.V3R
5.aVR

解答1/5

解説

 標準12誘導心電図では、4つの電極(Ⅰ、aVR、aVL、aVF)から6つの肢誘導と、6つの電極V1~6)から6つの胸部誘導が得られる。

 

1.〇 正しい。第Ⅰ誘導は、双極肢誘導と呼ばれる肢誘導(四肢誘導)の一つである。第Ⅰ誘導は、右手首と左手首の間での電位差をみている。
2.× V1は、胸部誘導の一つで第4肋間胸骨右縁につける。
3.× V2は、胸部誘導の一つで第4肋間胸骨左縁につける。
4.× V3Rは、右側誘導(V3R~V5R)の一つであり、右室心筋梗塞の発見に役立つ。V3と対側の右胸部に装着する。
5.〇 正しい。aVRは、単極肢誘導と呼ばれる肢誘導(四肢誘導)の一つである。aVRは、左手首と左足首の間で電位差をみている。

 

 

 

 

 

87 日本の公的医療保険制度に含まれるのはどれか。2つ選べ。

1.年金保険
2.雇用保険
3.船員保険
4.組合管掌健康保険
5.労働者災害補償保険

解答3/4

解説

(※写真引用:日本医師会様HP

1.× 年金保険は、国民年金や厚生年金保険であり、医療保険ではない。
2.× 雇用保険は、労働者災害補償保険とともに、労働保険に分類される。失業時の保険給付を行うものであり、医療保険ではない。
3.〇 正しい。船員保険は、日本の公的医療保険制度に含まれる。船舶という特殊職域の労働者の医療保険と労働災害の一部を対象とする保険である。
4.〇 正しい。組合管掌健康保険は、日本の公的医療保険制度に含まれる。健康保険や国民健康保険は医療保険である。
5.× 労働者災害補償保険は、業務上又は通勤による負傷、疾病、障害、死亡等に保険給付を行うものである。医療保険ではない。

 

 

 

 

 

88 糖尿病末梢神経障害による感覚障害のある患者へのフットケア指導で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.両足部を観察する。
2.熱めの湯をかけて洗う。
3.靴ずれしない靴を選ぶ。
4.なるべく素足で過ごす。
5.爪は足趾の先端よりも短く切る。

解答1/3

解説

1.〇 正しい。両足部を観察する。なぜなら、糖尿病末梢神経障害では足の感覚が鈍麻しており、気づかないうちに糖尿病足病変を起こしている可能性があるため。
2.× 熱めではなく、適温のお湯で洗う。なぜなら、感覚障害によって知覚が低下しており、やけどなどにも気づきにくいため。
3.〇 正しい。靴ずれしない靴を選ぶ。なぜなら、靴ずれなどの外傷から糖尿病足病変を起こしている可能性があるため。
4.× なるべく素足ではなく、靴下を履いて過ごす。なぜなら靴下を履いて両足を保護し、可能な限り外傷を予防するため。
5.× 爪は、足趾の先端よりも短くではなく、深爪は避けつま先をストレートに切る。なぜなら、糖尿病足病変の原因となるため。

 

 

 

 

 

89 出生直後の正常新生児に当てはまる特徴はどれか。2つ選べ。

1.生理的に多血である。
2.腸内細菌叢が定着している。
3.噴門部の括約筋は発達している。
4.Babinski(バビンスキー)反射がみられる。
5.胎盤を通じて母体からIgMが移行している。

解答1/4

解説

1.〇 正しい。生理的に多血である。なぜなら、出生直後は子宮内の低酸素環境の影響で、生理的に赤血球が増えているため。赤血球数は徐々に減少していく。
2.× 腸内細菌叢は、定着していない。なぜなら、新生児の腸内は無菌に近い状態であるため。腸内細菌は、生後1週間以内に母体の腔内および腸内細菌叢の影響を受け定着し始める。
3.× 噴門部の括約筋は、発達しておらず未熟である。そのため、吐乳しやすい。授乳後は十分に排気をする。
4.〇 正しい。Babinski(バビンスキー)反射がみられる。バビンスキー反射とは、足底外側を踵からつま先へ向かってこすると母趾が背屈し、他の4本の趾が扇状に外側に開く原始反射である。これは、2歳までに消失する。原始反射とは新生児期にみられ、成長とともに消失する現象で、消失しない場合は運動(または脳神経)発達障害を疑う。
5.× 胎盤を通じて母体から、IgMではなく、IgGが移行している。胎盤を通過して母体から移行できる免疫グロブリンは、IgGである。新生児にIgMの増加を認めた場合、児が産生したことになり胎内感染が疑われる。

 

 

 

 

 

90 身長170cm、体重70kgの成人の体格指数(BMI)を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①②
選択肢:①1~9、②1~9

解答①2/②4

解説

BMI = 体重(kg)÷ 身長(m)2 である。

これに本症例(身長1.7m、体重70kg)の数値を当てはめると、

70(kg)÷ 1.7(m)2

=24.2214・・・

小数第1位で四捨五入すると、BMI24となる。

したがって、解答は、①2/②4である。

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