第109回(R1) 看護師国家試験 解説【午前11~15】

 

11 健康な成人の1回換気量はどれか。(※不適切問題:採点対象外)

1.約150mL
2.約350mL
3.約500mL
4.約1,000mL

解答3
理由:問題として適切であるが、必修問題としては妥当ではないため。

解説

1回換気量とは、安静時に意識せずに行っている呼吸1回あたりの換気量である。1回換気量のうち、ガス交換が可能な領域(呼吸細気管支と肺胞)を出入りする分が有効な換気量であり、ガス交換が行われない領域(鼻腔・口腔・気管・気管支・終末細気管支)を出入りする分はガス交換には無効な死腔換気量である。

 

が約150mLである.

X2が約350mLである.

1.× 約150mLは、1回換気量のうちの死腔換気量のことである。
2.× 約350mLは、1回換気量のうちのガス交換が可能な領域を出入りする分(有効換気量)のことである。
3.〇 正しい。約500mLが健康な成人の1回換気量である。死腔換気量+有効換気量で求められる。
4.× 約1,000mLは、適切ではない。

 

 

 

 

 

12 脳塞栓症を生じやすい不整脈はどれか。

1.心室頻拍
2.心房細動
3.心房性期外収縮
4.完全房室ブロック

解答2

解説

脳塞栓症(心原性脳塞栓症または心原性脳梗塞)とは、不整脈が原因で心臓内に血栓ができ、これが血流に乗って脳内の血管で詰まった場合をいう。

 

1.× 心室頻拍は、器質的心疾患(陳旧性心筋梗塞や拡張型心筋症など)を有する患者に生じることが多い。
2.〇 正しい。心房細動は、脳塞栓症を生じやすい不整脈である。心房細動は、心房が高頻度(400~600/分)でぶるぶる震えるように興奮する状態である。心房細動は、心原性脳塞栓症をきたす代表的な不整脈であり、脳塞栓症リスクの高い患者(心不全・高血圧・75歳以上・糖尿病・脳卒中や一過性脳虚血発作の既往の合併)には抗凝固薬を投与する。
3.× 心房性期外収縮は、数が少なければ病的意義は乏しい。心房性期外収縮とは、心房から生じる期外収縮である。頻発する場合は将来的に心房細動に移行する可能性が高くなる。心房性期外収縮のみで血栓はできない。
4.× 完全房室ブロックは、心房興奮が心室にまったく伝わらなくなった状態である。高度徐脈となるためペースメーカー植込みが必要になる。

 

 

 

 

 

13 貧血を診断する際の指標となる血液検査項目はどれか。

1.アルブミン (Alb)
2.ヘモグロビン (Hb)
3.フィブリノゲン
4.プロトロンビン時間 (PT)

解答2

解説

1.× アルブミン (Alb)、栄養状態の指標となる。血清に含まれる最も多い蛋白質である。
2.〇 正しい。ヘモグロビン (Hb)は、貧血を診断する際の指標となる。貧血とは、血液中の赤血球またはヘモグロビン(Hb)量が減少した状態であり、症状として頭痛や動悸、息切れ。めまいなどさまざまな症状を呈する。
3~4.× フィブリノゲン/プロトロンビン時間 (PT)は、血液凝固に関係する。フィブリノゲンは止血・血栓形成に関係する重要な因子のひとつで、プロトロンビン時間(PT)とともに凝固の指標となる。

 

 

 

 

 

14 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)による毒薬の表示を下図に示す。
 正しいのはどれか。

1.A
2.B
3.C
4.D

解答4

解説

毒薬と劇薬は紛らわしいためしっかり覚えておく。
毒薬:黒地に白枠、白字で品名、「毒」の文字である。

劇薬:白地に赤枠,赤字で品名,「劇」の文字である。

したがって、選択肢4.Dが正しい。

 

 

 

 

 

15 成人の橈骨動脈における脈拍の測定方法で正しいのはどれか。

解答2

解説

1.× 脈拍測定は、第2~4指の3本を動脈の走行に沿って並べ、測定する。
2.〇 正しい。橈骨動脈は、手関節の母指付近で触知できる血管で,通常の脈拍測定に用いる。
3.× 図の測定動脈は、橈骨動脈ではなく、尺骨動脈である。
4.× 脈拍測定は、第2~4指の3本を動脈の走行に沿って並べ、測定する。

 

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