第109回(R1) 看護師国家試験 解説【午後16~20】

 

16 意識レベルを評価するスケールはどれか。

1.Borg(ボルグ)スケール
2.フェイススケール
3.ブリストルスケール
4.グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)

解答4

解説

1.× Borg(ボルグ)スケールは、自覚的運動強度を測る指標である。運動負荷試験や運動療法の現場で活用されている。
2.× フェイススケールは、痛みの強さを評価するスケールである。患者が感じている痛みの程度を、6種類ある顔の表情の絵から選択してもらう。
3.× ブリストルスケール(Bristol Stool Form Scale)は、便の形状を客観的に7段階で評価する指標である。
4.〇 正しい。グラスゴー・コーマ・スケール(GCS:Glasgow Coma Scale)は、意識レベルを評価するスケールである。開眼機能(E)、言語機能(V)、運動機能(M)の3つの要素を用いて3~15点で評価し、点数が低いほど意識レベルの状態が悪いことを示す.

 

 

 

 

 

17 マズロー,A.H.の基本的欲求の階層構造で承認の欲求はどれか。

1.尊重されたい。
2.休息をとりたい。
3.他人と関わりたい。
4.自分の能力を発揮したい。

解答1

解説

(※画像引用:STUDY HACKER様HP

1.〇 正しい。尊重されたいという欲求は、第4段階の欲求「承認の欲求」である。他者から価値のある存在であると認められたい、尊敬された位などである。
2.× 休息をとりたいという欲求は、第1段階の欲求「生理的欲求」である。人間が生きるうえにおいて必要で基本的な食欲、睡眠や排泄などである。
3.× 他人と関わりたいという欲求は、第3段階の欲求「愛と所属の欲求」である。
4.× 自分の能力を発揮したいという欲求は、第5段階の欲求「自己実現の欲求」である。

 

 

 

 

 

18 過呼吸で正しいのはどれか。(※採点対象から除外)

1.吸気時に下顎が動く。
2.1回換気量が増加する。
3.呼吸数が24/分以上になる。
4.呼吸リズムが不規則になる。

解答2(※採点対象から除外)
理由:問題として適切であるが、必修問題としては妥当ではないため。

 

解説

1.× 吸気時に下顎が動く呼吸(下顎を上下させ、口をパクパクさせてあえぐような努力性の呼吸)は、下顎呼吸という。息を引き取る数時間前~1日前の終末期の患者などでみられる。
2.〇 正しい。1回換気量が増加する呼吸は過呼吸(過換気症候群)である。過呼吸(過換気症候群)とは、呼吸運動の異常で、呼吸の深さ、つまり1回換気量が増加する場合をいう。
3.× 呼吸数が24/分以上になる呼吸は、頻呼吸という。呼吸数は、12~20/分が正常範囲である。
4.× 呼吸リズムが、不規則になる呼吸は、そのパターンによってクスマウル呼吸チェーン・ストークス呼吸などである。クスマウル呼吸とは、異常に深大な呼吸が連続し、規則正しく続く状態である。 運動時にも同様の呼吸がみられることがある。 糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全に伴う尿毒症、昏睡時などに認められる。チェーンストークス呼吸とは、数十秒間程度の無呼吸が続いた後、外呼吸を再開すると1回換気量が次第に増加し、極大に達すると今度は1回換気量が減少して、再び数十秒間の無呼吸に至るというサイクルが続く、異常な外呼吸の仕方である。呼吸中枢の低酸素症(脳出血、脳梗塞)、動脈血循環の不良、低酸素血症のいずれかが原因となる。 

 

 

 

 

 

19 患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

1.否定的感情の表出を受けとめる。
2.沈黙が生じた直後に会話を終える。
3.看護師が伝えたいことに重点をおく。
4.患者の表情よりも言語による表現を重視する。

解答1

解説

1.〇 正しい。否定的感情の表出を受けとめる。 否定的な感情とは、悲しみ、絶望、怒り、恨み、妬みなどである。看護者は、患者の否定的な感情の表出を助け、言語化できるように援助し、共感を示すことが大切である。また、患者の否定的感情の表出を看護師が理解することで、看護だけでなく医療全体の手がかりとなる場合もある。
2.× 沈黙が生じた直後に会話を終える必要はない。なぜなら、沈黙は会話の終わりを意味するとは限らないため。患者が考えを整理する時間ととらえ、答えを急がず時間を十分とることが大切である。
3.× 看護師が伝えたいことに重点をおく必要はない。なぜなら、看護師が伝えたいことより先に、患者の訴え(話したいこと)知りたいことなどを確認しながら会話を進めることが大切であるため。
4.× 患者の表情よりも言語による表現を重視する必要はない。なぜなら、コミュニケーションによる情報量は、言語的表現より表情などの非言語的表現のほうが多いため。非言語的表現は意図的にコントロールすることが難しく本心が表れやすいため、患者理解に役立つ。

 

 

 

 

 

20 入浴の温熱作用はどれか。

1.筋緊張が増す。
2.末梢血管が拡張する。
3.慢性疼痛が増強する。
4.循環血液量が減少する。

解答2

解説

 温熱作用を引き出すためには微温浴(38~40℃)が適切である。温水によって身体が温まり副交感神経が優位になる。

 

1.× 筋緊張が増すのではなく、低下する。なぜなら、副交感神経優位となるため。
2.〇 正しい。末梢血管が拡張する。末梢血管が拡張して血液の循環量が増加する。
3.× 慢性疼痛が増強するのではなく、軽減する。温めることで痛みの闘値が上がって感じにくくなるため。
4.× 循環血液量が減少するのではなく、増加する。なぜなら、末梢血管が拡張するため。

 

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