21 標準予防策(スタンダードプリコーション)で感染源として取り扱うのはどれか。
1.汗
2.爪
3.唾液
4.頭髪
解答3
解説
標準予防策とは、すべての人は伝播する病原体を保有していると考え、患者および周囲の環境に接触する前後には手指衛生を行い、ヒトの身体から出る湿性生体物質(汗以外の血液・体液・粘膜)などに曝露するおそれのあるときは個人防護具を用いることである。
1.× 汗は、標準予防策(スタンダードプリコーション)の感染源として扱わない。なぜなら、汗以外のヒトの身体から出る湿性生体物質が対象であるため。
2.× 爪は、標準予防策(スタンダードプリコーション)の感染源として扱わない。なぜなら、爪は湿性生体物質ではないため。
3.〇 正しい。唾液は、湿性生体物質であり、標準予防策(スタンダードプリコーション)で感染源として取り扱う。
4.× 頭髪は、標準予防策(スタンダードプリコーション)の感染源として扱わない。なぜなら、頭髪は湿性生体物質ではないため。
22 赤血球製剤の保存温度で適切なのはどれか。
1.-6〜-2℃
2.2〜6℃
3.12〜16℃
4.22〜26℃
解答2
解説
血液製剤は、献血者が提供した血液からつくられたものである。赤血球製剤は2~6℃の低温で保存することにより、細菌の増殖を抑制し細胞の生存率や形態を保ち21日の長期保管が可能となる。したがって、選択肢2.2〜6℃が正しい。ちなみに、血小板製剤は室温に近い20~24℃で振盪(しんとう)しながら保管するが、保管期間は4日と短い。
23 成人で1日の尿量が100mL以下の状態を示すのはどれか。
1.希尿
2.頻尿
3.乏尿
4.無尿
解答4
解説
健常者の尿は、1日に8回程度で、1,000~1,500mL程度である。
1.× 希尿とは、日中に3回以下の排尿しかない状態である。尿量は関係ない。
2.× 頻尿とは、日中に8回以上の排尿がある状態である。尿量は関係ない。
3.× 乏尿とは、1日の尿量が400mL以下となった状態である。腎障害が起こっている可能性がある。
4.〇 正しい。無尿とは、1日の尿量が100mL以下となった状態である。重度の腎障害が起こっている可能性がある。
24 仰臥位における褥瘡の好発部位はどれか。
1.踵骨部
2.内顆部
3.膝関節部
4.大転子部
解答1
解説
仰臥位の褥瘡好発部位は、仙骨部が最も多く、次いで踵骨部、肩甲骨部、後頭部などがある。
1.〇 正しい。踵骨部は、仰臥位での褥瘡好発部位である。
2.× 内顆部は、側臥位での褥瘡好発部位である。
3.× 膝関節部は、側臥位と腹臥位での褥瘡好発部位である。
4.× 大転子部は、側臥位での褥瘡好発部位である。
25 成人の静脈血採血で通常用いられる注射針の太さはどれか。
1.14G
2.18G
3.22G
4.26G
解答3
解説
注射針の大きさはゲージ(G)で表す。ゲージの数値が小さいほど針は太く、大きいほど針は細い。
1.× 14Gは、静脈留置針として用いることがあるが、ー般的には20~24Gを用いる。採血や注射、輸血時は、通常18~27Gの注射針から選択する。
2.× 18Gは、輸血投与時に使用する。
3.〇 正しい。22G(21~23G)は、成人の静脈血採血で通常用いられる。注射針が細いと溶血を起こしやすくなるため注意する。
4.× 26Gは、皮内注射に使用する。