第109回(R2) 看護師国家試験 解説【午後46~50】

 

46 医療施設において、患者の入院から退院までの看護を1人の看護師が継続して責任をもつことを重視した看護体制はどれか。

1.機能別看護方式
2.患者受け持ち方式
3.チームナーシングシステム
4.プライマリナーシングシステム

解答4

解説

1.× 機能別看護方式とは、患者に提供される看護業務(与薬や処置など)の係を決めて分業するシステムである。
2.× 患者受け持ち方式とは、複数の特定の患者を看護師1人が受け持ち、日ごとのケアの実施から診療の補助まですべてを担当する方式である。
3.× チームナーシングシステムとは、各チームにリーダーを置き、リーダーの指示・協力を得ながら、複数のメンバーナースがケアを実施するシステムである。
4.〇 正しい。プライマリナーシングシステムとは、1人の看護師が特定の患者を入院から退院まで継続的に担当するシステムである。

 

 

 

 

 

47 平成29年(2017年)の国民健康・栄養調査における成人の生活習慣の特徴で正しいのはどれか。

1.朝食の欠食率は40歳代が最も多い。
2.運動習慣のある人の割合は30歳代が最も多い。
3.1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満が最も多い。
4.習慣的に喫煙している人の割合は10年前に比べて増加している。

解答3

解説

1.× 朝食の欠食率は、40歳代ではなく、男女ともに20歳代が最も多い。
2.× 運動習慣のある人の割合は、30歳代ではなく、男女とも70歳以上が最も多い。
3.〇 正しい。1日の平均睡眠時間は、6時間以上7時間未満が最も多い。
4.× 習慣的に喫煙している人の割合は10年前に比べて、増加ではなく減少している。

 

詳しく知りたい方はこちら↓
(※引用元:厚生労働省HP様「平成29年「国民健康・栄養調査」の結果」

 

 

 

 

 

48 慢性疾患をもつ成人の自己管理を促進する援助はどれか。

1.行動の習慣化を促す。
2.医療者が患者の目標を設定する。
3.結果を優先して評価することを促す。
4.うまくいかない行動に目を向けるよう促す。

解答1

解説

1.〇 正しい。慢性疾患をもつ成人の自己管理を促進する援助で大切なのは、行動の習慣化を促すことである。習慣化とは「自分が続けたいと思っていることを、意思や根性に頼らずに無意識的に継続される状態に導くこと」である。 デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の40%以上が「その場の決定」ではなく「習慣」によって決められていると報告している。したがって、自己管理を定着させるためには、行動の習慣化を促すことが有効である。
2.× 患者の目標を設定するのは、医療者ではなく患者が主体的に目標を設定することが重要である。
3.× 結果を優先するのではなく、問題解決へのプロセスを評価することを促す。
4.× うまくいかない行動に目を向けるよう促すのは不適切である。なぜなら、自己管理で改善できた点を評価することで達成感が得られてさらに自己管理が促進されるため。

 

 

 

 

 

49 気管支鏡検査を受ける成人患者への援助で正しいのはどれか。

1.検査の予約の際に抗凝固薬の内服の有無を確認する。
2.検査の1時間前から飲食しないように指導する。
3.検査中の咳は我慢しなくてよいと指導する。
4.検査後は肺気腫の症状に注意する。

解答1

解説

1.〇 正しい。検査の予約の際に、抗凝固薬の内服の有無を確認する。なぜなら、気管支鏡検査の際に出血のリスクがあるため。
2.× 検査の1時間前からではなく、検査前の4時間程度前から飲食しないように指導する。なぜなら、気管支鏡は挿入時に嘔吐反射を誘発し、窒息や誤嚥の原因となりうるため。
3.× 検査中の咳は、我慢しなくてよいのではなく、なるべく我慢するようと指導する。なぜなら、検査中、特に生検操作中の咳は出血や気胸のリスクとなるため。
4.× 検査後は、肺気腫ではなく出血や気胸の症状に注意する。なぜなら、気管支鏡検査によって肺組織が傷ついてしまった場合など起きることがあるため。ちなみに、肺気腫とは、肺胞壁が不可逆的に破壊され、肺胞が拡大することで収縮力の低下や過膨張を起こした状態である。主な原因は、喫煙である.

 

 

 

 

 

50 ラテックス製手袋を着用した直後に口唇・手足のしびれと喉頭の違和感を自覚した。
 原因となる病態はどれか。

1.Ⅰ型アレルギー
2.Ⅱ型アレルギー
3.Ⅲ型アレルギー
4.Ⅳ型アレルギー

解答1

解説

1.〇 正しい。Ⅰ型アレルギーである。Ⅰ型アレルギーとは、肥満細胞や好塩基球からの化学伝達物質の放出によって起こる即時型アレルギーで、アレルゲンに接触した数分後に、皮膚・粘膜症状が出現する。まれに血圧低下、呼吸困難、意識障害を伴うアナフィラキシーショックとなり重篤化することがある。アレルゲンとしては、花粉やハチ毒、薬物、食物などさまざまなものが存在する。本問では、天然ゴムに含まれるラテックスタンパク質がアレルゲンとなって引き起こされるラテックスアレルギーと考えられ、口唇・手足のしびれと喉頭の違和感などの症状からアナフイラキシーの状態と考えられる。
2.× Ⅱ型アレルギーは、IgGなどの抗体が関与するアレルギーである。自己の細胞にこれらが結合し、補体の活性化による細胞融解や食細胞による貧食を起こす。血液型不適合輸血による溶血、自己免疫性溶血性貧血などに関連する。
3.× Ⅲ型アレルギーは、免疫複合体が関与するアレルギーである。免疫複合体が血管内皮などの組織に沈着すると補体を活性化し、結果として組織障害を生じる。血清病、全身性エリテマトーデスなどに関連する。
4.× Ⅳ型アレルギーは、感作T細胞が関与するアレルギーである。感作T細胞と抗原の反応によって産生・放出されたサイトカインが局所の細胞性免疫反応を活性化し、炎症と組織障害が生じる。ツベルクリン反応、接触性皮膚炎などに関連する。

 

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