第109回(R2) 看護師国家試験 解説【午前6~10】

 

6 児の吸啜刺激によって分泌が亢進し、分娩後の母体の子宮筋の収縮を促すのはどれか。

1.オキシトシン
2.プロラクチン
3.テストステロン
4.プロゲステロン

解答1

解説

1.〇 正しい。オキシトシンは、下垂体後葉から分泌される。作用は、分娩開始前後には分泌が亢進し、産後、授乳による吸啜刺激により子宮筋に対して強い収縮を促す。また、射乳を促す。
2.× プロラクチンは、下垂体前葉から分泌される。作用は、乳腺の発育、乳汁の産生・分泌をもつ。妊娠中はプロラクチンの血中濃度が非妊娠時の10~20倍に増加する。
3.× テストステロンは、精巣から分泌される。作用は、筋肉の増大・骨格の発達・陰毛の発毛に作用する。女性でも卵巣や副腎からごく微量分泌される。
4.× プロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠初期は妊娠黄体から、妊娠8週以降は胎盤から分泌される。作用は、妊娠の維持(子宮筋の収縮抑制)、体温の上昇、乳腺の発育、妊娠中の乳汁分泌抑制である。

 

 

 

 

 

7 平成29年(2017年)の国民生活基礎調査における平均世帯人数はどれか。

1.1.47
2.2.47
3.3.47
4.4.47

解答2

解説

(※国民生活基礎調査における平均世帯人数

したがって、選択肢2.2.47が正しい。ちなみに、平成30年(2018年)の国民生活基礎調査における平均世帯人数は、2.44である。

 

 

 

 

 

8 レスパイトケアの目的はどれか。

1.介護者の休息
2.介護者同士の交流
3.介護者への療養指導
4.療養者の自己決定支援

解答1

解説

 レスパイトとは、「息抜き・休息」を意味する。介護者が一時的に介護から解放され、リフレッシュや休息をとるためのケアをレスパイトケアという。レスパイトサービスとして、訪問介護・通所介護・短期入所生活介護などが挙げられる。したがって、選択肢1.介護者の休息が最も適切である。

 

2.× 介護者同士の交流は、レスパイトケアの目的に該当しない。介護者同士の交流を促す場として、認知症介護者交流会、家族会、認知症カフェなどがある。そこでは、介護者同士の交流によって、介護をしているなかで抱く思いなどを語り合い、情報を交換することができる。
3.× 介護者への療養指導は、レスパイトケアの目的に該当しない。入院中の指導、訪問看護師などによる指導、行政などによる家族介護教室などがある。介護者への療養指導は、適切な介護知識・技術などの習得を目的としている。
4.× 療養者の自己決定支援は、レスパイトケアの目的に該当しない。療養者の自己決定支援のことを、インフォームド・コンセントといわれる。

 

 

 

 

 

9 死の三徴候に含まれるのはどれか。

1.筋の弛緩
2.角膜の混濁
3.呼吸の停止
4.呼名反応の消失

解答3

解説

 死の三徴候とは、①自発呼吸の停止、②心臓の停止、③瞳孔散大(対光反射の消失)である。したがって、選択肢3.呼吸の停止が正しい。

 

1.× 筋の弛緩は、死の三徴候に含まれない。しかし、死後2~3時間経つとみられる筋肉の収縮を死後硬直と呼び、死後硬直は死後12時間頃に最も強くなり、2日目以後は弛緩する特徴を持つ。
2.× 角膜の混濁は、死の三徴候に含まれない。しかし、角膜の混濁は、早期死体現象(死後1日以内に現れるもの)のひとつである。死後12時間以降から始まる。
4.× 呼名反応の消失は、死の三徴候に含まれない。呼名反応の消失は、急性アルコール中毒や脳梗塞など。脳自体の障害による意識障害でみられる。

 

 

 

 

 

10 球関節はどれか。

1.肩関節
2.膝関節
3.下橈尺関節
4.手根中手関節

解答1

解説

1.〇 正しい。肩関節は、球関節である。
2.× 膝関節は、蝶番関節である。
3.× 下橈尺関節は、車軸関節である。
4.× 母指手根中手関節は、鞍関節であり、第2~5指にある手根中手関節は、半関節(関節の形態をとるが、可動性はほとんどない)である。

 

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