第109回(R2) 看護師国家試験 解説【午前71~75】

71 Aさん(88歳、男性)は、長女(60歳、無職)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準ランクC2。仙骨部の褥瘡の治療のため、膀胱留置カテーテルを挿入することになった。
 膀胱留置カテーテルを挿入中のAさんを介護する長女に対して、訪問看護師が指導する内容で適切なのはどれか。

1.「褥瘡が治癒するまでおしりは洗浄しないでください」
2.「体位変換ごとに蓄尿バッグを空にしてください」
3.「カテーテルは太ももに固定してください」
4.「尿に浮遊物がないか確認してください」

解答4

解説

1.× 褥瘡の治癒に関わらず、殿部の洗浄は推奨する。なぜなら、感染予防の観点から、褥瘡部位も洗浄を行った方が良いため。
2.× 体位変換ごとに蓄尿バッグを空にする必要はない。なぜなら、頻回に蓄尿バッグを開放することはかえって感染リスクにつながるため。
3.× 男性のカテーテルの固定は、太ももではなく、下腹部に固定する。なぜなら、男性の場合、大腿部に固定するとカテーテルにより尿道損傷を起こすおそれがあるため。
4.〇 正しい。尿に浮遊物がないか確認するよう指導する。なぜなら、尿路感染の徴候として尿の混濁や浮遊物の混入などがあるため。早期発見のために、毎日尿の性状を確認するよう指導する。

 

 

 

 

 

72 平成28年(2016年)の介護サービス施設・事業所調査における要介護度別利用者数の構成割合で、要介護5の利用者が最も多いのはどれか。

1.訪問介護
2.訪問看護
3.居宅介護支援
4.訪問入浴介護

解答4

解説

(※厚生労働省HPより「要介護度別利用者数の構成割合」

1.× 訪問介護の要介護5は、10.1%である。
2.× 訪問看護(訪問看護ステーション)の要介護5は、16.9%である。
3.× 居宅介護支援(居宅介護支援事業所)の要介護5は、6.9%である。
4.〇 正しい。訪問入浴介護の要介護5は、48.8%である。要介護5で最も多い。要介護度が高いほど、構成割合が多くなっている。

 

 

 

 

 

73 医療法における医療計画で正しいのはどれか。

1.国が策定する。
2.在宅医療が含まれる。
3.3年ごとに見直される。
4.病床の整備は含まれない。

解答2

解説

医療法における医療計画とは、医療提供体制の確保を図るための計画である。

 

1.× 国ではなく、都道府県が策定する。
2.〇 正しい。在宅医療が含まれる。居宅などにおける医療の確保に関する事項が含まれている。
3.△ 一部の「特定事項」については、3年ごとに見直される。しかし、都道府県は、原則として6年ごとに医療計画の見直し、変更をするものとする。ちなみに、平成29(2017)年度までは少なくとも5年ごとに見直し、変更するものとされていたが、平成30(2018)年度から原則6年ごと、「特定事項」については3年ごとになった。
4.× 病床の整備は含まれている。病床の整備を図るべき地域的単位としての区域の設定病床数に関する事項が含まれている。

 

 

 

 

 

74 災害対策基本法に定められている内容で正しいのはどれか。

1.物資の備蓄
2.避難所の設置
3.災害障害見舞金の支給
4.救護班による医療の提供

解答1

解説

1.〇 正しい。物資の備蓄は、『災害対策基本法』で定められている。
2.△ 避難所の設置は、主に『災害救助法』に定められている。しかし、『災害対策基本法』にも、避難所の供与や避難所における生活環境の整備に必要な措置を講ずるよう努めなければならないとの規定があり、明確に誤りとはいえない
3.× 災害障害見舞金の支給は、『災害弔慰金の支給等に関する法律』で定められている。災害障害見舞金とは、災害による負傷または疾病により障害を負った住民に支給されるものである。
4.× 救護班による医療の提供ではなく、救護班の派遣の要請等が記載されている。救護班とは、都道府県知事が派遣する公立の病院や診療所、医師会の医療チームや、日本赤十字社が都道府県知事から委託を受けて派遣する救護班を指し、DMAT(災害派遣医療チーム)も該当する。

 

 

 

 

 

75 2015年の経済協力開発機構(OECD)の報告書の日本に関する記述で正しいのはどれか。

1.喫煙率が最も低い。
2.高齢化率が最も高い。
3.人口千人当たりの病床数が最も少ない。
4.国内総生産(GDP)に対する医療費の割合が最も高い。

解答2

解説

1.× 喫煙率が最も低いわけではない。日本は、全体での喫煙率は19.3%で、40か国中22位である。ちなみに、1位はギリシャで38.9%である。
2.〇 正しい。高齢化率が最も高い。日本の高齢化率は26.0%である。
3.× 人口千人当たりの病床数が最も少ないのではなく、最も多い。日本の病床数は、千人当たり13.3床である。
4.× 国内総生産(GDP)に対する医療費の割合は、最も高いわけではない。国内総生産(GDP)に対する医療費の割合は、10.2%であり、OECD加盟国中第8位である。

 

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