第110回(R3) 看護師国家試験 解説【午後6~10】

 

6 妊娠初期の感染で児に難聴が生じる可能性が高いのはどれか。

1.水痘
2.風疹
3.麻疹
4.流行性耳下腺炎

解答2

解説

1.× 水痘は難聴が生じにくい。水痘の主な症状として、低出生体重児・四肢の形成不全・皮膚の瘢痕・小頭症・白内障などがある。妊娠12週以前に妊婦が水痘に権患した場合は、流産することが多いが、妊娠13~20週に罹患するとその1~2%に先天性水痘症候群を発症する。
2.〇 正しい。風疹は、妊娠初期の感染で児に難聴が生じる可能性が高い。風疹の主な症状として、難聴・白内障・心奇形である。妊婦が妊娠初期に風疹に感染すると、不顕性であっても経胎盤的に胎児に影響を与え、先天性風疹症候群と呼ばれる先天異常を引き起こすことがある。
3.× 麻疹は難聴が生じにくい流早産率は高いが、特徴的な児の異常はみられない。
4.× 流行性耳下腺炎は難聴が生じにくい流産の危険性が高くなる可能性があるが明確ではない。

 

 

 

 

 

 

7 乳歯がすべて生えそろう年齢はどれか。

1.0~1歳
2.2~3歳
3.4~5歳
4.6~7歳

解答2

解説

1.× 0~1歳ではそろわないことが多い。乳歯は生後6~8か月頃から萌出し、1歳までには乳中切歯・乳側切歯・乳犬歯・第一乳臼歯が生えそろうが、第二乳臼歯まではそろわないことが多い。新生児(生後28日未満)には歯がなく、しばらくは母乳などから栄養を摂取する。通常は下顎乳中切歯から萌出し、最後に上顎の第二乳臼歯が生えて乳歯が生えそろう。
2.〇 正しい。2~3歳は、乳歯がすべて生えそろう年齢である。
3.× 4~5歳ではなく、3歳頃までには乳歯が生えそろっていることが多い。
4.× 6~7歳頃は、乳歯の脱落および永久歯の萌出が始まっている。

 

 

 

 

 

 

8 男子の第二次性徴による変化はどれか。

1.精通
2.骨盤の拡大
3.皮下脂肪の増加
4.第1大臼歯の萌出

解答1

解説
1.〇 正しい。精通は男子の第二次性徴による変化である。精通とは、精管につくられた精液が、初めて体外に射出された射精のことである。
2.× 骨盤の拡大は、第二次性徴によって女子に起こる変化である
3.× 皮下脂肪の増加は、第二次性徴によって女子に起こる変化である。一方、男子第二次性徴によって筋肉が発達する
4.× 第1大臼歯の萌出は、6~7歳頃に萌出する。第二次性徴による変化ではない。

 

 

 

 

 

 

9 医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。

1.診療所
2.特定機能病院
3.地域医療支援病院
4.臨床研究中核病院

解答2

解説
1.× 診療所とは、患者を入院させるための施設を有しないもの又は19人以下の患者を入院させるための施設であり、医師又は歯科医師が医業又は歯科医業を行う場所である。
2.〇 正しい。特定機能病院は、「医療法」に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設である。特定機能病院とは、高度の医療を提供する能力を有する病院で、厚生労働大臣の承認を得たものである。
3.× 地域医療支援病院とは、他の病院又は診療所から紹介された患者に対し医療を提供するなど、地域における医療の確保のために必要な支援をする病院である。ちなみに、都道府県知事の承認を得たものである。
4.× 臨床研究中核病院とは、特定臨床研究に関する計画を立案し、実施する能力を有するなど臨床研究の実施の中核的な役割を担う病院である。ちなみに、厚生労働大臣の承認を得たものである。

 

 

 

 

 

 

10 チーム医療で適切なのはどれか。

1.他施設との間で行うことはできない。
2.チームメンバー間で目標を共有する。
3.チームリーダーは看護師に固定する。
4.経験年数が同等の者でチームを構成する。

解答2

解説

チーム医療とは?

チーム医療とは、多職種が対等に連携することで医療の質を高めるとともに、患者中心の医療を実現しようとするものである。

1.× 他施設との間で行う。なぜなら、切れ目のない医療を提供するため。医療施設の機能に合わせて、医療機能相互の連携や役割分担を行うこと、より効率的な医療提供体制を確立することで、在宅医療への早期復帰を促すことが法律でも定められている。
2.〇 正しい。チームメンバー間で目標を共有する。チームを構成する専門職が、必要な情報を共有し、討議を通して意思決定された共通の目標をもってケアにあたることが求められる。
3.× チームリーダーは看護師に固定する必要はない。チームリーダーの職種は固定することはなく、患者の抱える問題やチームを構成する専門職の役割により、最も適切な専門職がリーダーシップをとる。
4.× 経験年数が同等の者でチームを構成する必要はない。むしろ、さまざまな職種や立場、経験年数の者がチームを構成することにより、多種多様な意見交換が可能になる。

 

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