第110回(R3) 看護師国家試験 解説【午後86~90】

 

86 肝硬変におけるChild-Pugh〈チャイルド・ピュー〉分類の判定項目はどれか。2つ選べ。

1.プロトロンビン時間
2.血清アルブミン値
3.血中アンモニア値
4.血小板数
5.尿酸値

解答1/2

解説

チャイルド・ピュー(Child-Pugh)分類とは?

チャイルド・ピュー(Child-Pugh)分類とは、肝硬変における肝予備能・重症度の評価に用いる。チャイルド・ピュー(Child-Pugh)分類を構成する5項目は、「プロトロンビン時間」、「血清アルブミン値」、「脳症」、「血清ビリルビン値」、「腹水」のである。

1.〇 正しい。プロトロンビン時間は、Child-Pugh〈チャイルド・ピュー〉分類の判定項目である。凝固因子は肝臓で産生されるが、その活性は肝機能の指標となる。プロトロンビン時間は、凝固因子のひとつであるプロトロンビンの活性をみている。
2.〇 正しい。血清アルブミン値は、Child-Pugh〈チャイルド・ピュー〉分類の判定項目である。アルブミンは、肝臓で合成される。血清アルブミン値は、肝臓のタンパク合成能の指標となる。
3.× 血中アンモニア値は含まれない。肝性脳症の発症時に血中アンモニア値の上昇をしばしば認めるが、評価項目は血中アンモニア値はない。肝性脳症が「ない」、軽度」、「時々昏睡」の3段階で評価される。
4.× 血小板数は含まれない。肝臓の線維化が進行し、肝硬変に至ると血小板数は減少するが、評価項目は血小板数減少はない。肝線維化の進行の指標となるが、肝子備能の指標とはならない。
5.× 尿酸値は含まれない。

 

 

 

 

 

 

87 老人福祉法に基づき老人福祉計画の策定をするのはどれか。2つ選べ。

1.国
2.市町村
3.都道府県
4.福祉事務所
5.後期高齢者医療広域連合

解答2/3

解説
1.× 国が策定する計画としては、障害者基本計画がある。障害者基本計画とは、障害のある子どもの社会的・職業的自立を促進するため、教育、福祉、医療、労働等の幅広い観点から適切な支援を行う個別の支援計画の策定など障害のある子ども一人一人のニーズに応じた支援体制を構築するものである。
2.〇 正しい。市町村は、老人福祉法に基づき老人福祉計画の策定をする。老人福祉計画は、老人居宅生活支援事業および老人福祉施設による事業の供給体制の確保に関する計画をいい、市町村が策定する。
3.〇 正しい。都道府県は、老人福祉法に基づき老人福祉計画の策定をする。老人福祉計画は、市町村老人福祉計画の達成のために、各市町村を通ずる広域的な見地から、老人福祉事業の供給体制の確保に関する計画をいい、都道府県が策定する。
4.× 福祉事務所とは、『社会福祉法』に定める「福祉に関する事務所」のことをいう。『老人福祉法』には、福祉事務所による計画策定の規定はない。
5.× 後期高齢者医療広域連合は、『地方自治法』に定める特別地方公共団体の一種である。後期高齢者医療制度の運営主体である『老人福祉法』には、後期高齢者医療制度による計画策定の規定はない。

 

 

 

 

 

 

88 Aさん(53歳、男性、会社員)は、数日前から耳鳴、めまい、耳閉感が出現し、突発性難聴と診断され入院となった。副腎皮質ステロイド薬の投与で症状が改善したため退院することになった。入院前の生活習慣は、外食2回/週、飲酒(ビール700mL)/日、睡眠6時間/日、入浴1回/日、喫煙20本/日、散歩2回/週。
 退院後の生活で、Aさんが控えるべき事項はどれか。2つ選べ。

1.飲酒
2.外食
3.喫煙
4.散歩
5.入浴

解答1/3

解説

1.〇 正しい。飲酒は、控えるべきである。なぜなら、血管内脱水を起こし内耳への血流が悪くなるため。ちなみに、突発性難聴の原因として、①ウイルス説、②アレルギー説、③血管障害説、④自己免疫疾患説などがあるが、今のところ不明である。
2.× 外食は控える必要はない。なぜなら、栄養の偏りなく外食も可能であるため。
3.〇 正しい。喫煙は、控えるべきである。なぜなら、ニコチンには血管を収縮させる作用があり、内耳への血流が悪くなるため。
4.× 散歩は控える必要はない。むしろ、血行が良くなるため有酸素運動は推奨される。
5.× 入浴は控える必要はない。むしろ入浴にはリラックス効果・血流改善効果があるため推奨される。突発性難聴の発症にはストレス説も挙げられるため、十分な休養と睡眠、規則正しい生活をし、過労にならないような生活指導をする。

 

 

 

 

 

 

89 神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.過食と嘔吐を繰り返す。
2.腸管で吸収不全がある。
3.男性では性欲が亢進する。
4.ボディイメージの歪みがある。
5.第二次性徴の発現前に発症すると初経は遅れる。

解答4/5

解説

摂食障害

摂食障害には、主に、①神経性無食欲症や②神経性過食症がある。①神経性無食欲症は、摂取カロリーの制限によって、さまざまな身体合併症が生じる。飢餓状態になると、身体は生命の維持に関係が少ない機能を止めて、エネルギーを節約しようとする。

1.× 過食と嘔吐を繰り返すのは、神経性過食症の典型的な特徴である。ただし、過食と嘔吐を繰り返す不適切な代償行動は、神経性無食欲症においても一時的にみられることがあるため、明確に誤りとはいえないが選択肢の中から優先度が高いものがある。
2.× 腸管で吸収不全があるのは、神経性過食症の典型的な特徴である。一方で神経性無食欲症は、体重が減少する。なぜなら摂取する食事量が極端に少ないからである。
3.× 男性・女性関係なく、性欲は低下する。なぜなら、神経性無食欲症の患者は、体重減少が深刻になると、男女問わず、抑うつ気分や不眠、性的興味の低下といった抑うつ症状を示すため。
4.〇 正しい。ボディイメージの歪みがある。ボディイメージの歪みとは、自分の体型や体重に対する正しい認識ができなくなり、著しい低体重にもかかわらず、「まだ太っている」と感じてしまうことである。
5.〇 正しい。第二次性徴の発現前に発症すると初経は遅れる。神経性無食欲症の女性は、体重減少による無月経が起こることが多い。

 

 

 

 

 

 

90 6%の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を1.000mL作るために必要な6%次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。
 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。

解答:①②mL

①:0~9
②:0~9

解答
①:1
②:7

解説

6%次亜塩素酸ナトリウム液で0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を作るので、

6÷0.1=60

60倍に希釈していることになり、6%の原液量は1/60なる。

0.1%(6%の原液量は1/60)次亜塩素酸ナトリウム液を1000mlを作るので、1000÷60=16.6666667

小数点以下第1位を四捨五入して、答え17ml

 

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