第24回(H28年)はり師きゅう師国家試験 解説【午後106~110】

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106.直刺して円回内筋にあたる経穴はどれか。

1.四瀆
2.少海
3.郄門
4.尺沢

解答

解説

MEMO

円回内筋の【起始】上腕頭:上腕骨内側上顆と内側上腕筋間中隔、尺骨頭:尺骨鈎状突起内側、【停止】橈骨外側面の中央部、【作用】肘関節回内、屈曲、【支配神経】正中神経:C6~7である。

円回内筋に入る経穴は、孔最(肺)、少海(心)である。

1.× 四瀆(※読み:しとく)は、前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、肘頭の下方5寸に位置する。総指伸筋、小指伸筋の治療穴である。

2.〇 正しい。少海は、直刺して円回内筋にあたる経穴である。少海(※読み:しょうかい)は、肘前内側、上腕骨内側上顆の前縁、肘窩横紋と同じ高さに位置する。円回内筋、尺側手根屈筋、長掌筋、橈側手根屈筋の治療穴である。

3.× 郄門(※読み:げきもん)は、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方5寸に位置する。長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間に取る。

4.× 尺沢(※読み:しゃくたく)は、肘前部、肘高横紋上、上腕二頭筋腱外方の陥凹部に位置する。上腕二頭筋の治療穴である。

 

 

 

 

 

107.経穴と筋・腱の位置関係で正しいのはどれか。

1.霊道は尺側手根屈筋腱の尺側にある。
2.支正は尺側手根伸筋と小指伸筋の間にある。
3.曲沢は上腕二頭筋腱の橈側にある。
4.間使は長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間にある。

解答

解説
1.× 霊道(※読み:れいどう)は、前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸5分に位置する。

2.× 支正(※読み:しせい)は、前腕後内側、尺骨内縁と尺側手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方5寸に位置する。

3.× 曲沢(※読み:きょくたく)は、肘前面、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱内方の陥凹部に位置する。

4.〇 正しい。間使は、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間にある
・間使(※読み:かんし)は、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸に位置する。

 

 

 

 

 

108.気衝との位置関係で正しいのはどれか。

1.下方3寸に足五里がある。
2.上方1寸に水道がある。
3.外方2寸に衝門がある。
4.内方5分に急脈がある。

解答

解説

MEMO

気衝(※読み:きしょう)は、鼠経部、恥骨結合上縁と同じ高さ、前正中線の外方2寸、大腿動脈拍動部に位置する。

1.〇 正しい。下方3寸に足五里がある
足五里(※読み:あしごり)は、大腿部内側、気衝の下方3寸、動脈拍動部に位置する。

2.× 上方1寸に水道「はない」。
水道(※読み:すいどう)は、下腹部、臍中央の下方3寸、前正中線の外方2寸に位置する。

3.× 外方2寸に衝門「はない」。
衝門(※読み:しょうもん)は、鼠径部、鼠経溝、大腿動脈拍動部の外方に位置する。

4.× 内方5分に急脈「はない」。
急脈(※読み:きゅうみゃく)は、鼡径部、恥骨結合上縁と同じ高さ、前正中線の外方2寸5分に位置する。

 

 

 

 

 

109.取穴法で正しいのはどれか。

1.豊隆は前脛骨筋の外縁、外果尖の上方6寸に取る。
2.光明は腓骨の前縁、外果尖の上方5寸に取る。
3.復溜はアキレス腱の前縁、内果尖の上方4寸に取る。
4.中都は脛骨内側面の中央、内果尖の上方8寸に取る。

解答

解説
1.× 豊隆は、前脛骨筋の外縁、外果尖の「上方6寸」ではなく上方8寸に取る。
・豊隆(※読み:ほうりゅう)は、下腿前外側、前脛骨筋の外縁、外果尖の上方8寸に位置する。

2.〇 正しい。光明は、腓骨の前縁、外果尖の上方5寸に取る
・光明(※読み:こうめい)は、下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方5寸に位置する。

3.× 復溜は、アキレス腱の前縁、内果尖の「上方4寸」ではなく上方2寸に取る。
・復溜(※読み:ふくりゅう)は、下腿後内側、アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸に位置する。

4.× 中都は、脛骨内側面の中央、内果尖の「上方8寸」ではなく上方7寸に取る。
・中都(※読み:ちゅうと)は、下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方7寸に位置する。

 

 

 

 

 

110.前腕部にある絡穴の部位はどれか。

1.尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸
2.尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸
3.尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸
4.長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸

解答

解説

前腕部にある絡穴

・太陰肺経の列欠は、前腕橈側、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間、手関節掌側横紋の上方1寸5分に位置する。
・厥陰心包経の内関は、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方2寸に位置する。
・太陽小腸経の支正は、前腕後内側、尺骨内縁と尺側手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方5寸に位置する。
・陽明大腸経の偏歴は、前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方3寸に位置する。
・少陽三焦経の外関は、前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横敏の上方2寸に位置する。

1.〇 正しい。「尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸」が前腕部にある絡穴の部位である。
少陰心経の絡穴である通里は、前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸に位置する。

2.× 尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸は、養老である。
小腸経の郄穴である養老は、前腕後内側、尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸に位置する。

3.× 尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸は、会宗である。
三焦経の郄穴である会宗は、前腕後面、尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸に位置する。

4.× 長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸は、間使である。
厥陰心包経の経穴である間使は、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸に位置する。

 

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