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問題46 柔道整復師の業で正しいのはどれか。
1.業務独占であり名称独占である。
2.柔道整復師法に守秘義務の規定はない。
3.骨折の後療法に医師の同意は不要である。
4.薬品の投与は禁止されている。
答え.4
解説
1.× 業務独占であり、名称独占ではない。
業務独占とは、国家資格を持たないものが、その名称を用いて当該業務に従事することはできないこと(例:医者など)。一方、名称独占資格とは、資格がなくてもその業務に従事する事はできるが、資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができ、資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格のことをいう。つまり、作業療法士の仕事は、資格を無くても行うことができるが、「私は作業療法士です」と名乗ることはできないということである。
2.× 柔道整復師法に守秘義務の規定は「ある」。
(秘密保持義務等)第八条の七 指定登録機関の役員若しくは職員又はこれらの職にあつた者は、登録事務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。2 登録事務に従事する指定登録機関の役員又は職員は、刑法(明治四十年法律第四十五号)その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす(※引用:「柔道整復師法」e-GOV法令検索様HPより)。
3.× 骨折の後療法に医師の同意は不要である。
(施術の制限)第十七条 柔道整復師は、医師の同意を得た場合のほか、脱臼又は骨折の患部に施術をしてはならない。ただし、応急手当をする場合は、この限りでない(※引用:「柔道整復師法」e-GOV法令検索様HPより)。
4.〇 正しい。薬品の投与は禁止されている。
(外科手術、薬品投与等の禁止)第十六条 柔道整復師は、外科手術を行ない、又は薬品を投与し、若しくはその指示をする等の行為をしてはならない(※引用:「柔道整復師法」e-GOV法令検索様HPより)。
問題47 施術所に関する法規で正しいのはどれか。
1.柔道整復師でなければ開設できない。
2.休止した場合は5日以内に届けなければならない。
3.専用の6.6平方メートル以上の施術室を有しなければならない。
4.換気に関する規定はない。
答え.3
解説
1.× 柔道整復師でなくても開設できる。
なぜなら、はり師、きゅう師又はあん摩マッサージ指圧師も開設できるため。施術管理者とは、施術所に勤務する柔道整復師、はり師、きゅう師又はあん摩マッサージ指圧師が行う施術も含め、施術所における療養費の受領委任に係る取扱い全般を管理する者のことを指します。
2.× 休止した場合は、「5日以内」ではなく10日以内に届けなければならない。
(施術所の届出)
第十九条 施術所を開設した者は、開設後十日以内に、開設の場所、業務に従事する柔道整復師の氏名その他厚生労働省令で定める事項を施術所の所在地の都道府県知事に届け出なければならない。その届出事項に変更を生じたときも、同様とする。2 施術所の開設者は、その施術所を休止し、又は廃止したときは、その日から十日以内に、その旨を前項の都道府県知事に届け出なければならない。休止した施術所を再開したときも、同様とする(※引用:「施術所の構造設備基準等について」東京都多摩府中保健所HPより)。
3.〇 正しい。専用の6.6平方メートル以上の施術室を有しなければならない。
【構造設備基準】
・6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること
・3.3平方メートル以上の待合室を有すること
・施術室は、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放し得ること(ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない)
・施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること(※引用:「施術所の構造設備基準等について」東京都多摩府中保健所HPより)
4.× 換気に関する規定は「ある」。
施術室は、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放し得ること(ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない)(※引用:「施術所の構造設備基準等について」東京都多摩府中保健所HPより)
問題48 施術所が広告できるのはどれか。
1.開設届出済みである旨
2.認定柔道整復師の称号
3.入会する保険請求団体の名称
4.連携する保険医療機関の名称
答え.1
解説
第二十四条(広告の制限) 柔道整復の業務又は施術所に関しては、何人も、文書その他いかなる方法によるを問わず、次に掲げる事項を除くほか、広告をしてはならない。
①柔道整復師である旨並びにその氏名及び住所
②施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
③施術日又は施術時間
④その他厚生労働大臣が指定する事項
2 前項第一号及び第二号に掲げる事項について広告をする場合においても、その内容は、柔道整復師の技能、施術方法又は経歴に関する事項にわたつてはならない。(※引用:「柔道整復師法」e-GOV法令検索様HPより)
【その他厚生労働大臣が指定する事項】
①ほねつぎ(又は接骨)
②柔道整復師法第十九条第一項前段の規定による届出をした旨
③医療保険療養費支給申請ができる旨(脱臼きゆう又は骨折の患部の施術に係る申請については医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る。)
④予約に基づく施術の実施
⑤休日又は夜間における施術の実施
⑥出張による施術の実施
⑦駐車設備に関する事項
(※引用:「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会」厚生労働省様HPより)
1.〇 正しい。開設届出済みである旨は、施術所が広告できる。
三 施術日又は施術時間に該当する。
2~4.× 認定柔道整復師の称号/入会する保険請求団体の名称/連携する保険医療機関の名称
施術所が広告できない。
問題49 医師法で正しいのはどれか。
1.無診察治療が可能である。
2.守秘義務の規定がある。
3.保健指導の義務がある。
4.診療録の保存は3年である。
答え.3
解説
医師法とは、医師全般の職務・資格などを規定する日本の法律である。つまり、一般人には禁止されている医療行為を、医師という有資格者に限って許可する法律である。
1.× 無診察治療は、禁止されている。
医師法第20条「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない」と規定されている(※引用:「医師法」e-GOV法令検索様HPより)。
2.△ 守秘義務の規定がある(※わかる方いたらコメントください)。
医師法第17条の三「前条第一項の規定により医業をする者は、正当な理由がある場合を除き、その業務上知り得た人の秘密を他に漏らしてはならない。同項の規定により医業をする者でなくなつた後においても、同様とする」と規定されている(※引用:「医師法」e-GOV法令検索様HPより)。
3.〇 正しい。保健指導の義務がある。
医師法第1条「医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする」と規定されている(※引用:「医師法」e-GOV法令検索様HPより)。
4.× 診療録の保存は、「3年」ではなく5年である。
医師法第24条「医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。2 前項の診療録であつて、病院又は診療所に勤務する医師のした診療に関するものは、その病院又は診療所の管理者において、その他の診療に関するものは、その医師において、五年間これを保存しなければならない」と規定されている(※引用:「医師法」e-GOV法令検索様HPより)。
問題50 資格と業務の組合せで正しいのはどれか。
1.看護師:新生児の保健指導
2.視能訓練士:白内障手術の実施
3.歯科技工士:歯石の除去
4.診療放射線技師:CT検査
答え.4
解説
1.× 看護師:新生児の保健指導
看護師とは、医師の診察にもとづき、診療や治療の補助を行い、病気やケガなどで不自由な生活を送る患者さんに対して、看護を提供する職業である。また、医師の補助、患者さんと医療スタッフ間のコミュニケーションの円滑、患者さんの相談や指導などといった心のケアを行う。ちなみに、新生児の保健指導は保健師や助産師が行う。
2.× 視能訓練士:白内障手術の実施
視能訓練士とは、医師の指示のもと、視力や視野などさまざまな視能を検査し、両眼視機能に障がいのある人に対して回復のための矯正訓練を行い、正常な視能へと導く。主な仕事は、視力・視野・色覚・眼球運動などを検査する「眼科検査」と、弱視や斜視患者さんに対して、保有している機能を有効に使えるように訓練を行う「視能矯正訓練」がある。
ちなみに、白内障手術の実施は、主に医師が行う。
3.× 歯科技工士:歯石の除去
歯科技工士とは、歯科医師が作成した指示書を元に義歯や補綴物などの製作・加工を行う医療系技術専門職である。
ちなみに、歯石の除去は、主に歯科衛生士が行う。
4.〇 正しい。診療放射線技師:CT検査
診療放射線技師とは、放射線技術の専門知識を生かして、放射線や検査の説明、目的に応じた撮影、三次元画像などの作成や読影の補助、診療上の説明を受ける方へ判りやすい画像提供など、手術サポートおよび放射線治療などを行う専門職である。