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21.下肢の筋で大腿骨に付着するのはどれか。
1.大腿直筋
2.内閉鎖筋
3.薄筋
4.縫工筋
解答2
解説
1.× 大腿直筋
・大腿直筋の【起始】下前腸骨棘および寛骨臼の上縁、【停止】膝蓋骨、脛骨粗面、【作用】膝関節伸展、股関節屈曲、【支配神経】大腿神経である。
2.〇 正しい。内閉鎖筋は、下肢の筋で大腿骨に付着する。
・内閉鎖筋の【起始】骨盤の内面で閉鎖膜とそのまわり、【停止】転子窩の上部、【作用】股関節外旋、【神経】仙骨神経叢の枝である。
3.× 薄筋
・薄筋の【起始】恥骨結合の外側、【停止】脛骨の内側面。停止腱は鵞足に加わる。、【作用】股関節内転、膝関節屈曲と内旋、【支配神経】閉鎖神経前枝である。
4.× 縫工筋
・縫工筋の【起始】上前腸骨棘、【停止】脛骨粗面の内側(鵞足を形成)、【作用】股関節屈曲、外転、外旋、膝関節屈曲、内旋、【支配神経】大腿神経である。
22.間膜と付着部との組合せで正しいのはどれか。
1.肝冠状間膜:横隔膜
2.小網:脾臓
3.大網:空腸
4.腸間膜:腎臓
解答1
解説
間膜(腸間膜を含む)は、消化器系の臓器を支持し、血管・神経・リンパ管を通す役割を果たす。
1.〇 正しい。肝冠状間膜:横隔膜
肝冠状間膜とは、肝臓の上面を横隔膜に結びつける間膜である。肝臓の上部で横隔膜に付着し、肝臓を安定させる役割がある。
2.× 小網:脾臓
小網とは、肝臓の下面を覆う腹膜をいい、胃の凹状表面側、つまり上部(小弯)と十二指腸の始部へと続いている。
3.× 大網:空腸
大網とは、胃の下側から下方へエプロンのように腸の前面に垂れ下がった腹膜である。胃の小弯で前後2葉に分かれて胃の前面と後面を包んだ後、大弯で再び合して再度間膜をつくる。胃の小弯は小網を介して肝臓と結合する。
4.× 腸間膜:腎臓
腸間膜とは、腸管を腹腔後壁に連絡する膜で、2重の腹膜からなる。小腸では空腸と回腸、大腸では横行結腸・S状結腸にある。
23.ディッセ腔にみられるのはどれか。
1.クッパー星細胞
2.ビタミンA貯蔵細胞
3.赤血球
4.胆汁
解答2
解説
ディッセ腔とは、肝臓の肝細胞と類洞(肝類洞)の内皮細胞との間隙である。この空間には肝臓の血流から成分が浸透し、肝細胞との物質交換が行われる。
1.× クッパー星細胞は、肝類洞内に存在するマクロファージであり、血液中の異物や古い赤血球を貪食する役割を持っている。
2.〇 正しい。ビタミンA貯蔵細胞は、ディッセ腔にみられる。ビタミンA貯蔵細胞は、ディッセ腔に存在する伊東細胞(肝星細胞)である。名前の通り、ビタミンAを主に脂肪滴として貯蔵し、肝線維化が進むと活性化し、コラーゲンを産生する。
3.× 赤血球は、肝臓の血液成分として肝類洞内を流れる。
4.× 胆汁は、肝細胞から分泌され、胆小管を通って胆管系に運ばれる。
(※図引用:「看護師イラスト集」より)
24.心臓の後室間枝と一緒に走行する静脈はどれか。
1.前心臓静脈
2.大心臓静脈
3.中心臓静脈
4.冠状静脈洞
解答3
解説
・冠状溝:【動脈】右冠状動脈、回旋枝(左冠状動脈)。【静脈】冠状静脈洞、大心臓静脈、小心臓静脈
・前室間溝:【動脈】前室間枝(左冠状動脈)、【静脈】大心臓静脈
・後室間溝:【動脈】後室間枝(右冠状動脈)、【静脈】中心臓静脈が走行する。
1.× 前心臓静脈は、右冠状動脈の領域である右心房や右心室の前面を排出する。
2.× 大心臓静脈は、前室間枝(左冠状動脈)と一緒に走行する静脈である。
3.〇 正しい。中心臓静脈は、後室間枝と一緒に走行する静脈である。
4.× 冠状静脈洞は、右冠状動脈、回旋枝(左冠状動脈)と一緒に走行する静脈である。
(※図引用:「心臓の血管、冠循環」illustAC様HPより)
25.大腿動脈の枝はどれか。
1.内側大腿回旋動脈
2.下腹壁動脈
3.下殿動脈
4.閉鎖動脈
解答1
解説
1.〇 正しい。内側大腿回旋動脈は、大腿動脈の枝である。
・内側大腿回旋動脈は、大腿動脈(→深大腿動脈)から分岐する。この動脈は、大腿骨頭と関節の血液供給に重要な役割を果たす。
2.× 下腹壁動脈は、外腸骨動脈の枝である。外腸骨動脈から分岐し腹部を上行したのち、上腹壁動脈へと交通する動脈である。
3~4.× 下殿動脈/閉鎖動脈は、内腸骨動脈の枝である。
【内腸骨動脈の枝】
①臓側枝:臍動脈、下膀胱動脈、精管動脈・子宮動脈、中直腸動脈、内陰部動脈。
②壁側枝:腸腰動脈、外側仙骨動脈、閉鎖動脈、上殿動脈、下殿動脈である。
①下腹壁動脈
②深腸骨回旋動脈