この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
106.大腿の前内側を上行する経脈はどれか。
1.胃経
2.脾経
3.腎経
4.肝経
解答2
解説
1.× 胃経(足の陽明胃経)は、大腿部外側を通る。承泣(顔面部、眼球と眼窩下緑の間、瞳孔線上)から、厲兌(足の第2指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲外側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点)である。
2.〇 正しい。脾経(足の太陰脾経)は、大腿の前内側を上行する経脈である。隠白(足の第1指、末節骨の内側、爪甲角の近内方1分、爪甲内側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点)から、大包(側胸部、第6肋間、中腋窩線上)である。
3.× 腎経(足の少陰腎経)は、大腿の後内側を通る。湧泉(足底、足指屈曲時、足底の最陥凹部)から兪府(前胸部、鎖骨下縁、前正中線の外方2寸)である。
4.× 肝経(足の厥陰肝経)は、大腿部前後中間の内側を通る。大敦(足の第1指、末節骨外側、爪甲角の近位外側1分、爪甲外側の垂直線と爪甲基底部の水平線の交点)から期門(前胸部、第6肋間、前正中線の外方4寸)である。
107.経脈流注と接続部との組合せで正しいのはどれか。
1.肝経から肺経:中焦
2.大腸経から胃経:口角外方
3.心包経から三焦経:手の中指端
4.小腸経から膀胱経:足の小指端
解答1
解説
【中焦】①手の太陰肺経‐【手示指端】→②手の陽明大腸経‐【鼻翼外方】→③足の陽明胃経‐【足第1指内側端】→④足の太陰脾経‐【心中】→⑤手の少陰心経‐【手小指端】→⑥手の太陽小腸経‐【内眼角】→⑦足の太陽膀胱経‐【足第5指端】→⑧足の少陰腎経‐【胸中】→⑨手の厥陰心包経‐【手薬指端】→⑩手の少陽三焦経‐【外眼角】→⑪足の少陽胆経‐【足第1指外側端】→⑫足の厥陰肝経‐【中焦】→①手の太陰肺経
1.〇 正しい。肝経から肺経:中焦
足の厥陰肝経から手の太陰肺経は、【中焦】である。
2.× 大腸経から胃経:口角外方
手の陽明大腸経から足の陽明胃経は、【鼻翼外方】である。
3.× 心包経から三焦経:手の中指端
手の厥陰心包経から手の少陽三焦経は、【手薬指端】である。
4.× 小腸経から膀胱経:足の小指端
手の太陽小腸経から足の太陽膀胱経は、【内眼角】である。
108.経穴間が最も短いのはどれか。
1.石関と腹哀
2.懸枢と痞根
3.外丘と懸鐘
4.気衝と足五里
解答4
解説
1.× 石関と腹哀は、3寸5分である。
・石関は、上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方5分に位置する。
・腹哀は、上腹部、臍中央の上方3寸、前正中線の外方4寸に位置する。
2.× 懸枢と痞根は、3寸5分である。
・懸枢は、腰部、後正中線上、第1腰椎棘突起下方の陥凹部に位置する。
・痞根は、腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸5分に位置する。主治は、痞塊(肝臓・脾臓・膵臓などの肥大)、胃炎、腸炎、鼓腸、腰痛である。
3.× 外丘と懸鐘は、4寸である。
・外丘は、下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方7寸に位置する。陽交と下巨虚(胃経)との間にあたる。
・懸鐘は、下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方3寸に位置する。
4.〇 正しい。気衝と足五里は、経穴間が最も短い(3寸)。
・気衝は、鼠経部、恥骨結合上縁と同じ高さ、前正中線の外方2寸、大腿動脈拍動部に位置する。
・足五里は、大腿部内側、気衝の下方3寸、動脈拍動部に位置する。
骨度法とは、骨を基準にして、身体各所の長さを尺寸によって定める方法である。
骨度法:1尺10寸、1寸10分
【頭顔面部】
前髪際中点~後髪際中点:1尺2寸
眉間~前髮際中点:3寸
両額角際間:9寸
両乳様突起間:9寸
【胸腹部】
頸切痕~胸骨体端:9寸
胸骨体下端~臍中央:8寸
臍中央~恥骨結合上縁:5寸
両乳頭間:8寸
【上肢】
左右の肩甲棘内端縁間:6寸
中指尖~手関節横紋:8寸5分
腋窩横紋前端または後端~肘窩:9寸
肘窩~手関節横紋:1尺2寸
【下肢】
恥骨結合上縁~膝蓋骨上縁:1尺8寸
膝蓋骨尖~内果尖:1尺5寸
脛骨内側顆下縁~内果尖:1尺3寸
脛骨内側顆下縁~膝蓋骨尖:2寸
大転子頂点~膝窩:1尺9寸
殿溝~膝窩:1尺4寸
膝窩~外果尖:1尺6寸
内果尖~足底:3寸
足指尖~踵(足底):1尺2寸
109.骨度で最も短いのはどれか。
1.恥骨結合上縁から膝蓋骨上縁
2.膝蓋骨尖から内果尖
3.大転子頂点から膝窩
4.殿溝の中央から膝窩
解答4
解説
1.× 恥骨結合上縁から膝蓋骨上縁まで1尺8寸である。
2.× 膝蓋骨尖から内果尖まで1尺5寸である。
3.× 大転子頂点から膝窩まで1尺9寸である。
4.〇 正しい。殿溝の中央から膝窩は、骨度で最も短い(1尺4寸)。
骨度法とは、骨を基準にして、身体各所の長さを尺寸によって定める方法である。
骨度法:1尺10寸、1寸10分
【頭顔面部】
前髪際中点~後髪際中点:1尺2寸
眉間~前髮際中点:3寸
両額角際間:9寸
両乳様突起間:9寸
【胸腹部】
頸切痕~胸骨体端:9寸
胸骨体下端~臍中央:8寸
臍中央~恥骨結合上縁:5寸
両乳頭間:8寸
【上肢】
左右の肩甲棘内端縁間:6寸
中指尖~手関節横紋:8寸5分
腋窩横紋前端または後端~肘窩:9寸
肘窩~手関節横紋:1尺2寸
【下肢】
恥骨結合上縁~膝蓋骨上縁:1尺8寸
膝蓋骨尖~内果尖:1尺5寸
脛骨内側顆下縁~内果尖:1尺3寸
脛骨内側顆下縁~膝蓋骨尖:2寸
大転子頂点~膝窩:1尺9寸
殿溝~膝窩:1尺4寸
膝窩~外果尖:1尺6寸
内果尖~足底:3寸
足指尖~踵(足底):1尺2寸
110.膝窩横紋上で半腱様筋腱の外側縁にあるのはどれか。
1.陰陵泉
2.曲泉
3.陰谷
4.膝関
解答3
解説
1.× 陰陵泉は、下腿内側(脛側)、脛骨内側顆下縁と脛骨内縁が接する陥凹部に位置する。
2.× 曲泉は、膝内側、半腱・半膜様筋腱内側の陥凹部、膝窩横紋の内側端に位置する。
3.〇 正しい。陰谷は、膝窩横紋上で半腱様筋腱の外側縁にある。陰谷は、膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上に位置する。
4.× 膝関は、下腿脛骨面、脛骨内側顆の下方、陰陵泉の後方1寸に位置する。