第20回(H24年)はり師きゅう師国家試験 解説【午後111~115】

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111.大後頭神経の支配領域にないのはどれか。

1.承光
2.絡却
3.玉枕
4.脳空

解答

解説

MEMO

大後頭神経は、後頭部の知覚を支配する神経で、首の付け根、耳の後ろ、頭頂部などを支配している。

1.× 承光は、大後頭神経の支配領域にない。承光は、頭部、前髪際の後方2寸5分、前正中線の外方1寸5分に位置する。五処と絡却とを結ぶ線を3等分し、五処から3分の1のところにあたる。

2.〇 絡却は、頭部、前髪際の後方5寸5分、後正中線の外方1寸5分に位置する。

3.〇 玉枕は、頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸3分に位置する。

4.〇 脳空は、頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、風池の直上に位置する。脳戸(督脈)と同じ高さにあたる。

 

 

 

 

 

112.胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間に取る経穴はどれか。

1.天容
2.扶突
3.天牖
4.人迎

解答

解説

MEMO

胸鎖乳突筋の【起始】胸骨部:胸骨柄前面、鎖骨部:鎖骨の胸骨端、【停止】乳様突起、後頭骨の上項線の外側部、【作用】両側が同時に作用すると首をすくめて顎を突き出す。片側が働けば顔面を対側に回す。吸息の補助、【支配神経】副神経外枝、頸神経叢筋枝(C2,C3)である。

1.× 天容は、前頸部、下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前方陥凹部に位置する。

2.〇 正しい。扶突は、胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間に取る経穴である。扶突は、前頸部、甲状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間に位置する。

3.× 天牖は、前頸部、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部に位置する。胸鎖乳突筋をはさんで、天容(小腸経)と相対するところにあたる。

4.× 人迎は、前頸部、甲状軟骨上緑と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁、総頚動脈上に位置する。扶突(大腸経)の内方にあたる。

 

 

 

 

 

113.取穴部位が大腿三角の領域にない経穴はどれか。

1.足五里
2.陰廉
3.衝門
4.陰包

解答

解説

MEMO

大腿三角とは、鼠径靭帯・縫工筋・長内転筋である。

1.〇 足五里は、大腿部内側、気衝の下方3寸、動脈拍動部に位置する。

2.〇 陰廉は、大腿部内側、気衝の下方2寸に位置する。

3.〇 衝門は、鼠径部、鼠経溝、大腿動脈拍動部の外方に位置する。

4.× 陰包は、取穴部位が大腿三角の領域にない経穴である。陰包は、大腿部内側、薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方4寸に位置する。

 

 

 

 

 

114.督兪と同じ高さにあるのはどれか。

1.膈兪
2.膏肓
3.譩譆
4.魂門

解答

解説

MEMO

督兪は、上背部、第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に位置する。

T6棘突起下に位置するのは、霊台、督兪、譩譆である。

1.× 膈兪は、上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に位置する。

2.× 膏肓は、上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸に位置する。

3.〇 正しい。譩譆は、督兪と同じ高さにある。督兪は、上背部、第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に位置する。

4.× 魂門は、上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸に位置する。

 

 

 

 

 

115.手関節掌側横紋の上方3寸にある経穴はどれか。

1.偏歴
2.間使
3.会宗
4.支溝

解答

解説
1.× 偏歴は、前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方3寸に位置する。

2.〇 正しい。間使は、手関節掌側横紋の上方3寸にある経穴である。間使は、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸に位置する。

3.× 会宗は、前腕後面、尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸に位置する。

4.× 支溝は、前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方3寸に位置する。

 

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