国試オタク
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問題1．図の矢印で示す方向の組合せで近位：遠位にあたるのはどれか。
1．①：②
2．③：④
3．⑤：⑥
4．⑦：⑧
解答１
解説
1．〇 正しい。①（近位）：②（遠位）
・近位は「からだの中心（体幹）から近くなる」方向である。
・遠位は「からだの中心（体幹）から離れる」方向である。
2．× ③（頭側）：④（尾側）
3．× ⑤（内側）：⑥（外側）
4．× ⑦（腹側）：⑧（背側）
問題2．上肢帯を構成する骨の組合せはどれか。
1．鎖骨：肩甲骨
2．尺骨：橈骨
3．仙骨：寛骨
4．脛骨：腓骨
解答１
解説
1．〇 正しい。鎖骨：肩甲骨
・上肢帯とは、腕を体にくっつけて支える骨のまとまりである。具体的には、肩甲骨と鎖骨からできており、これが土台となって腕を自由に動かせる。
2．× 尺骨：橈骨は、前腕の骨である。
3．× 仙骨：寛骨は、下肢帯（骨盤帯）の骨である。
4．× 脛骨：腓骨は、下腿の骨である。
問題3．大後頭孔を通るのはどれか。
1．内頸動脈
2．外頸動脈
3．椎骨動脈
4．鎖骨下動脈
解答３
解説
（※画像引用：岡山第一病院様より）
1．× 内頸動脈は、破裂孔を通る。
2．× 外頸動脈は、頭蓋外（顔面・頭皮・口腔など）へ分布する。
3．〇 正しい。椎骨動脈は、大後頭孔を通る。
・椎骨動脈とは、首の椎骨を通って（首の後面に沿って）脳の後部に血液を供給する。
4．× 鎖骨下動脈は、胸腔から鎖骨下を通って上肢や頸部に枝を出す。そこから椎骨動脈が分岐し、その椎骨動脈が大後頭孔を通る。
大後頭孔（後頭骨）：延髄、副神経、椎骨動·静脈
舌下神経管（後頭骨）：舌下神経
上眼窩裂（蝶形骨）：動眼・滑車・外転神経、眼神経、上眼静脈
下眼窩裂（蝶形骨-上顎骨頬骨間）：眼窩下神経、頬骨神経、下眼静脈
視神経管（蝶形骨-小翼）：視神経、眼動脈
正円孔（蝶形骨-大翼）：上顎神経
卵円孔（蝶形骨-大翼）：下顎神経
棘孔（蝶形骨-大翼）：下顎神経硬膜枝、中硬膜動脈
破裂孔（蝶形骨-側頭骨間）：頚動脈管（内頸動脈）
内耳孔（側頭骨-錐体）：顔面神経、内耳神経、迷路動脈
頚静脈孔（側頭骨）：内頚静脈、舌咽神経、迷走神経、副神経
茎乳突孔（側頭骨）：顏面神経
下顎孔（下顎骨-下顎枝）：下歯槽神経、下歯槽動・静脈
オトガイ孔（下顎骨-下顎体）：オトガイ神経、オトガイ動・静脈
眼窩上孔（前頭骨）：眼窩上神経外側枝
眼窩下孔（上顎骨）：眼窩下神経
問題4．交感神経系の神経細胞が存在するのはどれか。
1．脊髄前角
2．脊髄側角
3．脊髄後角
4．脊髄神経節
解答２
解説
1．× 脊髄前角は、運動ニューロン（体性運動神経細胞）が存在する。骨格筋を支配する下位運動ニューロンの細胞体がある。
2．〇 正しい。脊髄側角は、交感神経系の神経細胞が存在する。交感神経の場合、胸髄（T1〜L2）レベルの側角に節前ニューロンの細胞体が存在する。
3．× 脊髄後角は、感覚ニューロンの入力部位である。
4．× 脊髄神経節は、感覚ニューロン（一次ニューロン）の細胞体である。一方、交感神経の節後ニューロンの細胞体は、交感神経節（自律神経節）に存在する。
問題5．細胞小器官でATPを合成するのはどれか。
1．小胞体
2．中心小体
3．ゴルジ装置
4．ミトコンドリア
解答４
解説
1．× 小胞体とは、①粗面小胞体と②滑面小胞体に分類される。
①粗面小胞体は、表面にリボソームが付着し蛋白質を合成する。
②滑面小胞体は、リボソームが付着していない小胞体の総称のことで、コレステロールの合成や分解、脂質代謝、薬物の解毒、カルシウムの貯蔵などの機能を担っている。
2．× 中心小体とは、体細胞分裂の開始に関わる細胞内小器官である。細胞分裂を開始する前に中心小体が分裂し、紡錘体を形成するなどの役割を持つ。
Point（結論）
誤り。中心小体はATPを合成しない。
3．× ゴルジ装置とは、小胞体で合成された物質を細胞膜や分泌小胞に振り分けたり、タンパク質を修飾する。リボソームで生成され送り込まれてきた蛋白質に糖鎖を付け加え、濃縮するなどの修飾をする機能を持つ。
4．〇 正しい。ミトコンドリアは、細胞小器官でATPを合成する。
・ミトコンドリアとは、細胞内に存在する細胞内小器官で、 ATPの生成やアポトーシス（細胞死）において重要な働きを担っている。
