第20回(H24年)柔道整復師国家試験 解説【午前36~40】

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問題36.外側縦足弓を構成するのはどれか。

1.距骨
2.舟状骨
3.立方骨
4.楔状骨

解答

解説

縦アーチ

内側縦アーチ:踵骨・距骨・舟状骨(要石)・内側楔状骨・第1中足骨。
靭帯:底側踵舟靭帯、距踵靭帯、楔舟靭帯、足根中足靭帯など
筋:「土踏まず」を形成し、歩行時の衝撃吸収に重要な役割を持っている。外返しで低くなり、内返しで高くなる。つまり、前・後脛骨筋、長趾・長母趾屈筋、母趾外転筋が内側縦アーチに関与する。

外側縦アーチ:踵骨・立方骨・第5中足骨。
靭帯:長足底靭帯・立方靭帯・足根中足靭帯が関与する。
筋:長・短腓骨筋、小趾外転筋が関与する。

1~2.4.× 距骨/舟状骨/楔状骨は、外側縦足弓に含まれない

3.〇 正しい。立方骨は、外側縦足弓を構成する。
・外側縦足弓は、踵骨、立方骨、第5中足骨で構成されている。

 

 

 

 

 

問題37.心臓で正しいのはどれか。

1.心外膜は線維性心膜である。
2.心外膜は心筋を覆う。
3.心内膜は冠状動脈を覆う。
4.心内膜は心膜腔を構成する。

解答

解説
1.× 心外膜は、「線維性心膜」ではなく漿膜性心膜の臓側板のである。
・心膜とは、2層構造の、漿液性心膜と線維性心膜の2つからなっており、心筋の内表面に密着している膜を、心内膜という。

2.〇 正しい。心外膜は心筋を覆う
・心外膜は、心臓を直接覆っている膜である。

3.× 「心内膜」ではなく心外膜は、冠状動脈を覆う。
・心内膜は心臓壁の内層に位置している。
・冠状動脈とは、冠動脈ともいい、心臓を栄養する終動脈(細動脈で吻合をもたない血管)である。心臓自身を栄養するために、心拍出量の約1/20(250mL/分)の血液が冠動脈へ流れている。冠状動脈は、心外膜の下(心外膜下組織)を走行している。

4.× 「心内膜」ではなく心外膜は、心膜腔を構成する。
・心膜腔とは、漿膜性心膜の壁側板と臓側板(=心外膜)の間に存在する腔である。

 

 

 

 

 

問題38.心血管系で正しいのはどれか。

1.動脈管索は大動脈と肺動脈との間にある。
2.冠状動脈は大動脈弓から起こる。
3.ヒス束からの興奮は房室結節へ伝わる。
4.卵円窩は心室中隔にある。

解答

解説

(※図引用:「看護roo!看護師イラスト集」より)

1.〇 正しい。動脈管索は、大動脈と肺動脈との間にある
・動脈管索とは、胎児期に肺動脈と大動脈をつないでいた「動脈管」が、出生後に自然に閉じて線維状になったものである。肺呼吸が始まると不要となり、血液は流れなくなる。

2.× 冠状動脈は、「大動脈弓」ではなく大動脈の起始部から起こる。
・冠状動脈とは、冠動脈ともいい、心臓を栄養する終動脈(細動脈で吻合をもたない血管)である。心臓自身を栄養するために、心拍出量の約1/20(250mL/分)の血液が冠動脈へ流れている。右冠状動脈(後下行枝)は、洞房結節、房室結節、右心室、心臓の後壁および下壁に、左冠状動脈(左前下行枝・左回旋枝)は、左心房・右心室の前壁・左心室の前壁と後壁・心室中隔の大部分に流入する。

3.× ヒス束からの興奮は、「房室結節」ではなく左脚・右脚へ伝わる。
・心臓の刺激伝導系は、「洞結節(洞房結節)→右房→左房→房室結節→His束(房室束)→左脚・右脚→プルキンエ線維(Purkinje線維)→心室」となる。

4.× 卵円窩は、「心室中隔」ではなく心房中隔にある。
・卵円窩とは、右心房と左心房の間の心房中隔にある、小さなくぼみ状の構造をしている。心房中隔にある卵円孔が遺残したものが卵円窩である。卵円孔は、胎児のとき開いており、胎盤を通して流れてくる酵素を含んだ血液を胎児の全身に循環させるためにある。出生後、卵円孔は閉じ、卵円窩が形成される。

 

 

 

 

 

問題39.卵巣動脈を分枝するのはどれか。

1.腹大動脈
2.総腸骨動脈
3.内腸骨動脈
4.内陰部動脈

解答

解説
1.〇 正しい。腹大動脈は、卵巣動脈を分枝する。卵巣動脈は、腹大動脈から分岐し、尿管の前を下外方に走り卵巣に達する動脈である。卵巣動脈の枝は卵管も栄養する。

2.× 総腸骨動脈からは卵巣動脈は分枝しない。総腸骨動脈は、腹大動脈の終末分枝であり、そこから分かれるのは内腸骨動脈と外腸骨動脈である。

3.× 内腸骨動脈からは卵巣動脈は分枝しない
【内腸骨動脈の分岐】
①臓側枝:臍動脈、下膀胱動脈、精管動脈・子宮動脈、中直腸動脈、内陰部動脈。
②壁側枝:腸腰動脈、外側仙骨動脈、閉鎖動脈、上殿動脈、下殿動脈である。

4.× 内陰部動脈からは卵巣動脈は分枝しない。なぜなら、内陰部動脈は、外陰部・会陰の血管であり、卵巣とは無関係であるため。内陰部動脈は、内腸骨動脈の枝で、会陰部・陰茎(陰核)・肛門などに血液を送る。

 

 

 

 

 

問題40.外腸骨動脈の枝はどれか。

1.閉鎖動脈
2.内陰部動脈
3.下殿動脈
4.下腹壁動脈

解答

解説

外腸骨動脈の枝

下腹壁動脈
②深腸骨回旋動脈

1.× 閉鎖動脈/内陰部動脈/下殿動脈は、内腸骨動脈の枝である。
【内腸骨動脈の枝】
①臓側枝:臍動脈、下膀胱動脈、精管動脈・子宮動脈、中直腸動脈、内陰部動脈。
②壁側枝:腸腰動脈、外側仙骨動脈、閉鎖動脈、上殿動脈、下殿動脈である。

4.〇 正しい。下腹壁動脈は、外腸骨動脈の枝である。外腸骨動脈から分岐し腹部を上行したのち、上腹壁動脈へと交通する動脈である。

 

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