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問題36.関節リウマチでみられないのはどれか。
1.リウマトイド結節
2.ボタン穴変形
3.ヘバーデン結節
4.環軸椎亜脱臼
解答3
解説
①環軸椎亜脱臼、②肩関節可動域制限、③肘関節屈曲拘縮、④手関節尺側偏位、⑤手指変形、⑥股関節屈曲拘縮、⑦膝関節内外反変形・屈曲拘縮、⑨足・足趾変形などがある。
1.〇 正しい。リウマトイド結節は、関節リウマチでみられる。なぜなら、関節リウマチでは、関節外にも肉芽腫性変化(壊死組織を中心にマクロファージや線維芽細胞が集まる)が生じるため。
・リウマトイド結節とは、肘の外側や膝の前面など、圧迫されやすい部位の皮下にできる小豆大から大豆程度の大きさの硬いしこりである。
2.〇 正しい。ボタン穴変形は、関節リウマチでみられる。
・ボタン穴変形とは、DIP過伸展・PIP屈曲する変形である。正中索の断裂によりボタン穴変形が起こる。
3.× ヘバーデン結節は、関節リウマチでみられない。ヘバーデン結節は、変形性関節症(特に手指DIP関節)に特徴的な所見である。ヘバーデン結節とは、手指の変形性関節症のひとつで、DIP関節(遠位指節関節)の変形であり、PIP関節ではない。
4.〇 正しい。環軸椎亜脱臼は、関節リウマチでみられる。
・環軸椎亜脱臼とは、環椎と軸椎歯突起の結合が環椎横靭帯の炎症や歯突起の変形により緩むことで生じる脱臼のことである。関節リウマチの死因となることもある。頸部屈曲を行わないように生活指導をする。
関節リウマチは、関節滑膜を炎症の主座とする慢性の炎症性疾患である。病因には、遺伝、免疫異常、未知の環境要因などが複雑に関与していることが推測されているが、詳細は不明である。関節炎が進行すると、軟骨・骨の破壊を介して関節機能の低下、日常労作の障害ひいては生活の質の低下が起こる。関節破壊(骨びらん) は発症6ヶ月以内に出現することが多く、しかも最初の1年間の進行が最も顕著である。関節リウマチの有病率は0.5~1.0%とされる。男女比は3:7前後、好発年齢は40~60歳である。
【症状】
①全身症状:活動期は、発熱、体重減少、貧血、リンパ節腫脹、朝のこわばりなどの全身症状が出現する。
②関節症状:関節炎は多発性、対称性、移動性であり、手に好発する(小関節)。
③その他:リウマトイド結節は肘、膝の前面などに出現する無痛性腫瘤である。内臓病変は、間質性肺炎、肺線維症があり、リウマトイド肺とも呼ばれる。
【治療】症例に応じて薬物療法、理学療法、手術療法などを適宜、組み合わせる。
(※参考:「関節リウマチ」厚生労働省HPより)
問題37.男性に多いのはどれか。
1.関節リウマチ
2.強直性脊椎炎
3.全身性エリテマトーデス
4.強皮症
解答2
解説
1.× 関節リウマチの男女比は、約3:7前後で女性に多い。なぜなら、免疫反応を活性化するエストロゲン(女性ホルモン)が関与すると考えられているため。
・関節リウマチは、関節滑膜を炎症の主座とする慢性の炎症性疾患である。病因には、遺伝、免疫異常、未知の環境要因などが複雑に関与していることが推測されているが、詳細は不明である。関節炎が進行すると、軟骨・骨の破壊を介して関節機能の低下、日常労作の障害ひいては生活の質の低下が起こる。関節破壊(骨びらん) は発症6ヶ月以内に出現することが多く、しかも最初の1年間の進行が最も顕著である。関節リウマチの有病率は0.5~1.0%とされる。男女比は3:7前後、好発年齢は40~60歳である。
2.〇 正しい。強直性脊椎炎は、男女比(3:1)で男性に多い。
・強直性脊椎炎とは、脊椎や近位の関節を侵す慢性進行性関節炎である。若年層(10~20歳代)の男性に多い。
3.× 全身性エリテマトーデスの男女比は、約1:10で女性に多い。
・全身性エリテマトーデスとは、皮膚・関節・神経・腎臓など多くの臓器症状を伴う自己免疫性疾患である。皮膚症状は顔面の蝶形紅斑、口腔潰瘍、手指の凍瘡様皮疹である。10~30歳代の女性に好発する多臓器に障害がみられる慢性炎症性疾患であり、寛解と再燃を繰り返す病態を持つ。遺伝的素因を背景にウイルス感染などが誘因となり、抗核抗体などの自己抗体産生をはじめとする免疫異常で起こると考えられている。本症の早期診断、早期治療が可能となった現在、本症の予後は著しく改善し、5年生存率は95%以上となった。主な治療法として、①非ステロイド系消炎鎮痛剤、②ステロイド剤などである。
4.× 強皮症の男女比は、約1:7~12で女性に多い。
・強皮症とは、皮膚・臓器の炎症性・線維性変化を主体とする膠原病である。30~50歳代の中年女性に多い。
問題38.ネフローゼ症候群でみられないのはどれか。
1.蛋白尿
2.高蛋白血症
3.脂質異常症
4.浮腫
解答2
解説
ネフローゼ症候群とは、尿から大量の蛋白が漏れ出すことで血液中の蛋白が減少、血液の浸透圧が低下し水分が血管内から血管外へ移動することで、全身の浮腫や腹水・胸水などを引き起こすものである。小児の治療として、ステロイド治療により改善することが多い。ネフローゼ症候群に対する食事に関しては、蛋白尿が陽性の間は減塩食にする。一般的に水分の制限は必要ないとされており、その理由は水分制限による脱水や血栓症の危険性が増加するためである。
【成人における診断基準】
①蛋白尿:1日蛋白量3.5g以上を持続する。
②低蛋白血症:血清総蛋白量は6.0g/100ml以下(低アルブミン血症とした場合は血清アルブミン量3.0g/100ml以下)
③高脂血症:血清総コレステロール値250mg/100ml以上
④浮腫
1.〇 蛋白尿は、ネフローゼ症候群でみられる。なぜなら、糸球体の透過性が異常に亢進し、血清アルブミンなどの蛋白が尿中へ漏出するため。
2.× 「高」ではなく低蛋白血症は、ネフローゼ症候群でみられる。なぜなら、ネフローゼ症候群では、尿中に大量のタンパク質が排泄されるため、血清アルブミンが低下するため。
・血清総蛋白とは、血清中に含まれているタンパク質の濃度を測定したものである。基準値は6.5~8.0g/dlで、低蛋白血症は6.0g/dl以下、高蛋白血症は8.5g/dl以上である。
3.〇 脂質異常症は、ネフローゼ症候群でみられる。なぜなら、低蛋白血症を補うために肝臓が蛋白合成を促進し、同時にリポタンパクの合成も亢進するため。結果として、血中コレステロール・中性脂肪が上昇する。
・脂質異常症とは、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド(TG)血症を指し、動脈硬化の原因となる。その治療で重要なのは、薬物療法のほか、食事指導による適正体重の維持や内臓脂肪の減量である。まず食事指導の基本は、総摂取エネルギーと栄養素配分を適正化することである。
4.〇 浮腫は、ネフローゼ症候群でみられる。なぜなら、尿中への蛋白喪失により血漿膠質浸透圧が低下し、血管内から水分が組織間隙へ移動するため。
浮腫とは、体液のうち間質液が異常に増加した状態を指す。主に皮下に水分が貯留するが、胸腔に溜まった場合は胸水・腹腔に溜まった場合は腹水と呼ばれる。軽度の浮腫であれば、寝不足や塩分の過剰摂取、長時間の起立などが要因で起きることがある。病的な浮腫の原因はさまざまだが、①血漿膠質浸透圧の低下(低アルブミン血症など)、②心臓のポンプ機能低下による血液のうっ滞(心不全など)、③リンパ管の閉塞によるリンパ液のうっ滞、④血管透過性の亢進(アナフィラキシーショックなど)に大別することができる。
【低アルブミン血症の原因】①栄養摂取の不足(低栄養状態)、②肝臓における蛋白質合成能の低下、③腎臓から尿への蛋白質の大量喪失(ネフローゼ症候群)など。
問題39.パーキンソン(Parkinson)病でみられるのはどれか。
1.痙性対麻痺
2.姿勢調節障害
3.体幹失調
4.平衡障害
解答2
解説
パーキンソン病とは、黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性変成疾患である。4大症状として①安静時振戦、②筋強剛(筋固縮)、③無動・寡動、④姿勢反射障害を特徴とする。また、自律神経障害による便秘や起立性低血圧、排尿障害、レム睡眠行動障害などが起こる。レム睡眠行動障害とは、レム睡眠の時期に体が動き出してしまう睡眠障害の1つである。 睡眠時随伴症に分類される。
矛盾性運動(逆説的運動)とは、本来難易度が高いはずであるが、スムーズに足が出るといった現象である。すくみ足の症状があっても、床の上の横棒をまたぐことができること、リズムをとったり、視覚的な目標物を踏み越えさせたりすると、本来難易度が高いはずであるが、スムーズに足が出るといった現象である。ちなみに、階段昇降もこれに含まれ、平地歩行に比べて障害されにくい。階段昇降は、歩行の改善、下肢筋力強化の効果も期待される。
1.× 痙性対麻痺は、「パーキンソン病」ではなく脳性麻痺や脊髄障害でみられる。なぜなら、パーキンソン病の障害部位は、「錐体路」ではなく中脳黒質(錐体外路系)が障害されるため。
・痙性麻痺とは、中枢神経系の筋を支配する神経細胞より上位の障害によるもので、筋緊張の亢進を伴う麻痺のことである。
・対麻痺とは、手や足の両側とも同時に麻痺を来した状態である。 脊髄障害が原因のことが多い。
2.〇 正しい。姿勢調節障害は、パーキンソン病でみられる。パーキンソン病の4大症状として①安静時振戦、②筋強剛(筋固縮)、③無動・寡動、④姿勢反射障害がみられる。
3.× 体幹失調は、パーキンソン病でみられない。
・体幹失調とは、随意運動遂行時に働く筋群に協調性が失われ、そのため運動が円滑に行われず開脚歩行などを呈する症状である。小脳虫部の損傷によって起こる。
4.× 平衡障害は、パーキンソン病でみられない。
・平衡障害とは、姿勢を調節する機能の障害であり、四肢・体幹に異常がないにも関わらず起立や歩行に何らかの異常を来すものをさす。原因として、メニエール病や中耳性障害、抹消末梢神経、中枢神経の障害などがあげられる。激しいめまいや耳鳴り、吐き気などの症状を伴うこともある。
問題40.アルツハイマー(Alzheimer)病で正しいのはどれか。
1.遺伝性が多い。
2.反社会的行動をとりやすい。
3.近時記憶の障害が強い。
4.失語が初発症状であることが多い。
解答3
解説
アルツハイマー病とは、認知症の中で最も多く、病理学的に大脳の全般的な萎縮、組織学的に老人斑(アミロイドβの蓄積)・神経原線維変化の出現を特徴とする神経変性疾患である。特徴は、①初期から病識が欠如、②著明な人格崩壊、③性格変化、④記銘力低下、⑤記憶障害、⑥見当識障害、⑦語間代、⑧多幸、⑨抑うつ、⑩徘徊、⑩保続などもみられる。Alzheimer型認知症の患者では、現在でもできる動作を続けられるように支援する。ちなみに、休息をとることや記銘力を試すような質問は意味がない。
1.× 「遺伝性」ではなく孤発性が多い(約9割)。
・孤発性疾患とは、複数の遺伝因子・環境因子が関与している疾患という意味でもちいられることが多い。
2.4.× 反社会的行動をとりやすい/失語が初発症状のは、「前頭側頭型認知症(ピック病)」に特徴的である。
・前頭側頭型認知症とは、前頭葉・側頭葉に限局した萎縮性病変を認める症候群をいう。代表的な疾患にPick病がある。発症は初老期(40~60歳代)にみられる。初期は、自発性の低下、自発語の減少、偏食・過食、脱抑制などの人格変化・行動異常で潜行性に発症する。
3.〇 正しい。近時記憶の障害が強い。なぜなら、アルツハイマー病では早期から海馬・側頭葉内側部が萎縮し、記憶形成に必要な神経回路が障害されるため。したがって、「新しい出来事を覚えられない」「数分前のことを忘れる」といった症状が最初に現れやすい。
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