第20回(H24年)柔道整復師国家試験 解説【午前1~5】

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問題1.細胞小器官でないのはどれか。

1.ゴルジ装置
2.ヘモグロビン
3.粗面小胞体
4.リソソーム

解答

解説
1.〇 ゴルジ装置は、細胞小器官である
・ゴルジ装置とは、小胞体で合成された物質を細胞膜や分泌小胞に振り分けたり、タンパク質を修飾する。リボソームで生成され送り込まれてきた蛋白質に糖鎖を付け加え、濃縮するなどの修飾をする機能を持つ。

2.× ヘモグロビンは、細胞小器官でない。なぜなら、ヘモグロビンは「赤血球内に存在するタンパク質分子」であるため。
・ヘモグロビンとは、酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている。ヘモグロビンの値が、男性は13g/dl以下、女性は11g/dl以下になると、「貧血」と診断される。

3.〇 粗面小胞体は、細胞小器官である
・粗面小胞体とは、タンパク質が合成される細胞小器官である。リボゾーム(粗面小胞体に付着)を含む粗面小胞体は、タンパク質の合成を行う。

4.〇 リソソームは、細胞小器官である
・リソソームとは、細胞質内代謝物の消化と貯蔵に関与する細胞小器官である。

 

 

 

 

 

問題2.骨に存在しないのはどれか。

1.シャーピー線維
2.ディッセ腔
3.ハバース層板
4.フォルクマン管

解答

解説
1.〇 シャーピー線維は、骨に存在する
・シャーピー線維とは、歯根膜と歯を固定させる働きをする。骨膜の線維層より線維が直角に分かれて骨室へと侵入する線維である。骨膜を骨質に固着させる。

2.× ディッセ腔は、骨に存在しない。肝臓にみられる。
・ディッセ腔とは、肝臓の肝細胞と類洞(肝類洞)の内皮細胞との間隙である。この空間には肝臓の血流から成分が浸透し、肝細胞との物質交換が行われる。

3.〇 ハバース層板は、骨に存在する
・ハバース層板とは、「骨の基本構造単位」を構成する同心円状の骨層板である。中心には血管が走る「ハバース管」が存在する。
・Havers管とは、骨の長軸方向に伸びている血管が通る管をいう。Havers管を中心に同心円状に層をなし、骨単位となっている。

4.〇 フォルクマン管は、骨に存在する。骨の長軸方向に平行に走るハバース管に対して、皮質骨にはもうひとつ、垂直方向に血管を通す「フォルクマン管(貫通管)」と呼ばれる管がある。骨の外部と内部を結ぶフォルクマン管を通って皮質骨に導入された血管や神経は枝分かれし、ハバース管を走行する。

 

 

 

 

 

問題3.関節円板があるのはどれか。

1.顎関節
2.肩関節
3.股関節
4.膝関節

解答

解説
1.〇 正しい。顎関節は、関節円板が存在する。
・関節円板とは、帽子のように下顎頭にぶらさがっていて、顎が動くときに、骨と骨がこすれないように、クッションの役割をはたす組織である。ちなみに、関節円板を有する関節は、①顎関節、②胸鎖関節、③肩鎖関節、④下橈尺関節、⑤橈骨手根関節である。

2~3.× 肩関節/股関節に関節円板は存在しない。主な特徴として、関節唇が存在する。
・関節唇とは、関節窩の縁にあり、肩関節の安定性を高めると同時に、さまざまな衝撃から守るクッションの役割を果たしている。

4.× 膝関節に関節円板は存在しない。膝関節の主な特徴として、「内側半月」「外側半月」という線維軟骨があり、関節面の適合を高め衝撃を吸収する。

 

 

 

 

 

問題4.脊髄で運動神経細胞が存在するのはどれか。

1.前角
2.側角
3.側索
4.後索

解答

解説

(図引用:「前根」wikiより)

1.〇 正しい。前角は、脊髄で運動神経細胞が存在する。遠心性線維(運動線維)は、脊髄前角でシナプスを形成し脊髄前根を経て各筋を支配する。
・運動神経細胞とは、筋を直接支配し収縮を引き起こす遠心性の神経線維である。

2.× 側角とは、交感神経系の神経細胞が存在する部位である。交感神経の場合、胸髄(T1〜L2)レベルの側角に節前ニューロンの細胞体が存在する。

3.× 側索とは、温痛覚・粗大触圧覚の伝導路である。
・外側脊髄視床路(温痛覚・粗大触圧覚)の伝導路は、感覚神経→脊髄後角→(交叉)→脊髄側索→視床→後脚→大脳皮質体性知覚野である。

4.× 後索は、振動覚:深部感覚(振動覚、位置覚)を伝える。
・伝導路は、【後根 ⇒ 後索(下肢からの線維は薄束を通って薄束核に終わり、上肢からの線維は楔状束を通って楔状束核に終わる) ⇒ 延髄(後索核) ⇒ 毛帯交叉 ⇒ 内側毛帯 ⇒ 視床後外側腹側核 ⇒ 感覚野】である。

 

 

 

 

 

問題5.アミノ酸で構成されるのはどれか。

1.トリグリセリド
2.リン脂質
3.蛋白質
4.多糖類

解答

解説

アミノ酸とは?

アミノ酸とは、広義には、アミノ基とカルボキシ基の両方の官能基を持つ有機化合物の総称である。一方、狭義には、生体のタンパク質の構成ユニットとなる「α-アミノ酸」を指す。

1.× トリグリセリドとは、中性脂肪ともいわれ、脂肪酸が3本、グリセロールと呼ばれる物質で束ねられた構造をしている。食事から摂取した栄養のうち、体内でエネルギーとして使われる脂肪のことである。運動により、エネルギー消費量が増加し、内臓脂肪と皮下脂肪がエネルギー源として利用される。

2.× リン脂質とは、細胞膜を形成する主な成分で、体内で脂肪が運搬・貯蔵される際にたんぱく質と結びつける役割を担い、情報伝達にも関わる。リン酸と脂質から構成されている。

3.〇 正しい。蛋白質は、アミノ酸で構成される。なぜなら、蛋白質は「多数のアミノ酸がペプチド結合」によって鎖状に連なった高分子化合物であるため。アミノ酸がその基本単位である。
・ペプチド結合とは、アミノ酸同士が結合する際に形成される結合である。具体的には、1つのアミノ酸のカルボキシル基(-COOH)と別のアミノ酸のアミノ基(-NH₂)が脱水縮合して結合し、-CO-NH- の形が形成されます。ペプチド結合は、蛋白質に存在する。

4.× 多糖類とは、「多数の単糖(グルコースなど)」がグリコシド結合で連なった炭水化物(糖質)である。

 

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