この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
問題61.蛋白質濃度が最も低いのはどれか。
1.血漿
2.血清
3.組織液
4.細胞内液
解答3
解説
1.〇 血漿は、蛋白質濃度が最も高い。なぜなら、血漿には多様な蛋白質(アルブミンやグロブリン、フィブリノーゲンなど)が豊富に含まれているため。特に、アルブミンは浸透圧の約80%を担っており、血管内から水が漏れ出るのを防ぐ。
・血漿とは、水分、電解質、血漿蛋白、糖、脂質、ホルモン、ビタミン、老廃物など、様々な物質を含む複雑な液体である。
2.〇 血清の蛋白質濃度は、血漿よりやや低い。なぜなら、血清には血漿蛋白のうち「フィブリノーゲン」が欠けているため。
・血清とは、血漿からフィブリノゲンを除いたものである。
3.× 組織液は、蛋白質濃度が最も低い。なぜなら、血漿中の蛋白質は、血管壁(毛細血管の内皮)を通過しにくいため。したがって、組織液に蛋白質はごく少量しか含まれない。
・組織液とは、細胞の間を満たす液体である。
4.〇 細胞内液には、蛋白質が比較的多いが、血漿よりやや低い(ただし、性質が異なる)。なぜなら、細胞内には構造蛋白や酵素などの「細胞内蛋白」が存在する。代謝や構造維持など細胞の機能に直接関与する。
総水分(体液成分)は、①細胞外液、②細胞内液に分けられる。
①細胞外液:間質液と血漿。間質液が細胞外液の7~8割を占める。
②細胞内液:体液のうち細胞内に存在する。
問題62.ABO式血液型のAB型のヒトで正しいのはどれか。
1.α(抗A)凝集素のみみられる。
2.β(抗B)凝集素のみみられる。
3.α凝集素とβ凝集素の両方みられる。
4.α凝集素とβ凝集素のいずれもみられない。
解答4
解説
凝集素とは、血液中にある抗体の一種で、特定の赤血球の抗原と結合すると赤血球をくっつける働きをもつ物質である。ABO式血液型では、α凝集素はA抗原に、β凝集素はB抗原に反応し、輸血時の血液型不適合による凝集や溶血の原因となる。
1.× α(抗A)凝集素のみみられるのは、「B型」である。B型の人は、赤血球にB抗原を持ち、血漿中に抗A抗体を持つ(A型血液と反応する)。
2.× β(抗B)凝集素のみみられるのは、「A型」である。A型の人は、赤血球にA抗原を持ち、B抗原を異物として抗B抗体を持つ。
3.× α凝集素とβ凝集素の両方みられるのは、「O型」である。O型の人は、赤血球表面にA抗原・B抗原をもたないため、O型赤血球は「万能供血」とされる。ただし、血漿中にはα凝集素とβ凝集素をもつため、全血輸血では注意が必要である。
4.〇 正しい。α凝集素とβ凝集素のいずれもみられない。これは、ABO式血液型のAB型のヒトの特徴である。なぜなら、AB型の赤血球はA抗原とB抗原の両方を自己成分として持つため。これらに対する抗体を持つと自己免疫反応を起こしてしまう。
問題63.心電図で誤っている組合せはどれか。
1.P波:心房の再分極
2.PR間隔:房室伝導時間
3.QRS波:心室の脱分極
4.T波:心室の再分極
解答1
解説

(図引用:「看護師 イラスト集【フリー素材】」看護roo!様HPより)
1.× P波は、心房の「再分極」ではなく興奮である。
2.〇 正しい。PR間隔:房室伝導時間
PR間隔は、房室伝導時間を示す。
・P波は、心房の興奮である。
・QRS波は、心室の興奮である。
3.〇 正しい。QRS波:心室の脱分極(興奮)
・QRS波は、「心室が電気的に興奮した瞬間」を記録したものである(脱分極)。
4.〇 正しい。T波:心室の再分極
・T波は、心室の再分極(興奮からの回復)である。
問題64.呼吸中枢が存在するのはどこか。
1.大脳皮質
2.大脳基底核
3.視床
4.延髄
解答4
解説
呼吸中枢とは、呼吸運動の調節に働く中枢である。ヒトでは、脳幹の橋から延髄にかけての部分にある。呼気と吸気の交代とリズムの調節に関わるいくつかの機能を併せ持った複合的な中枢と考えられる。
1.× 大脳皮質とは、大脳の表層を覆うシワシワの部分で、前頭葉、頭頂葉、側頭葉などと呼ばれる部位の総称である。全身から送られてくる外界の情報を処理して思考・判断を行い、随意運動の指令を送り出している。
2.× 大脳基底核とは、①線条体(被殻 + 尾状核)、②淡蒼球、③黒質、④視床下核である。小脳とともにからだの運動をスムーズにする役割がある。
3.× 視床とは、嗅覚以外のあらゆる感覚情報(体性感覚、痛覚、視覚、聴覚、味覚など)を大脳皮質に送る一大中継基地を担う。
4.〇 正しい。延髄は、呼吸中枢が存在する。
・延髄とは、呼吸や心拍などの生命維持に関わる重要な機能を司る部位である。
問題65.拘束性換気障害で減少するのはどれか。
1.1秒率
2.肺活量
3.機能的残気量
4.残気量
解答2
解説

(※図引用:yakugaku lab様HP)
・閉塞性換気障害とは、気道が狭くなり、息を吐き出しにくくなる障害のことである。主に、気管支喘息、気管支拡張症などが該当する。
・拘束性換気障害とは、1秒率が70%以上であるが、%肺活量が80%未満となる換気障害のことである。
1.× 1秒率の低下は、閉塞性障害に分類される。
・閉塞性肺疾患の定義として、%VC(%肺活量) 80%以上、FEV1.0%(1秒率) 70%以下である。
2.〇 肺活量は、拘束性換気障害で減少する。
・拘束性換気障害の定義として、1秒率が70%以上であるが、%肺活量が80%未満である。
3.△ 機能的残気量は、拘束性換気障害で減少すると考えられるが、拘束性換気障害の定義として含まれない。
・機能的残気量とは、安静時呼気位の後に残っている空気量のことをいう。機能的残気量は、胸郭の弾性収縮力の障害が大きい疾患(肺線維症、胸郭変形、胸膜肥厚)で減少する。
4.× 残気量は、拘束性換気障害で減少すると考えられるが、拘束性換気障害の定義として含まれない。
・残気量とは、最大に呼出させた後、なおも肺内に残っている空気量のことをいう。
国試オタク 