第21回(H25年)柔道整復師国家試験 解説【午前56~60】

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問題56.デルマトームで誤っているのはどれか。

1.前頭部はC2支配である。
2.母指はC6支配である。
3.臍のレベルはT10支配である。
4.足の小指はS1支配である。

解答

解説

(※図引用:「看護roo!看護師イラスト集」より)

1.× C2支配であるのは、「前頭部」ではなく後頭部である。ちなみに、前頭部(額)は三叉神経(第V脳神経)の領域である。

2.〇 正しい。母指は、C6支配である

3.〇 正しい。臍のレベルは、T10支配である

4.〇 正しい。足の小指は、S1支配である

 

 

 

 

 

問題57.光が角膜から網膜に達するまでの経路で正しいのはどれか。

1.角膜→水晶体→硝子体→眼房→網膜
2.角膜→水晶体→眼房→硝子体→網膜
3.角膜→眼房→水晶体→硝子体→網膜
4.角膜→硝子体→眼房→水晶体→網膜

解答

解説

(※図:「看護師イラスト集」看護roo!様HPより)

MEMO

光が角膜から網膜に達する経路は、「前眼房→瞳孔→水晶体→硝子体」である。水晶体のために中央部が少し前方に突出している。 これより前方のスペースを前眼房、後方のスペース(水晶体より前)を後眼房と呼ぶ。

1.× 角膜→水晶体→硝子体眼房→網膜
2.× 角膜→水晶体→眼房硝子体→網膜
4.× 角膜→硝子体→眼房水晶体→網膜

3.〇 正しい。角膜→眼房→水晶体→硝子体→網膜
・水晶体とは、眼の中でレンズの役割を担う器官である。
・硝子体とは、眼球の内圧を維持し、網膜の安定性維持の働きを持つ。

 

 

 

 

 

問題58.嗅覚系で正しいのはどれか。

1.嗅細胞は脳内にある。
2.嗅細胞の先端は自由神経終末である。
3.嗅神経は篩骨の篩板を通る。
4.嗅神経は嗅索内の神経細胞とシナプス接合をする。

解答

解説

嗅覚系

嗅覚は鼻腔上部の嗅部の粘膜上皮(嗅上皮)の嗅細胞で受容される。嗅細胞の中枢性突起が嗅神経となり、篩骨篩板を通って嗅球に入る。嗅球から後方に向かって嗅索が走り、その線維は大部分外側嗅条を通って海馬旁回の嗅覚野に達する。
①嗅細胞→②嗅神経→③嗅球→④嗅索→⑤嗅覚野(1次感覚野)に達する。
・一次中枢:①嗅細胞→②嗅神経→③嗅球まで。
・二次中枢:④嗅索→⑤嗅覚野(1次感覚野)

1.× 嗅細胞は「脳内」ではなく鼻腔内(嗅上皮)にある。
・嗅覚は、鼻腔上部の嗅部の粘膜上皮(嗅上皮)の嗅細胞で受容される。嗅細胞とは、においの刺激を受けて電気信号を発生させ、そのまま嗅神経として脳に情報を送るため、典型的な神経細胞である。

2.× 嗅細胞の先端は、「自由神経終末」ではなく嗅毛である。嗅毛を震わせることで、「におい」として認識される。嗅上皮にある嗅細胞が「におい」の情報を中枢に伝える。
・自由神経終末とは、痛覚・温覚・冷覚などの感覚受容器である。

3.〇 正しい。嗅神経は篩骨の篩板を通る
・嗅細胞の中枢性突起が嗅神経となり、篩骨篩板を通って嗅球に入る。嗅球から後方に向かって嗅索が走り、その線維は大部分外側嗅条を通って海馬旁回の嗅覚野に達する。

4.× 嗅神経は、「嗅索」ではなく嗅球内の神経細胞とシナプス接合をする。二次ニューロンの軸索が嗅索を形成して中枢(嗅皮質)へ向かう。
①嗅細胞→②嗅神経→③嗅球→④嗅索→⑤嗅覚野(1次感覚野)に達する。
・一次中枢:①嗅細胞→②嗅神経→③嗅球まで
・二次中枢:④嗅索→⑤嗅覚野(1次感覚野)

 

 

 

 

 

問題59.体表から拍動を触れるのはどれか。

1.椎骨動脈
2.舌動脈
3.外腸骨動脈
4.後脛骨動脈

解答

解説
1.× 椎骨動脈は、体表から拍動を触れない。なぜなら、深部に位置するため。
・椎骨動脈とは、首の椎骨を通って(首の後面に沿って)脳の後部に血液を供給する。

2.× 舌動脈は、体表から拍動を触れない。なぜなら、深部に位置するため。
・舌動脈とは、外頸動脈の枝で、顎下腺の深部を通り、舌の中へ入る。

3.× 外腸骨動脈は、体表から拍動を触れない。なぜなら、深部に位置するため。
・外腸骨動脈とは、腹部大動脈から分岐した総腸骨動脈の枝で、骨盤の深部を走行する。大腿動脈として大腿部に出る。

4.〇 正しい。後脛骨動脈は、体表から拍動を触れる。内果後方で触知できる。

 

 

 

 

 

 

問題60.皮膚線条の形成に関与しないのはどれか。

1.妊娠
2.肥満
3.成長
4.静脈瘤

解答

解説

皮膚線条とは?

皮膚線条とは、皮膚に亀裂が生じることでできる、幅が数mm程度の線状の病変である。やや凹みを伴う。ほかにも線状皮膚萎縮症、伸展性皮膚線条とも呼ばれる。妊娠によって生じたものは妊娠線ともいう。

1.〇 妊娠は、皮膚線条の形成に関与する。なぜなら、妊娠中は腹部の皮膚が急速に伸びるうえ、ホルモン(特にコルチゾール・エストロゲン)の影響で真皮の弾力線維が脆弱化するため。

2.〇 肥満は、皮膚線条の形成に関与する。なぜなら、体重増加により皮下脂肪が急増すると、皮膚が急速に引き伸ばされて真皮の弾性線維が断裂するため。

3.〇 成長は、皮膚線条の形成に関与する。なぜなら、骨や筋の発達が急速に進むと、皮膚がそれに追いつかず、真皮の伸展限界を超えて弾性線維が切断されるため。例えば、思春期の男子の背部、女子の大腿や殿部などに出現し、「成長線条」とも呼ばれる。

4.× 静脈瘤は、皮膚線条の形成に関与しない。皮膚線条とは機序が異なる。
・下肢静脈瘤とは、体のすみずみに行きわたった血液が、心臓に戻る血管を静脈といい、足の静脈が太くなって瘤(こぶ)状に浮き出て見えるようになった状態のことをさす。

 

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