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問題61.細胞膜の機能でないのはどれか。
1.ホルモンの情報受容
2.電子伝達系
3.ナトリウムポンプ
4.脂質の拡散
解答2
解説
細胞膜とは、細胞の内外を隔てる生体膜である。タンパク質が埋め込まれた脂質二重層によって構成される。物質の輸送や細胞の保護を担う。
1.〇 ホルモンの情報受容は、細胞膜の機能である。なぜなら、多くのホルモン(ペプチド系ホルモンなど)は細胞内に直接入らず、細胞膜上の受容体に結合して細胞内情報伝達を開始するため。
2.× 電子伝達系は、細胞膜の機能でない。なぜなら、細胞内(ミトコンドリア)で起こるため。
・電子伝達系とは、酸化的リン酸化ともいい、細胞内(ミトコンドリア)で起こる呼吸(電子伝達系の複合体を経て酸素に渡してH2Oにする)に関連した現象で一連のリン酸化(ATP合成)反応のことである。電子伝達系では1分子のグルコースから約34分子のATPが生成される。
3.〇 ナトリウムポンプは、細胞膜の機能である。なぜなら、ナトリウムポンプは、ATPエネルギーを利用してNa⁺を細胞外へ、K⁺を細胞内へ能動輸送するため。したがって、膜電位の維持や細胞体積の調節に必要である。
4.〇 脂質の拡散は、細胞膜の機能である。なぜなら、細胞膜は、流動性の高い構造(リン脂質・コレステロール・糖脂質など)で、脂質分子が膜内を自由に動けることで、柔軟性・修復性・受容体移動などが可能になるため。
問題62.膠質浸透圧を生じるのはどれか。
1.グルコース
2.ナトリウムイオン
3.バゾプレッシン
4.アルブミン
解答4
解説
膠質浸透圧とは、血漿中のタンパク質によって生じる浸透圧のことである。タンパク質には水をひきつける力があり、毛細血管のような半透膜を隔てて濃い液と薄い液があると、水は濃い液のほうにひき寄せられ、同じ濃度になるように働く。したがって、膠質浸透圧が低下(血漿アルブミンの減少など)すると、血管内に水分を引き留めておく作用が低下し、組織液が増加して浮腫となる。
1.× グルコースは、低分子物質であり、膠質浸透圧にはほとんど関与しない。
・グルコースとは、果物や穀類などに多く含まれ、自然界に最も多く存在する単糖類である。血液中の主要な糖分であり、脳のエネルギー源として関与する。小腸上皮でブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)などの単糖に分解され、吸収される。
2.× ナトリウムイオンは、血漿浸透圧(一般の浸透圧)には寄与する。したがって、膠質浸透圧には関与しない。
・ナトリウムイオンとは、電解質の一つである。 ナトリウムは、細胞外液中の陽イオンの90%を占め、血漿浸透圧や酸塩基平衡、細胞外液量の調整に重要である。 成人の人体の約60%はナトリウムなどの電解質を含む水分で構成されている。血漿浸透圧と膠質浸透圧の違いを理解し、血漿浸透圧は電解質、膠質浸透圧はアルブミンによって維持されていることを抑えておく。血液中の浸透圧は、イオンなどの低分子による血漿浸透圧と、血漿タンパク質による膠質浸透圧で決まる。膠質浸透圧が低下すると、毛細血管から組織液(間質)へ水が移動し浮腫が起こる。
3.× バゾプレッシンとは、下垂体後葉から分泌される水溶性ホルモンで、役割として、抗利尿作用がある。バソプレッシンは、集合管の受容体に作用し、水の透過性を亢進する。水の再吸収を促進する抗利尿作用・血圧上昇が起きる。尿を濃くし尿量を減らす作用がある。
4.〇 正しい。アルブミンは、膠質浸透圧を生じる。なぜなら、アルブミンは、毛細血管壁を通過しにくいことで、血管内に水を引き戻す力(膠質浸透圧)を生じるため。
・アルブミンとは、肝臓で作られるたんぱく質で、肝臓や栄養状態の指標となる。血清総蛋白の60%程度を占め肝臓で生成される。アルブミンが低値の場合は、低栄養状態、がん、 肝硬変など、一方で高値の場合は、脱水により血管内の水分が減少し、濃縮効果によることが考えられる。主に血液検査で測定する。
問題63.寿命を終えた赤血球を破壊する主な臓器はどれか。
1.脾臓
2.骨髄
3.心臓
4.腎臓
解答1
解説
1.〇 正しい。脾臓は、寿命を終えた赤血球を破壊する主な臓器である。
・脾臓とは、①古くなった血球(白血球、赤血球、血小板)の処理や、②感染に対する防御など免疫に関係する働きを担う。
2.× 骨髄とは、骨の中心部にあり、血液細胞(白血球、赤血球、血小板)をつくる組織のことである。骨髄には、造血幹細胞と呼ばれる、すべての血液細胞に成長でき、かつ自分自身も複製することができる「血液の種」のような細胞が存在している。
3.× 心臓とは、血液を循環させるポンプである。
4.× 腎臓とは、老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄することで、体の中の水分量やナトリウムやカリウムといったイオンバランスを適正に保ったり、血液の酸性・アルカリ性を調節したり、体内を常に最適な環境にする機能がある。
問題64.左心室の駆出期に認められるのはどれか。
1.大動脈弁は開いている。
2.心室内容積は変化しない。
3.心電図上でP波がみられる。
4.心室内圧は最も低くなる。
解答1
解説

(図引用:「看護師 イラスト集【フリー素材】」看護roo!様HPより)
心周期とは、心臓の収縮と弛緩からなる、心臓ポンプの1回の心拍動のことである。心周期は5つに分けられる。
①心房収縮期(心房が収縮し、左右の房室弁が開くことで、心房内の血液が心室に送られる)
②等容性収縮期(心室の収縮が始まる段階。心室内圧は上昇し、すべての弁は閉じる。血液に動きはない。)
③駆出期(さらに心室が収縮し、心室内圧が動脈内圧を上まわる。動脈弁が開き、心室内の血液は動脈へと流れる。)
④等容性拡張期(心室筋が弛緩して拡張が始まる段階。血液が動脈へと流れ出た後、心室圧は低下する。心室圧が動脈圧を下回ると、すべての弁が閉じる。心房には血液が流れ込み始める。)
⑤充満期(心房と心室がさらに拡張し、心室内圧が低下して房室弁が開き、心房の血液が心室に流れ込む。)
1.〇 正しい。大動脈弁は開いている。なぜなら、心室が強く収縮すると左心室圧が大動脈圧を上回り、その圧差によって大動脈弁が開き、血液が大動脈へ押し出されるため。
2.× 心室内容積は、「変化しない」ではなく減少する。なぜなら、駆出期は、左心室が収縮して血液を大動脈へ送り出し、心室内の血液量(心室内容積)は減るため。
3.× 心電図上でP波は「みられない」。なぜなら、P波は、心房収縮(心房興奮)を表す波形であるため。したがって、心室収縮(駆出期)より前にすでに起こっている。
4.× 心室内圧は最も「低く」ではなく高くなる。なぜなら、心室の収縮力が最大となり、血液を大動脈に押し出すため。
問題65.運動時に血流量が減少するのはどれか。
1.肝臓
2.心臓
3.肺
4.骨格筋
解答1
解説
1.〇 正しい。肝臓は、運動時に血流量が減少する。なぜなら、交感神経が優位となり内臓血管が収縮し、血液が酸素需要の大きい骨格筋・心臓・皮膚(体温調節)へ再分配されるため。
2~4.× 心臓/肺/骨格筋は、運動時に血流量が増大する。なぜなら、運動時は交感神経が優位となり、心拍数・収縮力が上昇し、心筋の酸素需要が増大するため。したがって、運動によって筋収縮・酸素消費が増え、同程度に肺血流も増加する。
国試オタク 