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問題91.呼吸筋と脊髄レベルとの組合せで誤っているのはどれか。
1.横隔膜:第9胸髄〜第11胸髄
2.肋骨挙筋:第8頸髄〜第11胸髄
3.胸横筋:第2胸髄〜第6胸髄
4.外肋間筋:第1胸髄〜第11胸髄
解答1
解説
1.× 横隔膜は、「第9胸髄〜第11胸髄」ではなく第3頸髄〜第5頸髄(特にC4)である。
・横隔膜の【起始】胸郭下口の全周で、腰椎部、肋骨部、胸骨部の3部からなる。①腰椎部は、内側脚:第1~4腰椎体、外側脚:内側弓状靭帯と外側弓状靭帯、②肋骨部は、第7~12肋軟骨(肋骨弓部)の内面、③胸骨部は、剣状突起。一部は腹横筋腱膜の内面、【停止】腱中心、【作用】その収縮によって円蓋を下げ、胸腔を広げる(吸息)、【支配神経】横隔神経と副横隔神経(30~40%で欠如)である。
2.〇 正しい。肋骨挙筋:第8頸髄〜第11胸髄
・肋骨挙筋の【起始】 第7頸椎~第11胸椎の横突起、【停止】①短肋骨挙筋:起始の直下の肋骨(肋骨角付近)、②長肋骨挙筋:起始の2つ下の肋骨(肋骨角付近)、【作用】①呼吸:肋骨挙上→努力性吸気の補助、②体幹:両側で胸椎伸展、片側で同側側屈・反対側回旋【支配神経】脊髄神経後枝(C8~T11)である。
3.〇 正しい。胸横筋:第2胸髄〜第6胸髄
・胸横筋の【起始】胸骨体・剣状突起の後面(内側面)、【停止】第2~6肋軟骨の内側面(背側面)、【作用】努力性呼気で肋軟骨を下制(胸郭容積↓)、【支配神経】肋間神経(C2~C6)である。
4.〇 正しい。外肋間筋:第1胸髄〜第11胸髄
・外肋間筋の【起始】上位肋骨下縁、【停止】下位肋骨上縁、【作用】肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息)、【支配神経】肋間神経( Th1~11)である。
問題92.肩甲骨に付着しないのはどれか。
1.大胸筋
2.前鋸筋
3.上腕二頭筋
4.上腕三頭筋
解答1
解説
1.× 大胸筋は、肩甲骨に付着しない。
・大胸筋の【起始】鎖骨部:鎖骨内側1/2~2/3、胸肋部:胸骨前面と上5~7個の肋軟骨、腹部:腹直筋鞘前葉の表面、【停止】上腕骨の大結節稜、【作用】肩関節内転・内旋、鎖骨部:肩甲骨屈曲、腹部:肩関節下制である。
2.〇 前鋸筋の【起始】第1~8(~10)肋骨前外側面、【停止】第1,2肋骨とその間の腱弓からの筋束は肩甲骨上角。第2,3肋骨からは分散して広く肩甲骨内側縁。第4肋骨以下からは下角、【作用】全体:肩甲骨を前方に引く。下2/3:下角を前に引いて肩甲骨を外方に回旋し、上腕の屈曲と外転を補助。最上部:肩甲骨をやや引き上げる。
3.〇 上腕二頭筋の【起始】長頭:肩甲骨の関節上結節、短頭:肩甲骨の烏口突起、【停止】橈骨粗面、腱の一部は薄い上腕二頭筋腱膜となって前腕筋膜の上内側に放散、【作用】肘関節屈曲、回外(長頭:肩関節外転、短頭:肩関節内転)である。
4.〇 上腕三頭筋の【起始】内側頭:上腕骨後面の橈骨神経溝の下方の大部分(広い)、両側の筋間中隔、外側頭:上腕骨橈骨神経溝の上方、長頭:肩甲骨の関節下結節、【停止】尺骨の肘頭、【作用】肘関節伸展、肩関節伸展である。
問題93.姿勢保持で正しいのはどれか。
1.脊柱が後方へ曲がるように働く重力に対抗し脊柱起立筋群が活動する。
2.立位姿勢では抗重力筋が働き左右動揺が起こる。
3.踏み直り反射の感覚受容器は前庭迷路である。
4.視覚は姿勢制御に関与しない。
解答3?
解説
1.× 脊柱が後方へ曲がるように働く重力に対抗し、「脊柱起立筋群」ではなく腹筋が活動する。なぜなら、「脊柱が後方へ曲がるように働く重力(体幹伸展)」に対し、拮抗する(体幹屈曲=腹筋)ため。
2.× 立位姿勢では、抗重力筋が働き左右動揺が起こる「とはいえない」。なぜなら、左右動揺は主に肢帯筋の筋力低下(中殿筋の筋力低下)で起こるため。
・抗重力筋とは、重力に逆らって体を支えるために働く筋肉全体を指す。ただし、その中でも常に持続的に活動する筋と、必要に応じて一時的に働く筋肉がある。
3.△ 踏み直り反射の感覚受容器は、前庭迷路である。
※公式発表では、解答3であるが誤っている可能性が高い(分かる方いらしたらコメント欄にて教えてください)。なぜなら、踏み直り反射の感覚受容器は、主に体性感覚(皮膚)であるため。もちろん、前庭迷路も一部関与する可能性があるが・・・。
・踏み直り反射とは、脇の下を抱え、足背を机の端の裏側につけると、足を持ち上げ、机の上に足を踏み出す反射で、新生児期にみられ、遅くとも2か月までに消失する。
4.× 視覚は姿勢制御に「関与する」。なぜなら、視覚情報は空間の位置関係を把握し、身体の傾きや動きを認識するために欠かせないため。特に、視覚と前庭感覚が協調することで、動いているときでも周囲を安定して見ることができる(前庭動眼反射)。
健常者の安静立位では視覚70%、体性感覚20%、前庭器官 10%と報告されている。
問題94.上肢運動の発達で、目的物に手を伸ばしてつかみ手から手へ持ちかえることができるようになる時期はどれか。
1.3か月
2.6か月
3.1歳6か月
4.2歳
解答2
解説

(※図引用:「日本版デンバー式発達スクリーニング検査」)
1.× 3か月は、「両手をあわせる」ことが獲得でき始める時期である。
2.〇 正しい。6か月は、上肢運動の発達で、目的物に手を伸ばしてつかみ手から手へ持ちかえることができるようになる時期である。例えば、「積み木を持ち変える」ことができる。
3.× 1歳6か月は、「4つの積み木で塔を作る」ことできる時期である。
4.× 2歳は、「8つの積み木で塔を作る」ことが獲得でき始める時期である。
問題95.歩行で正しいのはどれか。
1.一側の踵が接地して次に同側の踵が接地するまでの動作を1歩という。
2.1歩の距離を歩隔という。
3.単位時間あたりの歩行距離を歩行率という。
4.踏み出した足の長軸と進行方向のなす角度を足角という。
解答4
解説

【立脚期】
1. 初期接地(Initial Contact;以下,IC):観測肢の接地の瞬間
2. 荷重応答期(Lording Response;以下,LR):IC から対側爪先離地まで
3. 立脚中期(Mid Stance;以下,MSt):対側爪先離地から対側下腿下垂位まで
立脚中期前半:対側爪先離地から両下腿の交差まで
立脚中期後半:両下腿交差から対側下腿下垂位まで
4. 立脚終期(Terminal Stance;以下,TSt):対側下腿下垂位から対側 IC まで
5. 前遊脚期(Pre Swing;以下,PSw):対側 IC から観測肢爪先離地まで
【遊脚期】
6. 遊脚初期(Initial Swing;以下,ISw):観測肢爪先離地から両下腿の交差まで
7. 遊脚中期(Mid Swing;以下,MSw):両下腿交差から下腿下垂位まで
8. 遊脚終期(Terminal Swing;以下,TSw):下腿下垂位から IC まで
1.× 一側の踵が接地して次に同側の踵が接地するまでの動作を「1歩」ではなく1歩行周期という。
・1歩とは、右踵が接地して、次に左踵が接地するまでの動作のこと。その距離を歩幅という。
2.× 1歩の距離を「歩隔」ではなく歩幅という。
・歩隔とは、歩く時の両足間の横の幅のことである。
・歩幅とは、一側の踵が接地してから他側の踵が接地するまでの距離を示す。
3.× 単位時間あたりの「歩行距離」ではなく歩数を歩行率という。
・「単位時間あたりの距離」は、歩行速度を指す。
・歩行率とは、単位時間内の歩数である。
4.〇 正しい。踏み出した足の長軸と進行方向のなす角度を足角という。ちなみに、7~13°外旋が正常といわれている。
国試オタク 