国試オタク 
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問41 腹腔動脈の支配領域はどれか。
1．回盲部
2．右結腸曲
3．膵島
4．下行結腸
答え．3
解説
腹腔動脈とは、腹部消化器系に分布する動脈である。左胃動脈、脾動脈、総肝動脈に分岐する。
・腹腔動脈：胃、十二指腸、脾臓、肝臓、胆嚢、膵臓に供給する。
・上腸間膜動脈：小腸（大部分）、大腸（前半部）に供給する。
・下腸間膜動脈：大腸（後半部～直腸）に供給する。
1～2．× 回盲部/右結腸曲は、上腸間膜動脈が支配する。
3．〇 正しい。膵島は、腹腔動脈の支配領域である。膵島とは、膵臓の中にあるインスリンを作る細胞の塊である。
4．× 下行結腸は、下腸間膜動脈が支配する。
問42 腹膜後器官でないのはどれか。
1．膵臓
2．脾臓
3．腎臓
4．副腎
答え．2
解説
後腹膜器官とは、後腹壁の壁側腹膜より後方に位置する臓器である。
・腹膜内臓器：胃、空腸、回腸、横行結腸、S状結腸、脾臓、卵巣、卵管、虫垂
・半腹膜内臓器：肝臓、膀胱、子宮、直腸、盲腸、上行結腸、下行結腸
・後腹膜器官：十二指腸、腎臓、副腎、尿管、腹部大動脈、下大静脈、交感神経幹。
1.3～4．〇 膵臓/腎臓/副腎は、腹膜後器官である。
2．× 脾臓は、「腹膜後器官」ではなく腹膜内臓器である。
問43 上顎洞の鼻腔への開口部位はどれか。
1．総鼻道
2．上鼻道
3．中鼻道
4．下鼻道
答え．3
解説
（※図引用：「illustAC様」）
上顎洞とは、副鼻腔のなかで最大の空洞で鼻腔の外下方に位置する。
1．× 総鼻道とは、主に嗅覚を担当し、鼻中隔と下鼻甲介の間の隙間のことである。 アレルギー性鼻炎や、慢性鼻炎ではこの下鼻甲介が腫脹するため空気が通りづらく鼻づまりを起こす。 鼻腔には、空気の埃を取り除き、呼気を温め適度な湿気を与える役割がある。
2．× 上鼻道は、後篩骨洞に開口している。
3．〇 正しい。中鼻道は、上顎洞の鼻腔への開口部位である。中鼻道は鼻中隔と中鼻甲介の間にあり、副鼻腔の排出路として機能している。
4．× 下鼻道は、鼻涙管へ開口している。
問44 正しいのはどれか。
1．篩骨洞はトルコ鞍の直下に位置している。
2．声門裂は左右の前庭ヒダの間をいう。
3．左肺は上、中および下の3肺葉からなる。
4．縦隔は左右の胸膜腔に挟まれた部位をいう。
答え．4
解説
声帯ヒダとは、喉頭内の発声に関わるひだである。声門に張り出した粘膜に包まれたひだで、口側から見て前庭ひだの奥に位置する。
1．× 篩骨洞は、「トルコ鞍の直下」ではなく、鼻腔の上部（鼻腔・頭蓋・眼窩を隔てている）に位置している。ちなみに、トルコ鞍とは、頭蓋底にある蝶形骨の中央部には深いくぼみである。
2．× 声門裂は、左右の「前庭ヒダ」ではなく声帯ヒダの間をいう。前庭ヒダとは、仮声帯や喉頭前庭ヒダともいい、喉頭蓋の付着部のすぐ下、声帯突起のすぐ上にあって、甲状軟骨の角の部分と披裂軟骨の前横の面を結ぶ線維状の組織により狭い隙間を囲む、2つの深い粘膜のヒダの内の一つである。
3．× 上、中および下の3肺葉からなるのは、「左肺」ではなく右肺である。左肺は、上葉と下葉の2つの肺葉から構成されている。一方、右肺は、中葉が存在する。
4．〇 正しい。縦隔は左右の胸膜腔に挟まれた部位をいう。胸膜腔とは、肺表面を覆う臓側胸膜と胸壁内面を覆う壁側胸膜に囲まれた空間のことである。縦隔とは、左右の肺（胸膜腔）と胸椎・胸骨に囲まれた部分を指す。手術部位である心臓や大血管の周囲に感染を発症し、膿が貯留する。それらの臓器に由来してできる腫瘍を「縦隔腫瘍」といい、①上縦隔、②前縦隔、③中縦隔、④後縦隔の4つの区画に分けられる。
（※図引用：「肺の解剖と機能について」信州大学様HPより）
問45 腎臓の区域数はどれか。
1．3
2．4
3．5
4．6
答え．3
解説
腎臓とは、老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄することで、体の中の水分量やナトリウムやカリウムといったイオンバランスを適正に保ったり、血液の酸性・アルカリ性を調節したり、体内を常に最適な環境にする機能がある。
1～2．× 3/4/6は、腎臓の区域数ではない。
3．〇 正しい。5は、腎臓の区域数である。腎臓は、1本の腎動脈は5本の区域動脈に枝分かれし、それぞれ5つの腎区域（上区、上前区、下前区、下区、後区）となっている。
（※図引用：「イラストボックス様」より）
