問題61 大動脈弓から分岐するのはどれか。
1.左冠状動脈
2.右鎖骨下動脈
3.右総頸動脈
4.左総頸動脈
解答4
解説
(※図引用:「看護roo!看護師イラスト集」より)
1.× 左冠状動脈は、心臓から出た直後の上行大動脈の起始部から分岐する。
2~3.× 右鎖骨下動脈/右総頸動脈は、腕頭動脈から分岐する。
4.〇 正しい。左総頸動脈は、大動脈弓から分岐する。大動脈弓から分岐するのは、①腕頭動脈、②左総頸動脈、③左鎖骨下動脈である。
問題62 括約筋を有するのはどれか。
1.胃
2.空腸
3.横行結腸
4.下行結腸
解答1
解説
括約筋とは、管状の臓器の開口部を締めたり緩めたりすることで、内容物の流れを制御する輪状の筋肉である。
1.〇 正しい。胃は、括約筋を有する。
・胃の入口には噴門括約筋があり、胃の内容物が食道に逆流するのを防ぐ。また、胃の出口には幽門括約筋があり、胃で消化された内容物(粥状物)が小腸へ送られる速度を調節している。
2.× 空腸/横行結腸/下行結腸に括約筋はない。
問題63 大十二指腸乳頭に開口するのはどれか。
1.総肝管
2.総胆管
3.胆嚢管
4.副膵管
解答2
解説
(※図引用:「胆嚢管」wikiより)
1.3.× 総肝管と胆囊管が合流して、総胆管となる。 胆嚢管は、胆汁を流すことに支障を来たさないような螺旋弁を有している。
2.〇 正しい。総胆管は、大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に開口する。ファーター乳頭とは、十二指腸の中間あたりには、胆のうからつながる胆のう管と、すい臓からつながるすい管の開口部のことを指す。初期の場合は、無症状であるが、進行に伴い、進行がんとなると胆道を閉塞するため、採血による肝機能異常や黄疸が起こる。
4.× 副膵管は、とは、膵臓から膵液を十二指腸に流し込む膵管の一種で、主膵管とは別に、膵頭部の背側膵原基から分岐し、十二指腸の小乳頭(副乳頭)に開口する管のことである。
問題64 声帯筋を支配するのはどれか。
1.副神経
2.三叉神経
3.舌咽神経
4.迷走神経
解答4
解説
声帯筋とは、声帯そのもの、または声帯の筋肉を指す。
1.× 副神経とは、胸鎖乳突筋・僧帽筋を支配している運動神経である。
2.× 三叉神経とは、咀嚼運動にかかわる脳神経である。三叉神経は、主に咀嚼筋の咀嚼運動と顔面の皮膚感覚を司る。運動神経と感覚神経を含む。
3.× 舌咽神経とは、知覚・運動・分泌を受けもつ混合神経で、舌の後部3分の1の感覚や咽頭筋の運動を支配する。 また分泌線維は耳下腺に分布し、唾液の分泌を司る。 鼓室粘膜の知覚もこの神経が支配する。
4.〇 正しい。迷走神経は、声帯筋を支配する。迷走神経とは、感覚神経・運動神経の一つである。嚥下運動や声帯の運動、耳介後方の感覚などに作用する。内臓(胃、小腸、大腸や心臓、血管など)に多く分布し、体内の環境をコントロールしている。刺激すると徐脈、咳、嘔吐などを生じる。強い痛みや精神的ショックなどが原因で、迷走神経が過剰に反応すると、心拍数や血圧の低下、失神などを引き起こす(迷走神経反射)。
(※図引用:「イラストでわかる歯科医学の基礎 第4版 」永未書店HPより)
問題65 水平裂はどれか。
1.右肺の上葉と中葉の間
2.右肺の中葉と下葉の間
3.右肺の上葉と下葉の間
4.左肺の上葉と下葉の間
解答1
解説
1.〇 正しい。右肺の上葉と中葉の間が、水平裂である。
2.× 右肺の中葉と下葉の間は、斜裂である。
3.× 右肺の上葉と下葉の間は、斜裂である。
4.× 左肺の上葉と下葉の間は、斜裂である。
(※図引用:「肺の解剖と機能について」信州大学様HPより)