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問題111 膝関節の屈曲時に緊張するのはどれか。
1.内側側副靭帯
2.外側側副靭帯
3.後十字靭帯
4.前十字靭帯
解答3
解説
1.× 内側側副靭帯は、膝関節の伸展位で緊張し、屈曲位ではゆるみやすい構造である。
・内側側副靭帯とは、膝の外側からのストレス(外反ストレス)に抵抗することで、関節の内側部分が開きすぎるのを防ぐ役割を持つ靭帯である。
2.× 外側側副靭帯は、膝関節の伸展位で緊張し、屈曲位ではゆるみやすい構造である。
・外側側副靭帯とは、膝の内側からのストレス(内反ストレス)に抵抗することで、関節の外側部分が開きすぎるのを防ぐ役割を持つ。
3.〇 正しい。後十字靭帯は、膝関節の屈曲時に緊張する。
・後十字靭帯とは、脛骨の後方への逸脱を防ぐ靭帯である。
4.× 前十字靭帯は、膝関節の伸展時に緊張する。
・前十字靭帯とは、膝関節の中で、大腿骨と脛骨をつないでいる強力な靭帯である。役割は、主に①大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないような制御(前後への安定性)と、②捻った方向に対して動きすぎないような制御(回旋方向への安定性)である。
前十字靭帯:伸展位で緊張
後十字靭帯:屈曲位で緊張
という対比関係となっている。
問題112 頸椎の回旋運動の大部分を担うのはどれか。
1.第1頸椎~第2頸椎
2.第3頸椎~第4頸椎
3.第4頸椎~第5頸椎
4.第5頸椎~第6頸椎
解答1
解説
1.〇 正しい。第1頸椎~第2頸椎は、頸椎の回旋運動の大部分を担う。なぜなら、頸椎の回旋運動の大部分は、環軸関節で行われるため。第1頸椎は環椎、第2頸椎は軸椎と呼ばれ、軸椎には歯突起があり、これを中心として環椎が回転する構造になっている。
2.× 第3頸椎~第4頸椎
3.× 第4頸椎~第5頸椎
4.× 第5頸椎~第6頸椎
これらより頸椎の回旋運動の大部分を担うものが他にある。
問題113 人体の重心で正しいのはどれか。
1.新生児では臍よりも高い。
2.成人では仙骨のやや後方にある。
3.成人では女性よりも男性の方が低い。
4.大腿の重心は中央よりも遠位側にある。
解答1
解説
1.〇 正しい。新生児では臍よりも高い。なぜなら、小児は頭部が大きく、上半身の比率が高いため。
・小児では重心の位置は、第11胸椎あたりに位置する。
2.× 成人では仙骨(第2仙椎)の「やや後方」ではなくやや前方にある。
・成人では重心の位置は、第2仙椎のやや前方にある。
3.× 逆である。成人では「男性」よりも「女性」の方が低い。なぜなら、一般に女性は、男性より骨盤が広く下半身に重心が寄りやすいため。
4.× 大腿の重心は、中央よりも「遠位側」ではなく近位側にある。大腿1/2と近位1/3の中点にある。なぜなら、筋量が近位部に比較的豊富であるため。
問題114 自然歩行の歩行周期で立脚相が占める比率はどれか。
1.20%
2.40%
3.60%
4.80%
解答3
解説

・立脚期60%(立脚相の前後10%ずつは両脚支持)
・遊脚期40%
1.× 20%は、両脚支持期に関する比率である。
・両脚支持期とは、両脚での支持期間で、1歩行周期に2回あり、20~25%(70歩/分)を占めている。
2.× 40%は、自然歩行周期の歩行周期で遊脚相の占める比率である。
3.〇 正しい。60%は、自然歩行の歩行周期で立脚相が占める比率である。
4.× 80%は、片脚支持期に関する比率である。
【立脚期】
1. 初期接地(Initial Contact;以下,IC):観測肢の接地の瞬間
2. 荷重応答期(Lording Response;以下,LR):IC から対側爪先離地まで
3. 立脚中期(Mid Stance;以下,MSt):対側爪先離地から対側下腿下垂位まで
立脚中期前半:対側爪先離地から両下腿の交差まで
立脚中期後半:両下腿交差から対側下腿下垂位まで
4. 立脚終期(Terminal Stance;以下,TSt):対側下腿下垂位から対側 IC まで
5. 前遊脚期(Pre Swing;以下,PSw):対側 IC から観測肢爪先離地まで
【遊脚期】
6. 遊脚初期(Initial Swing;以下,ISw):観測肢爪先離地から両下腿の交差まで
7. 遊脚中期(Mid Swing;以下,MSw):両下腿交差から下腿下垂位まで
8. 遊脚終期(Terminal Swing;以下,TSw):下腿下垂位から IC まで
問題115 踵打ち歩行が特徴的なのはどれか。
1.痙直型脳性麻痺
2.両側性小脳性障害
3.パーキンソン(Parkinson)症候群
4.脊髄性運動失調
解答4
解説
踵打ち歩行は、足を高く持ち上げ、地面を叩くように歩く様子が観察できる。脊髄性運動失調などで深部感覚障害を原因として起こる。
1.× 痙直型脳性麻痺では、はさみ脚歩行や尖足歩行がみられる。
・痙直型脳性麻痺とは、上位運動ニューロンの障害による痙性麻痺を主症状(筋トーヌス亢進、深部腱反射亢進、病的反射出現、クローヌス出現、折りたたみナイフ現象)とする脳性麻痺である。
・はさみ脚歩行とは、両足をはさみのように組み合わせて歩き、痙性対麻痺歩行ともいう。
2.× 両側性小脳性障害では、開脚性でふらつく失調性歩行がみられる。
・失調性歩行(酩酊歩行、よろめき歩行、ワイドベースとも)は、運動失調(小脳障害・前庭障害)で起こる歩行障害である。
3.× パーキンソン症候群では、小刻み歩行や突進様歩行がみられる。
・パーキンソン症候群とは、パーキンソニズムともいい、パーキンソン病の症状(①安静時振戦、②筋強剛(筋固縮)、③無動・寡動、④姿勢反射障害)を呈する疾患の総称のことをいう。パーキンソニズムは、脳の病気、脳損傷、または特定の薬剤や毒素によって引き起こされる。
4.〇 正しい。脊髄性運動失調は、踵打ち歩行が特徴的である。なぜなら、脊髄性運動失調は、脊髄後索の障害による深部感覚障害を背景とし、感覚性失調として踵打ち歩行が特徴的であるため。位置覚が障害されると、患者は自分の足がどこにあるか分かりにくくなるため、足底からの感覚入力を強めようとして、踵を床に強く打ちつけるように歩くようになる。
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