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問題36 足関節外側靱帯損傷で正しいのはどれか。
1.足部の内がえしで発生する。
2.後距腓靭帯の単独損傷が多い。
3.足関節中間位での不安定性は前距腓靭帯の断裂を疑う。
4.外反動揺検査は有効な指標である。
解答1
解説
外側靭帯は、前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯を合わせていう。
【足関節靭帯損傷の受傷原因】
足関節の内反や外反が強い外力でかかる捻挫が最も多い。
内反捻挫は、足関節外側靭帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)が損傷される。
外反捻挫は、足関節内側靭帯(三角靭帯)が損傷される。
【頻度】
外反捻挫より内反捻挫が多い。
足関節外側靭帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)の中でも前距腓靭帯が多く損傷される。
なぜなら、足関節の可動域が、外反より内反の方が大きく、内反・底屈に過強制力がかかるため。
1.〇 正しい。足部の内がえし(回外・内転・底屈の複合運動)で発生する。
・外返しとは、足部の回内・外転・背屈の複合運動である。
・内返しとは、足部の回外・内転・底屈の複合運動である。
2.× 後距腓靭帯の単独損傷が多い「とはいえない」。なぜなら、足関節外側靱帯損傷で、最も多いのは前距腓靱帯損傷であるため。次に多いのは、前距腓靱帯と踵腓靭帯の合併損傷である。
3.× 足関節中間位での不安定性は、「前距腓靭帯」ではなく踵腓靱帯の断裂を疑う。なぜなら、踵腓靱帯は、足関節中間位を保持する走行であるため。
・足関節前方引き出しとは、足関節内反の捻挫(特に前距腓靭帯損傷)の評価で行われる徒手検査である。脛骨に対して距骨が前方にずれる動き(不安定性)を確認し、靭帯の損傷度合いを評価する。
4.× 外反動揺検査は有効な指標であるのは、「内側靭帯」である。足関節内側靭帯(三角靭帯)は、外反捻挫により損傷されることが多い。
問題37 足関節外側靱帯損傷の治療で正しいのはどれか。
1.Ⅰ度損傷では約5週の固定が必要である。
2.Ⅲ度損傷では約8週の固定が必要である。
3.後療法では腓骨筋群の強化を図る。
4.足趾の運動は固定除去後に行う。
解答3
解説
1度捻挫(軽症):少し捻った状態で靭帯が伸びる程度の損傷である。
2度捻挫(中等症):靭帯の一部が切れてしまった状態である。
3度捻挫(重症):靭帯が完全に切れてしまった状態である。
1.× Ⅰ度損傷では、「約5週」ではなく10日程度の固定が必要である。なぜなら、長期間の固定は、関節拘縮や筋力低下を招きやすいため。
2.× Ⅲ度損傷では、「約8週」ではなく約3週の固定が必要である。その後、装具移行期間に入り、受傷後1か月程度で、日常生活に戻ることができる。ただスポーツ復帰には3~6か月程度かかるとされる。
3.〇 正しい。後療法では腓骨筋群の強化を図る。なぜなら、腓骨筋群は足関節の外がえしに働き、足部の内がえしによる再受傷を防ぐことができるため。
・長腓骨筋の【起始】腓骨頭、腓骨体外側面の上半、一部は筋膜と前下腿筋間中隔、【停止】第1,2中足骨底、内側楔状骨、【作用】足関節底屈、外返し、【神経】浅腓骨神経である。
4.× 足趾の運動は固定除去「後」ではなく前にも行う。なぜなら、固定除去前から実施することで、腫脹の軽減や循環改善、拘縮予防に役立つため。
問題38 下腿骨骨幹部骨折で使用されるのはどれか。
1.長下肢装具
2.靴型金属支柱付短下肢装具
3.プラスチック型短下肢装具
4.PTBキャスト
解答4
解説
高エネルギー損傷で発生する。脛骨中下1/3内部骨析が多い(斜骨折、らせん状骨折になりやすい。横骨折は、後方凸変形となりやすい。開放骨折となりやすい。斜骨折の骨折線は前内方から後外上方へ走る。生じやすい後遺症として、①遅延治癒(偽関節)、②変形治癒:反張下腿、③神経損傷:腓骨神経麻痺(尖足位)、④筋萎縮、慢性浮腫などである。
【固定】膝関節30~40度屈曲位で行う。ギプス固定は反張位に注意する。金属副子固定は腓骨頭周囲に綿花を当てる。固定は、大腿近位部から足MP関節まで行う。
1.× 長下肢装具とは、立位訓練開始から装具をつけ、介助下での平行棒な歩行訓練が必要なレベルの重度の麻痺に適応となる。臨床では、重度弛緩性麻痺時には長下肢装具で立位練習を行い、股関節の収縮が得られてきた際に、短下肢装具へ移行しながら練習することが多い。
2~3.× 靴型金属支柱付短下肢装具/プラスチック型短下肢装具とは、足首の関節の動きを制限し、固定・動揺・拘縮などの治療を目的とした装具である。腓骨神経麻痺の下垂足のほかにも脳卒中患者の痙縮などの歩行の際にも、足首の固定や安定性の向上のために使用される。
4.〇 正しい。PTBキャストは、下腿骨骨幹部骨折で使用される。なぜなら、PTBキャストは、荷重を膝蓋腱部など近位へ逃がしながら骨折部を保護することができるため。
・PTB式免荷装具とは、膝蓋腱部で荷重を受けるソケットであり、下腿義足に対する標準的なソケットである。下腿骨骨折の手術後、部分荷重より開始とならないような重度のケースや、早期より免荷での歩行導入が必要な症例で用いられる。キャストとは、骨折を保存的に治療する際に患部の固定・安静を目的として使用する道具のことをいう。ギプス(正式にはギプス包帯)ともいう。
問題39 三角巾で正しいのはどれか。
1.辺の長さは「端と端」より「端と頂点」が長い。
2.形状は一般的に正三角形である。
3.提肘で三角巾の頂点は肘部にある。
4.提肘で頸部の結びは正中部にする。
解答3
解説
三角巾とは、正方形の布を対角線に2つ折りしたものである。布が大きく患部を広く覆うことができるため、応急処置として患部を保護・固定する際に用いられる。包帯を巻き終わった後は、①循環障害を起こしていないか、②可動性は認められるかなどに配慮する。

(※画像引用:「【研修資料】三角巾の使用方法 (基本編)」大阪市HPより)
1.× 逆である。辺の長さは「端と頂点」より「端と端」が長い。なぜなら、三角巾は、一般に直角二等辺三角形であるため。三角巾は直角二等辺三角形で、辺が約105cm、基底部が約150cmと示されている。
2.× 形状は一般的に、「正三角形」ではなく直角二等辺三角形である。
3.〇 正しい。提肘で三角巾の頂点は、肘部にある。なぜなら、三角巾の処置の最後に、その頂点を処理することで、容易に肘の位置の調整やずれないようにできるため。
4.× 提肘で頸部の結びは、「正中部」ではなく主に側方部にする。なぜなら、頸部の結び目を正中部に置くと、頸部を圧迫しやすいため。実際は、側方や鎖骨上など圧迫しにくい位置に置く。

問題40 屈伸運動をする関節に用いるのはどれか。
1.螺旋帯
2.亀甲帯
3.蛇行帯
4.折転帯
解答2
解説
1.× 螺旋帯とは、包帯を1/2~1/3程度重ねながら、らせん状に巻く方法である。広範囲の保護・固定をする場合や、ガーゼの保護や副え木を固定する場合などに用いられる。
2.〇 正しい。亀甲帯は、屈伸運動をする関節に用いる。
・8字帯(亀甲帯)ともいう。関節部を中心に8の字に交差させながら巻いていく方法。屈曲・伸展がある程度可能なので、肘関節や膝関節、足関節などの被覆(保護)に用いる。
3.× 蛇行帯とは、骨折部位のギプスシャーレや副え木を固定するために用いられ、包帯を重ねず、等間隔を空けて巻く方法である。骨折や脱臼などの治療において一時的な固定を行う際に使用される。弾性包帯のような伸縮性のある包帯では、ギプスシャーレや副え木をしっかり固定することが難しいため、伸縮性が低い包帯が用いられる。
4.× 折転帯とは、前腕、下腿など太さが変化する部位に、包帯を折り返しながら巻く方法である。折り返すことで包帯が解けにくくなり、広範囲に巻くことができる。
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