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問題36 自然気胸で正しいのはどれか。
1.突然の胸痛で発症する。
2.喘鳴を伴う。
3.呼吸音が増強する。
4.胸水が貯留する。
解答1
解説
自然気胸とは、明らかな原因がなく起こる気胸のことである。一般的な症状として、①突然の胸の痛み、②咳、③呼吸困難などがあげられる。自然気胸は20歳前後に多く、その次には60歳代によく起こる。若年者の特徴は、男性・長身・やせ型である。体質的に肺の表面を覆っている胸膜が弱いため発症すると考えられている。一方で高齢者の場合は、喫煙者で栄養状態の悪い方が多い。高齢の方は肺の状態が元来良くないために、治療に時間がかかったり、治療後に気胸が再発することもある。
1.〇 正しい。突然の胸痛で発症する。なぜなら、自然気胸は、胸膜腔に急に空気が漏れて肺が部分的または完全に虚脱するため。したがって、急激な胸膜刺激によって突然の胸痛や呼吸困難が出る。
2.× 喘鳴を「伴わない」。なぜなら、自然気胸は、気道狭窄の病気ではないため。
・喘鳴とは、呼吸をするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がすることで、狭くなった気管や気管支を無理に通る空気でのどが笛のように鳴っている状態である。気管支ぜんそくや心不全で起こりやすい。
3.× 呼吸音が、「増強」ではなく低下(または消失)する。なぜなら、胸腔内の空気によって肺が虚脱し、患側の換気が低下するため。
4.× 胸水が貯留「しない」。自然気胸は、胸水ではなく「胸腔内に空気」が貯留する。
・胸水とは、胸腔に液体が異常にたまることや、その液体自体のことをいう。原因としては、感染症、外傷、腫瘍、外傷、心不全、肝不全、肺の血管に詰まった血栓(肺塞栓症)、薬物など、数多くある。
問題37 閉塞性動脈硬化症で誤っているのはどれか。
1.下肢の動脈に狭窄を生じる。
2.下肢の血圧が上昇する。
3.歩行時に下肢痛が生じる。
4.フォンテイン分類を用いる。
解答2
解説
閉塞性動脈硬化症は、手や足の血管の動脈硬化により、狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)を起こして、血液の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気である。下肢の慢性虚血による間欠性跛行が発症症状であることが多く、虚血が進行すると壊死に至る。50~70歳代の男性、糖尿病症例に多くみられる。太ももの付け根(大腿動脈)や足の甲(足背動脈)を触診し、脈が触れないことで診断し、確定診断には血管造影検査を行う。(※参考:「閉塞性動脈硬化症」厚生労働省HPより)
1.〇 正しい。下肢の動脈に狭窄を生じる。なぜなら、閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化によって下肢動脈の内腔が狭くなり、下肢への血流が低下する病気であるため。
2.× 下肢の血圧が「上昇」ではなく低下する。なぜなら、動脈が狭窄・閉塞すると、その先の灌流圧が低下するため。
・足関節上腕血圧比(ABI)(Ankle-Brachial-Index)とは、四肢すべての動脈閉塞および開口部の最高の圧力を判別するための方法である。足関節上腕血圧比は両腕と両足首の血圧を測定し比率を計算する検査であり、下肢にできやすい閉塞性動脈硬化症の評価検査となる。足関節上腕血圧比=足首最高血圧/上腕最高血圧で求められ、これが、0.9未満で閉塞性動脈硬化症が疑われる。正常:1~1.29、境界線:0.91~0.99、軽度:0.71~0.90、中程度:0.41~0.7、重度:0.4以下となる。
3.〇 正しい。歩行時に下肢痛が生じる。なぜなら、運動時には筋肉の酸素需要が増えるのに、狭窄した動脈では十分な血流を送れず、虚血による痛みが出るため。間欠性跛行を呈す。
・間欠性跛行とは、歩行を続けると下肢の痛みと疲労感が強くなり、足を引きずるようになるが、休むと再び歩けるというものである。
4.〇 正しい。フォンテイン分類を用いる。症状に基づいた閉塞性動脈硬化症の分類である。
問題38 鉄欠乏性貧血に特徵的なのはどれか。
1.異食症
2.振動覚異常
3.舌乳頭萎縮
4.皮下・粘膜出血
解答1
解説
鉄欠乏性貧血とは、体内に流れている赤血球に多く含まれるヘモグロビンと鉄分が欠乏する事により、酸素の運搬能力が低下し全身に十分な酸素が供給されず倦怠感や動悸、息切れなどの症状がみられる貧血の種類の中でも最も多く特に女性に多い疾患である。原因としては、栄養の偏りなどによる鉄分の摂取不足、消化性潰瘍やがん、痔などの慢性出血による鉄の喪失、腸管からの鉄吸収阻害などがあげられる。
1.〇 正しい。異食症は、鉄欠乏性貧血に特徵的である。鉄欠乏性貧血で異食症がみられる理由は、完全には解明されていないが、鉄不足により脳の食欲や行動調節に関わる機能が乱れ、氷や土などへの異常な欲求が生じると考えられている。
・異食症とは、食べものではないものを日常的に食べることを特徴とする摂食障害である。異食症は、栄養障害などでみられることがあり、鉄欠乏性貧血における氷食症が有名である。
2~3.× 振動覚異常/舌乳頭萎縮は、ビタミンB12欠乏でみられる。ビタミンB12欠乏症において、両手足にチクチク感と痺れを生じ、振動覚や位置覚を障害される。場合によっては上下肢筋にこわばりを生じ、動作がぎこちなくなることもある。筋緊張緩和を目的に温熱療法を用いることができる。
4.× 皮下・粘膜出血は、主に血小板異常や血管性出血傾向でみられる所見である。再生不良性貧血においてみられやすい。
・再生不良性貧血とは、骨髄の造血幹細胞の減少と、それによる末梢血の汎血球減少を主徴とする症候群で、骨髄で血液が造られないために血液中 の赤血球、白血球、血小板のすべての血球が減ってしまう病気である。白血球(Tリンパ球)の働きが何らかの原因で異常をきたし、自分自身の造血幹細胞を攻撃して壊してしまうことが原因と考えられている。
①小球性低色素性貧血:鉄欠乏性血・鉄芽球性血・サラセミア・異常へモグロビン症・慢性炎症による貧血など。
②正球性正色素性貧血:再生不良性貧血・溶血性貧血・遺伝性球状赤血球症・自己免疫性溶血性貧血・発作性夜間血色素尿症など。
③大球性貧血(大球性正色素性貧血)
巨赤芽球性貧血:悪性貧血・胃切除後貧血・葉酸欠乏性貧血・ビタミンB12欠乏性貧血など。
非巨赤芽球性貧血:溶血性貧血・出血性血・肝障害・甲状腺機能低下症・骨髄異形成症候群など。
問題39 慢性骨髓性白血病の原因はどれか。
1.代謝異常
2.免疫異常
3.遺伝子異常
4.ウイルス感染
解答3
解説
1.× 代謝異常とは、体内で栄養を分解してエネルギーや必要な物質をつくる仕組みに異常が起こった状態である。糖尿病や脂質異常症のように、物質の利用や調節がうまくいかなくなる病態を指す。
2.× 免疫異常とは、体を守る免疫の働きが強すぎたり弱すぎたりして、正常に働かなくなった状態である。自分の体を攻撃する自己免疫疾患や、感染に弱くなる免疫不全などが含まれる。例えば、自己免疫性溶血性貧血や全身性エリテマトーデスが該当する。
3.〇 正しい。遺伝子異常は、慢性骨髓性白血病の原因である。
・慢性骨髄性白血病とは、骨髄で白血球をつくるもとの細胞に遺伝子異常が起こり、白血球が過剰に増える血液のがんである。代表的には9番染色体と22番染色体の入れ替わりで生じるフィラデルフィア染色体により、BCR-ABL1という異常な遺伝子ができることが原因である。進行は比較的ゆっくりであるが、放置すると悪化する。
4.× ウイルス感染とは、ウイルスが体内に入り込み、細胞の中で増えて病気を起こす状態である。かぜ、インフルエンザ、肝炎などの原因となり、感染した場所や種類によって症状は異なる。
問題40 痛風発作の好発部位はどれか。
1.足関節
2.膝関節
3.第1中手指節関節
4.第1中足趾節関節
解答4
解説
1~3.× 足関節/膝関節/第1中手指節関節は、痛風発作の好発部位ではない。
4.〇 正しい。第1中足趾節関節は、痛風発作の好発部位である。なぜなら、第1中足趾節関節は、足先で温度が低く、尿酸が結晶になりやすい部位であるため。さらに歩行で負担や微小な刺激が繰り返され、結晶が炎症を起こしやすい。これらの理由により、第1中足趾節関節は、痛風発作の好発部位といえる。
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