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問題11 あはき法で、はり師名簿、きゅう師名簿の登録事項でないのはどれか。
1.生年月日
2.学校または養成施設の卒業年月日
3.試験合格の年月日
4.登録の消除をした年月日
解答2or3
解説
1.4.〇 正しい。生年月日/登録の消除をした年月日は、あはき法で、はり師名簿、きゅう師名簿の登録事項である。
2~3.× 学校または養成施設の卒業年月日/試験合格の年月日は、あはき法で、はり師名簿、きゅう師名簿の登録事項でない。
第2条(名簿の登録事項)
柔道整復師名簿には、次に掲げる事項を登録する。
①登録番号及び登録年月日
②本籍地都道府県名、氏名、生年月日及び性別
③試験合格の年月
④免許の取消し又は業務の停止の処分に関する事項
⑤再免許の場合には、その旨
⑥柔道整復師免許証又は柔道整復師免許証明書を書換え交付し、又は再交付した場合には、その旨並びにその理由及び年月日
⑦登録の消除をした場合には、その旨並びにその理由及び年月日
第3条(名簿の訂正) あん摩マッサージ指圧師、はり師又はきゅう師(以下「施術者」という。)は、前条第二号の登録事項に変更を生じたときは、三十日以内に、名簿の訂正を申請しなければならない。
2 前項の申請をするには、様式第二号による申請書に戸籍の謄本又は抄本(中長期在留者及び特別永住者については住民票の写し(住民基本台帳法第三十条の四十五に規定する国籍等を記載したものに限る。第五条第二項において同じ。)及び前項の申請の事由を証する書類とし、出入国管理及び難民認定法第十九条の三各号に掲げる者については旅券その他の身分を証する書類の写し及び前項の申請の事由を証する書類とする。)を添え、これを厚生労働大臣に提出しなければならない。
(※引用:「柔道整復師法施行規則」厚生労働省HPより)
問題12 あはき法で、施術所の構造設備について正しいのはどれか。
1.待合室は6.6平方メートル以上でなければならない。
2.施術室は専用でなければならない。
3.施術室は、室面積の5分の1以上に相当する部分を外気に開放しうるものでなければならない。
4.施術に用いる器具、手指等の消毒室を設けなければならない。
解答2
解説
・6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること
・3.3平方メートル以上の待合室を有すること
・施術室は、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放し得ること(ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない)
・施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること
(※引用:「施術所の構造設備基準等について」東京都多摩府中保健所HPより)
1.× 待合室は、「6.6平方メートル」ではなく3.3平方メートル以上でなければならない。
ちなみに、6.6平方メートル以上なのは、施術室である。
2.〇 正しい。施術室は専用でなければならない。
6.6平方メートル以上の専用の施術室を有することが条件となっている。
3.× 施術室は、室面積の「5分の1」ではなく7分の1以上に相当する部分を外気に開放しうるものでなければならない。
ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない。
4.× 施術に用いる器具、手指等の「消毒室」ではなく消毒設備を設けなければならない。
問題13 あはき法で、30万円以下の罰金に処せられるのはどれか。
1.きゅう師が灸頭鍼を行った。
2.虚偽の事実に基づいてきゅう師免許を取得した。
3.はり師が医師の同意を得ずに骨折の患部に鍼施術した。
4.はり師が必要な消毒をせずに鍼施術した。
解答4
解説
【1年以下の懲役または50万円以下の罰金】
①無免許での施術に関して、違反して、不正の採点をした者。
②虚偽、不正の事実に基づいて免許を受けた者。
③秘密保持義務違反な者。
④試験事務又は登録事務の停止の命令に違反したときは、その違反行為をした指定試験機関又は指定登録機関の役員又は職員。
【30万円以下の罰金】
①患部への施術の規定に違反した者
②広告制限の規定に違反した者
③はり師の消毒の規定に基づく指示に違反した者
④業務の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、業務を行ったもの。
⑤規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者
⑥規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者
⑦規定に基づく処分又は命令に違反した者
⑧規定に基づく業務停止の処分に違反した者
(※引用:「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」e-GOV法令検索様HPより)
1.× きゅう師が灸頭鍼を行った。
これは問題ない。灸頭鍼は、置鍼した鍼の鍼柄に艾を球状に付けて点火する方法である。鍼柄が金属でカシメ式のものを用いる。
2~3.× 虚偽の事実に基づいてきゅう師免許を取得した/「はり師」が医師の同意を得ずに骨折の患部に鍼施術した。
【1年以下の懲役または50万円以下の罰金】
①無免許での施術に関して、違反して、不正の採点をした者。
②虚偽、不正の事実に基づいて免許を受けた者。
③秘密保持義務違反な者。
④試験事務又は登録事務の停止の命令に違反したときは、その違反行為をした指定試験機関又は指定登録機関の役員又は職員。
4.〇 正しい。はり師が必要な消毒をせずに鍼施術した。
【30万円以下の罰金】
①患部への施術の規定に違反した者
②広告制限の規定に違反した者
③はり師の消毒の規定に基づく指示に違反した者
④業務の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、業務を行ったもの。
⑤規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者
⑥規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者
⑦規定に基づく処分又は命令に違反した者
⑧規定に基づく業務停止の処分に違反した者
(※引用:「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」e-GOV法令検索様HPより)
問題14 保健所の設置根拠となる法律はどれか。
1.医療法
2.感染症法
3.健康増進法
4.地域保健法
解答4
解説
保健所とは、精神保健福祉・健康・生活衛生など地域保健法に定められた14の事業(主に疾病予防・健康増進・環境衛生などの公衆衛生活動)を中心に行っている。保健所では保健師や精神保健福祉士、医師などが生活面や社会復帰について相談にのってくれる。都道府県、特別区、指定都市、中核市、『地域保健法施行令』で定める市に必置である。
1.× 医療法
医療法とは、病院、診療所、助産院の開設、管理、整備の方法などを定める日本の法律である。①医療を受けるものの利益と保護、②良好かつ適切な医療を効率的に提供する体制確保を主目的としている。
2.× 感染症法
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症予防法、感染症法、感染症新法)は、感染症の予防および感染症患者に対する医療に関する措置について定めた日本の法律である。平成10年(1998年)に制定された。主な内容は、①1~5類感染症の分類と定義、②情報の収集・公表、③感染症(結核を含む)への対応や処置である。
3.× 健康増進法
健康増進法とは、国民の健康維持と現代病予防を目的として制定された日本の法律である。都道府県と市町村は、地域の実情に応じた健康づくりの促進のため、都道府県健康増進計画(義務)および市町村健康増進計画(努力義務)を策定する。
4.〇 正しい。地域保健法は、保健所の設置根拠となる法律である。
地域保健法とは、地域保健対策の推進に関する基本指針、保健所の設置その他地域保健対策の推進に関し基本となる事項を定めることにより、母子保健法その他の地域保健対策に関する法律による対策が地域において総合的に推進されることを確保し、地域住民の健康の保持及び増進に寄与することを目的として制定された法律である。
問題15 上肢の骨格について正しいのはどれか。
1.肩甲骨上角は外側縁と上縁の間にある。
2.上腕骨小頭は上腕骨滑車の外側にある。
3.尺骨頭は尺骨の近位にある。
4.舟状骨は手根骨の遠位列にある。
解答2
解説
(※図引用:「illustAC様」)
1.× 肩甲骨上角は、「外側縁」ではなく内側縁と上縁の間にある。
2.〇 正しい。上腕骨小頭は、上腕骨滑車の外側にある。
上腕骨小頭は、上腕骨遠位端で橈骨(橈骨頭)と腕橈関節する。
3.× 尺骨頭は、尺骨の「近位」ではなく遠位にある。
ちなみに、尺骨の近位にあるのは肘頭である。
4.× 舟状骨は、手根骨の「遠位列」ではなく近位列にある。
(※引用:「イラスト素材:手の骨」illustAC様より)