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問題11.柔道整復師ができるのはどれか。
1.エックス線撮影
2.画像診断
3.外科手術
4.応急手当としての整復
解答4
解説
1.× エックス線撮影は、医師または診療放射線技師が行える。
・診療放射線技師とは、放射線技術の専門知識を生かして、放射線や検査の説明、目的に応じた撮影、三次元画像などの作成や読影の補助、診療上の説明を受ける方へ判りやすい画像提供など、手術サポートおよび放射線治療などを行う専門職である。
2~3.× 画像診断/外科手術は、医師が行える。
・医師とは、患者の容態・問診・検査データなどから病名と病状を確定する診断と、投薬や手術などにより病状を改善させる治療を行う専門職種である。これは医師法により定められている行為で、医師だけに許されている。
4.〇 正しい。応急手当としての整復は、柔道整復師ができる。柔道整復の対象疾患は、急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉ばなれ等である。骨折及び脱臼については、医師の同意が必要(応急手当を除く)。(※引用:「柔道整復に係る療養費の概要」厚生労働省様HPより)
問題12.温熱療法で深達度が最も高いのはどれか。
1.赤外線
2.ホットパック
3.超音波
4.パラフィン浴
解答3
解説
1.× 赤外線とは、熱放射を利用した温熱療法である。皮膚表面~浅層組織を加温する。
2.× ホットパックとは、体の表面に施す表在性・温熱療法で、患部をパックで覆って加温する。
3.〇 正しい。超音波は、温熱療法で深達度が最も高い。
・超音波とは、超音波を用いた機械的振動によるエネルギーを摩擦熱に変換することによって特定の部位を温める療法の1つである。1MHzは深部組織、3MHZは皮膚表面に近い組織に照射できる。
4.× パラフィン浴とはは、皮膚・関節周囲の浅層に対し、凹凸の有無に関係なしに均一に、温熱効果を得られる。
問題13.パーキンソン(Parkinson)病に特徴的な姿勢はどれか。
1.マン-ウェルニッケ姿勢
2.前かがみ姿勢
3.脊柱前弯姿勢
4.後弓反張
解答2
解説
1.× マン-ウェルニッケ姿勢は、脳血管障害(片麻痺)でみられる。
・マン・ウェルニッケ姿勢とは、大脳皮質から大脳脚の間(脳幹より上位)で運動制御系が片側性に障害されたときに、病巣の対側上肢が屈曲位、下肢が伸展位を呈する肢位のことをいう。脳血管障害の後遺症としてしばしば認められる。
【上肢】肩関節内旋・内転位、肘関節屈曲位、手関節掌屈位、手指屈曲位
【下肢】股関節伸展・内旋・内転位、膝関節伸展位、足関節内反尖足位
2.〇 正しい。前かがみ姿勢は、パーキンソン(Parkinson)病に特徴的な姿勢である。
・パーキンソン病とは、黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性変成疾患である。4大症状として①安静時振戦、②筋強剛(筋固縮)、③無動・寡動、④姿勢反射障害を特徴とする。また、自律神経障害による便秘や起立性低血圧、排尿障害、レム睡眠行動障害などが起こる。
3.× 脊柱前弯姿勢は、いわゆる反り腰のことをいい、肥満・妊娠・腰痛の回避肢位などでみられる。
4.× 後弓反張とは、後頚部の筋および背筋、上下肢筋の筋緊張亢進、または痙攣により頚部を強く背屈させ、全身が後方弓形にそりかえる状態のことをいう。要因として、重度の脳障害(脳性麻痺)や破傷風などでみられる。
破傷風とは、接触感染で、破傷風菌により発生し、主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用する。感染して3日から3週間からの症状のない期間があった後、口を開けにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状があらわれる。その後、体のしびれや痛みが体全体に広がり、全身を弓なりに反らせる姿勢や呼吸困難が現れたのちに死亡する。
問題14.腹部の分画を図に示す。季肋部はどれか。

1.a
2.b
3.c
4.d
解答2
解説
1.× aは、心窩部という。
2.〇 正しい。bは、季肋部である。
3.× cは、臍部という。
4.× dは、側腹部(下腹部)という。
問題15.急性炎症の徴候で誤っているのはどれか。
1.発赤
2.腫脹
3.冷感
4.疼痛
解答3
解説
・急性炎症の5徴候は、発赤、発熱、腫脹、疼痛、機能障害である。急性は数日程度、亜急性は数週間程度、慢性は数か月から数年以上にわたって起こる現象を指して用いられることが多い。
1.〇 正しい。発赤は、急性炎症の徴候である。
・発赤とは、皮膚や粘膜の一部が充血して赤くなることである。炎症により毛細血管の拡張と、局所の血流が増加していることを指す。
2.〇 正しい。腫脹は、急性炎症の徴候である。
・腫脹とは、炎症によって毛細血管の透過性が亢進することである。炎症などが原因で、からだの組織や器官の一部に血液成分が溜まってはれ上がる。
3.× 冷感は、急性炎症の徴候で誤っている。
・四肢冷感とは、手足が冷たくなること、または冷たく感じることである。原因として様々であるが、主に①自律神経の不調(自律神経失調症など)や②ホルモンバランスの乱れ(更年期障害など)、③血行障害(閉塞性動脈硬化症まど)、④循環不全(チアノーゼ、心不全、血圧低下、膠原病)などがあげられる。
4.〇 正しい。疼痛は、急性炎症の徴候である。
・疼痛とは、痛みのことで体に損傷が起こったこと、あるいは起こった可能性があることを知らせる不快な感覚である。
国試オタク 