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問題31.不随意筋はどれか。
1.眼輪筋
2.広頸筋
3.心筋
4.外肛門括約筋
解答3
解説

(※図引用:「筋の分類(骨格筋、心筋、平滑筋)」もりもと塾HPより)
1.× 眼輪筋は、随意筋である。
・眼輪筋とは、顔面神経支配を受け、作用は上下の眼瞼を閉眼する筋である。
2.× 広頸筋は、随意筋である。
・広頸筋とは、頚部、鎖骨下方の皮膚を上に引き、筋膜を緊張させる筋肉である。【起始】下顎骨縁、【停止】下顎骨縁である。
3.〇 正しい。心筋は、不随意筋である。なぜなら、心筋は自律神経(交感・副交感神経)によって調整され、意識的に収縮を制御できないため。
・不随意筋とは、私たちの意識的な制御なしに自律的に活動する筋肉のことである。
4.× 外肛門括約筋は、随意筋である。
・外肛門括約筋とは、内肛門括約筋を外側から筒状に取り囲むように存在する随意筋かつ横紋筋である。体性神経である下直腸神経・会陰神経の支配を受けている。外肛門括約筋の弛緩が起こって排便が起こる(排便反射)。つまり、お尻の穴の排便の時に働く筋肉である。
問題32.DNAを構成する塩基はどれか。
1.アデノシン
2.アクチン
3.アミン
4.アデニン
解答4
解説
DNA(デオキシリボ核酸)は、「ヌクレオチド」が連続した鎖状の構造をもつ。ヌクレオチドは、①リン酸、② デオキシリボース(五炭糖)、③塩基(グアニン、アデニン、チミン、 シトシンの中のいずれか1つ)より構成される。その際に、アデニンはチミンと、グアニンはシトシンと結合し互いにねじれて二重らせん構造をとる。
1.× アデノシンとは、心臓、骨格筋、脳、肝臓などの種々の臓器の血管拡張を司っており、特に冠血管については、主として直径50~200μmの抵抗血管を拡張し、冠血流量増加をもたらすことから、重要な冠血流量調節因子と考えられている。
2.× アクチンとは、細胞骨格や筋収縮に関与するタンパク質である。
3.× アミン(型ホルモン)とは、カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)のことである。
・カテコールアミンとは、アドレナリンやノルアドレナリンなどのことで、血管を収縮させ、心拍数を増加させる。ちなみに、副腎髄質から分泌される。
4.〇 正しい。アデニンは、DNAを構成する塩基である。DNAは、アデニンとチミン、グアニンとシトシンが結合している。
問題33.岬角があるのはどれか。
1.腰椎
2.仙骨
3.腸骨
4.坐骨
解答2
解説

(※図引用:「イラスト素材:骨盤」illustAC様HPより)
1.3~4.× 腰椎/腸骨/坐骨は、岬角が存在しない。
2.〇 正しい。仙骨は、岬角がある。岬角は、骨盤の分界線の構成に関与する。岬角(※読み:こうかく)は、仙骨底の前縁のことである。
問題34.総腱輪を起始としない筋はどれか。
1.上直筋
2.下直筋
3.外側直筋
4.下斜筋
解答4
解説

(※図引用「視覚解剖学 Visual Anatomy」)
1~3.× 上直筋/下直筋/外側直筋は、総腱輪を起始する(※図参照)。
【眼球運動:筋】
外側:外直筋
内側:内直筋
外上方:外直筋+上直筋
内上方:内直筋+下斜筋
外下方:外直筋+下直筋
内下方:内直筋+上斜筋
4.〇 正しい。下斜筋は、総腱輪を起始としない筋である。
・下斜筋は、唯一、眼窩前部の上顎骨から走行する外眼筋である。
問題35.胸郭から起始し上肢帯の骨に停止する筋はどれか。
1.上後鋸筋
2.前鋸筋
3.肩甲挙筋
4.外肋間筋
解答2
解説
1.× 上後鋸筋の【起始】第(4)5頸椎から第1(2)胸椎までの棘突起と項靭帯、【停止】第2~5肋骨の肋骨角とその外側部、【作用】第2~5肋骨を引き上げる。(吸息の補助)、【支配】肋間神経である。
2.〇 正しい。前鋸筋は、胸郭から起始し上肢帯の骨に停止する筋である。
・前鋸筋の【起始】第1~8(~10)肋骨前外側面、【停止】第1,2肋骨とその間の腱弓からの筋束は肩甲骨上角。第2,3肋骨からは分散して広く肩甲骨内側縁。第4肋骨以下からは下角、【作用】全体:肩甲骨を前方に引く。下2/3:下角を前に引いて肩甲骨を外方に回旋し、上腕の屈曲と外転を補助。最上部:肩甲骨をやや引き上げる、【神経】長胸神経である。
3.× 肩甲挙筋の【起始】第1~(3)4頸椎の横突起後結節、【停止】肩甲骨の上角と内側縁の上部、【作用】肩甲骨を内上方に引く、【支配神経】頸神経叢の枝と肩甲背神経である。
4.× 外肋間筋の【起始】上位肋骨下縁、【停止】下位肋骨上縁、【作用】肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息)である。
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