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問題11.リハビリテーションの説明で正しいのはどれか。
1.疾病の治癒を目標とする。
2.基本的な意思の決定は医療者側が行う。
3.個人の経済的問題には介入しない。
4.身体的能力の回復は目的の一つである。
解答4
解説
リハビリテーションとは、医療保険・介護保険でのサービスのひとつであるとともに、技術であり,ひとつの思想でもある。WHO(World Health Organization)は,リハビリテーションを「医学的,社会的,教育的,職業的手段を組み合わせ,かつ相互に調整して,訓練あるいは再訓練することによって,障害者の機能的能力を可能な最高レベルに達せしめることである」と定義している。この定義によって,リハビリテーションは,医学,社会,教育,職業の4つの分野に区分され,それらが組み合わさって総合的に提供されるものであることが明確にされた。(※引用:「リハビリテーション」日本医療・病院管理学会様HPより)
1.× 疾病の治癒を目標「とはいえない」。なぜなら、病気の治癒は、主に医療行為の目的であるため。リハビリテーションは、患者が日常生活を可能な限り自立して過ごすことを目指す。つまり、「治す」よりも「取り戻す」「再びできるようにする」が本質である。
2.× 基本的な意思の決定は、「医療者側」ではなく当事者主体が行う。これをインフォームド・コンセントという。インフォームド・コンセントは、「十分な説明を受けたうえでの同意・承諾」を意味する。医療者側から診断結果を伝え、治療法の選択肢を提示し、予想される予後などについて説明したうえで、患者自らが治療方針を選択し、同意のもとで医療を行うことを指す。診断結果の伝達には「癌の告知」という重要な問題も含まれる。
3.× 個人の経済的問題「にも介入する」。なぜなら、リハビリテーションは,医学,社会,教育,職業の4つの分野に区分され,それらが組み合わさって総合的に提供されるものであるため。
4.〇 正しい。身体的能力の回復は目的の一つである。なぜなら、これが「医学的リハビリテーション」の中心となるため。医学的リハビリテーションとは、病院や診療所などの医療機関で行われる、障害がある人のリハビリテーションの過程において、保健・医療などの医学的なことに対応する領域である。
①医学的リハビリテーション、②教育リハビリテーション、③職業リハビリテーション、④社会的リハビリテーション
問題12.呼吸器障害のうち拘束性障害はどれか。
1.気道狭窄
2.肺気腫
3.%肺活量低下
4.1秒率低下
解答3
解説

(※図引用:yakugaku lab様HP)
・閉塞性換気障害とは、気道が狭くなり、息を吐き出しにくくなる障害のことである。主に、気管支喘息、気管支拡張症などが該当する。
・拘束性換気障害とは、1秒率が70%以上であるが、%肺活量が80%未満となる換気障害のことである。
1.× 気道狭窄は、閉塞性障害に分類される。なぜなら、気道が狭くなることで呼気時の空気流出が妨げられ、1秒量・1秒率が低下するため。
2.× 肺気腫は、閉塞性障害に分類される。
・肺気腫は、終末気管支より末梢の気腔が異常に拡大し、肺胞壁の破壊を伴うが、明らかな線維化は認められない状態のことである。慢性閉塞性換気障害を呈する。閉塞性換気障害では何らかの原因により気道が閉塞して気流が制限され、呼気が障害される。
3.〇 正しい。%肺活量低下は、呼吸器障害のうち拘束性障害である。
・拘束性換気障害とは、肺胞壁が肥厚して肺の弾力がなくなることで、肺の容積が小さくなり充分に拡張しない病態である。主に、肺結核、肺線維症などがあげられる。
4.× 1秒率低下は、閉塞性障害に分類される。
・慢性閉塞性肺疾患の定義として、%VC(%肺活量) 80%以上、FEV1.0%(1秒率) 70%以下である。
問題13.機能形態障害に対するアプローチでないのはどれか。
1.義肢装着訓練
2.排尿訓練
3.呼吸訓練
4.筋力増強訓練
解答1
解説
機能形態障害とは、体の形(形態)や働き(機能)のいずれか、または両方に異常が生じ、日常生活や活動に支障が出る状態を指す。原因は、外傷や病気、先天的要因などさまざまであり、見た目の変化だけでなく、働きの低下も含めて捉える。
1.× 義肢装着訓練は、機能形態障害に対するアプローチでない。なぜなら、義肢装着訓練は、失われた身体部位の代替として、歩行・動作などの「活動レベル」を再獲得する訓練であるため。例えば、下腿切断後に義足を装着して歩行訓練を行う場合、目的は筋や関節の機能改善ではなく、「歩行動作の獲得」である。つまり、「活動レベル」の訓練である。
2~5.〇 排尿訓練/呼吸訓練/筋力増強訓練は、機能形態障害に対するアプローチである。なぜなら、これらは身体機能レベルのアプローチであるため。
問題14.身体計測で正しいのはどれか。
1.前腕長は肘頭から橈骨茎状突起までの距離である。
2.前腕長は前腕回内位で計測する。
3.下肢長は上前腸骨棘から足底までの距離である。
4.下腿長は内側膝関節裂隙から内果までの距離である。
解答4?(※正しくは解なし)
解説
1.× 前腕長は、「肘頭」ではなく上腕骨外側上顆から橈骨茎状突起までの距離である。
2.× 前腕長は、「前腕回内位」ではなく前腕回外位で計測する。
3.× 下肢長(棘果長)は、上前腸骨棘から「足底」ではなく内果までの距離である。
【下肢長の測定方法】
①棘果長:上前腸骨棘から内果まで。
②転子果長:大転子から外果まで。
4.△ 下腿長は、内側膝関節裂隙から内果?までの距離である。
・下腿長は、大腿骨外側上顆(または外側膝関節裂隙)から、「内果」ではなく外果までの距離である。
選択肢4に関して、教科書や根拠が分かる方いらしたらコメント欄にて教えてください。
問題15.日常生活動作評価でFIMにあって、バーセル指数にない項目はどれか。
1.整容
2.排便
3.記憶
4.階段昇降
解答3
解説
Barthel Indexは、日常生活動作の評価である。評価項目は10項目(①食事、②椅子とベッド間の移乗、③整容、④トイレ動作、⑤入浴、⑥移動、⑦階段昇降、⑧更衣、⑨排便コントロール、⑩排尿コントロール)あり、100点満点で評価される。
1~2/4.〇 整容/排便/階段昇降/は、FIMにもバーセル指数にも含まれる。
3.× 記憶は、日常生活動作評価でFIMにあって、バーセル指数にない項目である。なぜなら、FIMは身体機能だけでなく、認知的・社会的自立度を含めた総合的な生活能力を評価する尺度であり、その中に「理解」「表出」「社会的交流」「問題解決」「記憶」の5つの認知項目があるため。
FIMとは、日常生活動作(ADL)を評価する尺度で、運動項目(13項目)と認知項目(5項目)の計18項目を7段階で採点する。【運動項目】セルフケア(食事、整容、清拭、更衣:上・下、トイレ動作)、移乗(ベッド・椅子・車椅子移乗、トイレ移乗、浴槽・シャワー移乗)、排泄コントロール(排尿管理、排便管理)、移動(歩行・車椅子、階段)、【認知項目】コミュニケーション(理解、表出)、社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)で評価する。
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