第34回(R8年)柔道整復師国家試験 解説【午前66~70】

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問題66 ネフロンに含まれるのはどれか。

1.腎杯
2.腎小体
3.腎錐体
4.腎乳頭

解答

解説

(※図引用:「イラストボックス様」より)

ネフロンとは?

ネフロンとは、腎臓における尿生成の機能単位である。腎小体(糸球体+Bowman嚢)と尿細管全体(近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管)から構成される。

1.× 腎杯は、ネフロンには含まれない
・腎杯とは、最終的に腎錐体の先端に開口し、尿を流し込む部位である。

2.〇 正しい。腎小体は、ネフロンに含まれる。
・腎小体とは、「糸球体」と「ボーマン嚢」からなり、血液を濾過して原尿を作る。原尿の特徴として、血漿成分(電解質・水・低分子物質)は濾過されるが、血球や大きな蛋白質は濾過されないことがあげられる。

3.× 腎錐体は、ネフロンには含まれない
・腎錐体とは、腎髄質を構成する円錐状の組織単位であり、内部にはヘンレ係蹄や集合管などが走行している。

4.× 腎乳頭は、ネフロンには含まれない
・腎乳頭とは、腎臓の内側部分、腎髄質の先端に位置し、集合管から尿が集められ、腎盂へと移動する場所である。

 

 

 

 

 

問題67 男性生殖器で正しいのはどれか。

1.精嚢は精子を貯留する。
2.精子は精細管で作られる。
3.前立腺はホルモンを分泌する。
4.セルトリ細胞は精上皮の一部である。

解答2or4

解説
1.× 「精嚢」ではなく精巣上体(副睾丸)は、精子を貯留する。
・精巣上体とは、陰嚢の中、精巣の外側に付属する組織である。精巣(睾丸)で作られた精子を蓄えて成熟させる。精子を運ぶ管(精管)の一部である。
・精嚢とは、前立腺の後ろに一対ある長さ5cmほどの袋状の器官で、精嚢液を分泌して射精のときに精子と混ぜ合わせ精液を作る

2.〇 正しい。精子は精細管で作られる
・精細管とは、精巣内でセルトリ細胞精子および精子の元になる細胞で作られる管腔構造したものである。セルトリ細胞が円周上に並び、その隙間に精子の元になる細胞が接着する。外周から中心に向かって精子形成が進行し、完成した精子は精細管の中心の内腔に向かってセルトリ細胞から切り離され、精細管内を運ばれていく。

3.× 前立腺はホルモンを「分泌しない」。
・前立腺とは、男性にしかない生殖器の一つで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割を持っている。前立腺は、直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいる。

4.〇 正しい。セルトリ細胞は、精上皮の一部である
・精上皮とは、精巣の精細管内面を覆う上皮組織のことである。
・セルトリ細胞とは、脊椎動物の細精管壁の基底部のところどころにある大型の細胞である。精子を形成していく細胞群を物理的・内分泌的にサポートし、これらの細胞の維持・分化に重要な働きをする。

 

 

 

 

 

問題68 卵管で受精が行われる部位はどれか。

1.漏斗
2.膨大部
3.峡部
4.子宮部

解答

解説

(※図引用:「基礎編―人体発生―」腹腔内内ヘルニア大全HPより)

1.× 漏斗とは、卵巣から排卵された卵子を卵管内へ導き入れる入口部分である。

2.〇 正しい。膨大部は、卵管で受精が行われる部位である。精子は子宮腔内を遡上して卵管膨大部へ達する。卵管膨大部で卵子と精子が出会い受精する。

3.× 峡部は、卵管のうち子宮に近い細い部分である。
・峡部とは、子宮の外に出て外側に向かって直進する細い部分で、卵管の全長の約1/3を占める。卵巣から排卵された卵子が卵管膨大部で受精し、卵管中を移動しながら発生し、卵管峡部付近で胚盤胞となって、子宮に移動し、着床する。

4.× 子宮部は、卵管が子宮壁内を通る部分である。
・子宮部とは、輸卵管を構成する1つの部分で、卵殻を形成する。

(図引用:「女性器の解剖と整理」医学出版様より)

 

 

 

 

 

問題69 内分泌器官とホルモンの組み合わせで正しいのはどれか。

1.下垂体前葉:オキシトシン
2.下垂体後葉:バゾプレッシン
3.甲状腺:プロラクチン
4.上皮小体(副甲狀腺):糖質コルチコイド

解答

解説
1.× オキシトシンは、「下垂体前葉」ではなく下垂体後葉で分泌される。
・オキシトシンとは、視床下部で合成され、脳下垂体後葉から分泌される。乳汁射出、子宮収縮作用がある。また、分娩開始前後には分泌が亢進し、分娩時に子宮の収縮を促し、胎児が下界に出られるように働きかける。

2.〇 正しい。下垂体後葉:バゾプレッシン
・バゾプレッシンとは、下垂体後葉から分泌される水溶性ホルモンで、役割として、抗利尿作用がある。バソプレッシンは、集合管の受容体に作用し、水の透過性を亢進する。水の再吸収を促進する抗利尿作用・血圧上昇が起きる。尿を濃くし尿量を減らす作用がある。

3.× プロラクチンは、「甲状腺」ではなく下垂体前葉で分泌される。
・プロラクチンとは、乳腺刺激ホルモンともいい、脳の下垂体前葉から分泌され、妊娠すると高くなり乳腺を成長させ乳汁産生を行う。一般的に出産後など授乳期間中において、乳頭の刺激で高くなり乳汁を分泌する。

4.× 糖質コルチコイドは、「上皮小体(副甲狀腺)」ではなく副腎皮質で分泌される。
・糖質コルチコイドとは、副腎皮質の束状帯の細胞で産生されるステロイドホルモンのことである。副腎皮質ホルモンには、コルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン(男性ホルモン)などがある。コルチゾールは、血糖値の上昇や脂質・蛋白質代謝の亢進、免疫抑制・抗炎症作用、血圧の調節(昇圧作用)など、さまざまな働きがある。過剰になるとクッシング症候群、不足するとアジソン病を引き起こす。

 

 

 

 

 

問題70 カルシトニンを分泌するのはどれか。

1.松果体
2.甲状腺
3.上皮小体(副甲状腺)
4.副腎皮質

解答

解説
1.× 松果体とは、間脳の背面(後方)にあるメラトニン(概日リズム調整ホルモン)の分泌、性腺刺激ホルモンの分泌抑制に関与する。松果体は、第3脳室の後壁が背側へ膨隆してできた構造をしている。

2.〇 正しい。甲状腺は、カルシトニンを分泌する。
・甲状腺とは、のどぼとけの下にある蝶のような形をした臓器で、甲状腺ホルモン(T3およびT4)とカルシトニンを分泌している。甲状腺ホルモンは、カラダ全体の新陳代謝を促進する働きがある。
・カルシトニンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、骨吸収を抑制する働きを持つ。

3.× 上皮小体(副甲状腺)とは、甲状腺の後方に位置し、パラトルモン(上皮小体ホルモン)を分泌する器官である。パラトルモン(上皮小体ホルモン)は、血液のカルシウムの濃度を増加させるように働き、逆に甲状腺から分泌されるカルシトニンはカルシウム濃度を減少させるように働く。

4.× 副腎皮質とは、コルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン(男性ホルモン)などが分泌される器官である。コルチゾールは、血糖値の上昇や脂質・蛋白質代謝の亢進、免疫抑制・抗炎症作用、血圧の調節(昇圧作用)など、さまざまな働きがあるが、過剰になるとクッシング症候群、不足するとアジソン病を引き起こす。

 

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