第34回(R8年)柔道整復師国家試験 解説【午前71~75】

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問題71 脳幹に含まれるのはどれか。

1.脊髓
2.延髄
3.小脳
4.大脳

解答

解説

(※図引用:「脳(矢状断)」illustAC様HPより)

脳幹とは?

脳幹は、中枢神経系を構成する部位が集まっている器官で、中脳、橋、延髄から構成されている。この脳幹は視床下部と通信をすることで覚醒と睡眠間の移行を制御する。

1.× 脊髓は、脳幹に含まれない
・脊髄とは、延髄の下方に連続する別の中枢神経構造である。

2.〇 正しい。延髄は、脳幹に含まれる。なぜなら、脳幹は、中脳、橋、延髄から構成されているため。
・延髄とは、呼吸や循環、消化機能などの生命維持に関係する様々な中枢が集まっている。

3.× 小脳は、脳幹に含まれない
・小脳とは、後頭部の下方に位置し、筋緊張や身体の平衡の情報を処理し運動や姿勢の制御(運動系の統合的な調節)を行っている。

4.× 大脳は、脳幹に含まれない
・大脳とは、頭蓋骨直下に位置し、脳の中で最も幅広い機能を担っている部分である。人間では大きく発達しており、脳全体の80%ほどの重さを占めている。人間が考え、何かを感じ、言葉を話し、記憶する。

 

 

 

 

 

問題72 大脳皮質と機能局在の組合せで正しいのはどれか。

1.運動野:前頭葉
2.視覚野:頭頂葉
3.体性感覚野:側頭葉
4.感覚性言語野:後頭葉

解答

解説


1.〇 正しい。運動野:前頭葉
なぜなら、一次運動野(44野)は、前頭葉の中心前回に存在するため。

2.× 視覚野(17野)は、「頭頂葉」ではなく後頭葉にある。

3.× 体性感覚野は、「側頭葉」ではなく頭頂葉(中心後回)にある。

4.× 感覚性言語野は、「後頭葉」ではなく側頭葉(ウェルニッケ中枢)にある。

 

 

 

 

 

問題73 中脳の背側面から出るのはどれか。

1.動眼神経
2.滑車神経
3.三叉神経
4.外転神経

解答

解説

中脳と橋、延髄にある脳神経核

【中脳】
Ⅲ:動眼
Ⅳ:滑車

【橋】
Ⅴ:三叉
Ⅵ:外転
Ⅶ:顔面
Ⅷ:前庭

【延髄】
Ⅸ:舌咽神経
Ⅹ:迷走神経
Ⅺ:副神経
Ⅻ:舌下神経

1.× 動眼神経は、中脳から出るが、背側面ではなく腹側面から出る。
・動眼神経とは、外側直筋と上斜筋以外の眼筋を支配する運動神経と、眼球内の瞳孔括約筋や毛様体筋を支配する副交感神経を含んでいる。

2.〇 正しい。滑車神経は、中脳の背側面から出る。
・滑車神経とは、上斜筋を支配する運動神経である。

3.× 三叉神経は、から出る。
・三叉神経とは、咀嚼運動にかかわる脳神経である。三叉神経は、主に咀嚼筋の咀嚼運動と顔面の皮膚感覚を司る。運動神経と感覚神経を含む。

4.× 外転神経は、から出る。
・外転神経とは、眼球運動に関わる脳神経である。外側直筋を支配し、外側への眼球運動を行う。

(※図引用:「イラストでわかる歯科医学の基礎 第4版 」永未書店HPより)

 

 

 

 

 

問題74 陰部神経を構成するのはどれか。

1.第1~2腰神経
2.第2~4腰神経
3.第1~2仙骨神経
4.第2~4仙骨神経

解答

解説

腰神経叢

腹部から下肢に分布する脊髄神経は、腰神経叢と仙骨神経叢とを形成する。腰神経叢は、T12~L4の前枝で構成され、その枝は腹部から大腿前面に分布する。一方、仙骨神経叢は、L4~S4前枝から構成され、その枝は腰部~大腿後面と下肢~足部に分布する。

腰神経叢:①腸骨下腹神経、②腸骨鼠経神経、③外側大腿皮神経、④大腿神経、⑤陰部大腿神経、⑥閉鎖神経

仙骨神経叢:①上殿神経、②下殿神経、③坐骨神経、④後大腿皮神経、⑤陰部神経

1.× 第1~2腰神経由来の代表的な神経には、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経、陰部大腿神経、外側大腿皮神経の一部などがある。

2.× 第2~4腰神経は、主に腰神経叢を構成し、大腿神経や閉鎖神経など下肢前面・内側に関わる神経の由来となる。

3.× 第1~2仙骨神経は、坐骨神経の構成に深く関わり、殿部や下肢後面、足部運動に関係する。

4.〇 正しい。第2~4仙骨神経は、陰部神経を構成する。
・陰部神経とは、仙骨神経叢のうちS2~S4前枝から起こり、会陰部知覚と外尿道括約筋・外肛門括約筋などの運動支配を担う。

(※図引用:「看護roo!看護師イラスト集」より)

 

 

 

 

 

問題75 副交感神経はどれか。

1.下腹神経
2.大内臟神経
3.小内臟神経
4.骨盤内臟神経

解答

解説

(今井昭一:薬理学.標準看護学講座5、金原出版、1998より改変)

1.× 下腹神経とは、腰部神経節から出る交感神経で、大腸、直腸の情報や動き、内肛門括約筋の動きを支配する。

2.× 大内臟神経とは、肝臟・脾臓・胃・膵臓・腎臟など腹部の諸臟器に分布する交感神経である。

3.× 小内臟神経とは、胸部の交感神経幹(一般にT10~T11あたり)から出て腹部へ向かう自律神経の一つであり、主に腎臓や副腎などに分布して、血流や内臓の働きを調整する交感神経である。

4.〇 正しい。骨盤内臟神経は、副交感神経である。
・骨盤内臓神経とは、S2~S4由来の副交感神経節前線維からなり、骨盤内臓器や下部消化管に分布する。骨盤内臓神経は、膀胱排尿筋の収縮や内尿道括約筋の弛緩方向への調節、直腸・下部大腸の運動促進、性機能の一部などに関与する。

 

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