第34回(R8年)柔道整復師国家試験 解説【午前106~110】

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問題106 第1のてこの構造を持つのはどれか。

1.上腕二頭筋による肘関節屈曲
2.腕橈骨筋による肘関節屈曲
3.中殿筋による片脚立位
4.ハムストリングスによる膝関節屈曲

解答

解説

てこの種類

第1:作用点と力点の間に支点
【利点】比較的安定感がある。
例:シーソー、ハサミ(肘関節伸展)

第2:支点と力点の間に作用点
【利点】小さい力で大きな回転力を生む。
例:栓抜き、ボートのオール(足関節底屈)

第3:支点と作用点の間に力点
【利点】運動の速さに有利だが大きな力が必要。
例:ピンセット、トング(肘関節屈曲)

1.× 上腕二頭筋による肘関節屈曲は、第3のてこである。

2.× 腕橈骨筋による肘関節屈曲は、第3のてこである。

3.〇 正しい。中殿筋による片脚立位は、第1のてこである。

4.× ハムストリングスによる膝関節屈曲は、第3のてこである。

 

 

 

 

 

問題107 図で示す関節はどれか。

1.鞍関節
2.車軸関節
3.蝶番関節
4.らせん関節

解答

解説
1.× 鞍関節は、2軸性関節で、母指手根中手(CM)関節、胸鎖関節があげられる。

2.〇 正しい。車軸関節は、図で示す関節である。
・車軸関節は、1軸性関節で、上橈尺関節(=近位橈尺関節)、環軸関節があげられる。

3.× 蝶番関節は、1軸性関節で、指節間関節(PIP・DIP関節)があげられる。

4.× らせん関節は、1軸性関節で、腕尺関節、距腿関節、膝関節が該当する(※膝関節は、顆状関節という文献もあり)。ほかにも、蝶番関節=らせん関節ではないみたいで、腕尺関節は、らせん関節と蝶番関節の両方に属し、はっきりと区別されてはいないみたいである(※文献によってさまざま)。

 

 

 

 

 

問題108 正常成人の四肢末梢運動神経の伝導速度はどれか。

1.約50cm/sec
2.約5m/sec
3.約50m/sec
4.約200m/sec

解答

解説
1.× 約50cm/sec
2.× 約5m/sec
4.× 約200m/sec
これらは、正常成人の四肢末梢運動神経の伝導速度とはいえない

3.〇 正しい。約50m/secは、正常成人の四肢末梢運動神経の伝導速度である。なぜなら、正常成人の四肢末梢運動神経は、髄鞘化されており、一般に約50~60m/sec前後で伝導するため。

 

 

 

 

 

問題109 伸張反射で正しいのはどれか。

1.単シナプス反射である。
2.反射中枢は延髄にある。
3.逃避反射とも呼ばれる。
4.成長に伴い消失する。

解答

解説

伸張反射とは?

伸張反射は、筋紡錘に存在する一次終末からのIa線維を介してα運動ニューロンにシナプスを形成するもので、単シナプス性の反射経路をとる。筋を伸張すると筋紡錘も引き伸ばされ、感覚神経の終末が変形する。この機械的刺激が感覚神経に求心性発射活動を引き起こす。

【伸張反射の反射弓】筋紡錘→Ia線維→脊髄前角(反射中枢)→α運動ニューロン→骨格筋

1.〇 正しい。単シナプス反射である。ちなみに、多シナプス反射とは、筋を弛緩するため、抑制性ニューロンを介在しなければならない反射である。したがって、伸張反射以外のほとんどの反射は多シナプス反射である。

2.× 反射中枢は、「延髄」ではなく脊髄にある。
【伸張反射の反射弓】筋紡錘→Ia線維→脊髄前角(反射中枢)→α運動ニューロン→骨格筋

3.× 逃避反射とも呼ばれるのは、「屈曲反射」である。
・屈曲反射とは、逃避反射ともいい、四肢の皮膚に強い刺激(痛み刺激)を加えると、その肢が屈曲する反射である。

4.× 成長に伴い消失するのは、「原始反射」である。伸張反射は、姿勢保持や筋緊張調節に必要な生涯持続する基本的反射である。
・屈曲反射とは、逃避反射ともいい、四肢の皮膚に強い刺激(痛み刺激)を加えると、その肢が屈曲する反射である。

 

 

 

 

 

問題110 筋と母指の関節運動の組合せで正しいのはどれか。

1.長母指屈筋:橈側外転
2.長母指伸筋:尺側内転
3.短母指外転筋:掌側外転
4.母指対立筋:掌側内転

解答

解説
1.× 長母指屈筋:橈側外転
・長母指屈筋の【起始】橈骨前面、前腕骨間膜、【停止】母指末節骨底、【作用】母指の中手指節関節と指節間関節の屈曲、【支配神経】正中神経である。

2.× 長母指伸筋:尺側内転
・長母指伸筋の【起始】尺骨体中部背面、前腕骨間膜背面、【停止】母指の末節骨底の背側、【作用】母指の伸展、内転、【支配神経】橈骨神経深枝である。

3.〇 正しい。短母指外転筋:掌側外転
・短母指外転筋の【起始】舟状骨結節、屈筋支帯の橈側端前面、【停止】種子骨、母指基節骨底、一部は指背腱膜、【作用】母指外転、屈曲、【神経】正中神経である。

4.× 母指対立筋:掌側内転
・母指対立筋の【起始】大菱形骨結節と屈筋支帯、【停止】第1中手骨の橈側縁、【作用】母指対立、【支配神経】正中神経である。

 

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