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問題86.第1のてこで正しいのはどれか。
1.荷重点が力点と支点の間にある。
2.力点が支点と荷重点の間にある。
3.特徴は安定性にある。
4.小さなカで大きな荷重に対抗できる。
解答3
解説
第1:作用点と力点の間に支点
【利点】比較的安定感がある。
例:シーソー、ハサミ(肘関節伸展)
第2:支点と力点の間に作用点
【利点】小さい力で大きな回転力を生む。
例:栓抜き、ボートのオール(足関節底屈)
第3:支点と作用点の間に力点
【利点】運動の速さに有利だが大きな力が必要。
例:ピンセット、トング(肘関節屈曲)
1.× 荷重点が力点と支点の間にあるのは、第2のてこである。
2.× 力点が支点と荷重点の間にあるのは、第3のてこである。
3.〇 正しい。特徴は、安定性にある。なぜなら、第1のてこは、支点が中央にあり、力点と荷重点が反対側に配置されているため。したがって、力の方向や大きさの調節がしやすく、バランスを取る構造になっている。力学的に「力のてこ」「運動のてこ」の中間的性質をもつ。
4.× 小さなカで大きな荷重に対抗できるのは、第2のてこである。なぜなら、第2のてこでは、力点の腕の長さ(てこの腕)が長いため。したがって、少ない力で大きな荷重を動かすことができる。デメリットとして、動かせる範囲は狭い(スピードは遅い)ことがあげられる。
問題87.運動単位で正しいのはどれか。
1.一本の筋線維は複数のα運動ニューロンにより支配されている。
2.一本の筋線維とそれを支配するニューロンを運動単位という。
3.一本の筋線維を支配するニューロンの数を神経支配比という。
4.精密な働きをする筋の神経支配比は小さい。
解答4
解説
運動単位とは、1つの運動神経が支配する筋線維のことである。筋によって支配する線維の数は異なる。
1.× 一本の筋線維は、「複数」ではなく1本のα運動ニューロンにより支配されている。
・1つの運動単位とは、①1つのα運動ニューロン、②軸索、③それが支配する筋線維群を指す。
2.× 「一本の筋線維」ではなく1つの運動ニューロンとそれを支配するニューロンを運動単位という。
3.× 逆である。一本の「ニューロン」が支配する「筋線維」の数を神経支配比という。
・神経支配比とは、1つの運動神経が支配する筋線維の数のことをいう。
4.〇 正しい。精密な働きをする筋の神経支配比は小さい。
①粗大運動を行う筋:神経支配比が大きく、運動単位は大きい。
②精巧な運動を行う筋:神経支配比が少なく、運動単位は小さい。
外眼筋:13
虫様筋:110
前脛骨筋:610
上腕二頭筋:750
側頭筋:930
腓腹筋:1720
問題88.骨端軟骨(成長軟骨板)に作用して骨成長を促進するのはどれか。
1.副甲状腺ホルモン
2.カルシトニン
3.ビタミンA
4.ビタミンD
解答3
解説
1.× 副甲状腺ホルモンとは、副甲状腺から分泌され、腎臓のカルシウム再吸収およびリンの排泄促進作用などがあり、血中のカルシウム濃度を上昇させる。
2.× カルシトニンとは、甲状腺から分泌され、骨吸収を抑制する働きを持つ。つまり、血中カルシウム濃度を低下させる働きをもつ。主に骨粗鬆症の治療に使用される。
3.〇 正しい。ビタミンAは、骨端軟骨(成長軟骨板)に作用して骨成長を促進する。ビタミンAは、骨芽細胞や破骨細胞の働きを調節するとともに、骨端軟骨の増殖・分化を促進する働きがある(ただし、かなりマニアックな問い)。
・ビタミンAとは、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称で、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める役割があり、暗いところでの視力を保つ働きがある。ビタミンA欠乏は、眼球乾燥症・夜盲症を生じる。夜盲症とは、暗いところではたらく網膜の細胞に異常があり暗順応が障害されて、暗いところや夜に見えにくくなる病気である。
4.× ビタミンDとは、カルシウムとリンの吸収を促進する働きがある。ビタミンDの欠乏によりくる病をきたす。くる病とは、小児期に見られる骨の石灰化不全であり、主に成長障害と骨の弯曲が起こる疾患である。ビタミンDの代謝あるいは感受性の障害により、骨に石灰化が起こらず、強度が不足する病気である。 成人期ではビタミンD依存性骨軟化症と呼ばれる。小児期には成長も障害され、骨X線検査で特徴的な所見を呈し、ビタミンD依存性くる病とも呼ばれる。
問題89.深部腱反射の反射弓に含まれないのはどれか。
1.筋紡錘
2.Ⅰa線維
3.α運動ニューロン
4.γ運動ニューロン
解答4
解説
伸張反射は、筋紡錘に存在する一次終末からのIa線維を介してα運動ニューロンにシナプスを形成するもので、単シナプス性の反射経路をとる。筋を伸張すると筋紡錘も引き伸ばされ、感覚神経の終末が変形する。この機械的刺激が感覚神経に求心性発射活動を引き起こす。
1.〇 筋紡錘は、深部腱反射の反射弓に含まれる。
・筋紡錘とは、骨格筋の収縮を感知する感覚器(筋の長さとそれが変化する速さを感知する感覚器)であり、腱をたたいて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮(伸張反射)に関与する。
2.〇 Ⅰa線維は、深部腱反射の反射弓に含まれる。なぜなら、Ⅰa群線維は、筋の長さの変化に関する情報を迅速に中枢へ伝える(反射弓の遠心路)ことで、素早い伸張反射を可能にしているため。
3.〇 α運動ニューロンは、深部腱反射の反射弓に含まれる。伸張反射において、脊髄の前角にあるα運動ニューロンは、筋紡錘からの情報を受けて興奮し、その軸索であるα運動線維を介して効果器である骨格筋の錘外筋(通常の筋線維)を収縮させる反射弓の遠心路(出力側)である。
4.× γ運動ニューロンは、深部腱反射の反射弓に含まれない。
・γ運動ニューロンは、筋紡錘(筋の伸展を感知する感覚器)内の錘内筋線維を支配する運動ニューロンである。その主な役割は、筋紡錘の感度を調節することで、これにより、筋の長さや張力の変化を検出しやすくなる。
問題90.腱紡錘で正しいのはどれか。
1.求心路はⅠb群線維である。
2.錘内線維で形成されている。
3.錘外線維と並列の位置関係にある。
4.筋の自動的収縮では作用しない。
解答1
解説

1.〇 正しい。求心路はⅠb群線維である(上表参照)。
・腱紡錘とは、ゴルジ腱器官ともいい、錐外筋線維と直列に並び、筋の張力(収縮力)を感知する。
2.× 錘内線維で形成されているのは、筋紡錘である。
・筋紡錘とは、筋線維の中にあり、筋が伸ばされたことを感知し、筋を縮ませる働きを持つ。筋紡錘の中には、錘内線維と呼ばれる少数の筋線維があり、核袋線維と核鎖線維からなる。
3.× 腱紡錘は、錘外線維と「並列」ではなく直列の位置関係にある。なぜなら、筋の張力変化を感知するため。一方、筋紡錘は、筋の長さ変化を感知するため、筋線維(錘外線維)と並列に位置している。
4.× 筋の自動的収縮でも、「作用する」。なぜなら、腱紡錘は、筋が自発的に収縮して生じた張力によって刺激され、過剰な張力時にはα運動ニューロンを抑制して筋を弛緩させるため(自己抑制反射)。
自己抑制反射とは、自原抑制やⅠb抑制ともいい、筋が過剰に収縮し、健にかかる張力が大きくなったときに腱紡錘(ゴルジ腱器官)がそれを感知し、その健の筋が弛緩しにかかる張力を小さくする反射である。動筋の抑制性2シナプス反射となる。Ⅰb線維による。
国試オタク 